Mayuとあなたと。

セカンドオピニオンは、いらない!


絶対また復活するって決めて。
「2年治療に専念しても、まだ23(歳)だよ。あせらないで、ちゃんと治して行こう。」
主治医の先生が言ってくれた。

この言葉で、私も潔く腹をくくったって感じ。まるで武士のようだわ!!

最近よく聞くセカンドオピニオンなんて言葉は、先生と患者さんとの信頼関係が成り立っていればここまでメジャーな言葉にはならなかったと思う。

もっと言うなら、セカンドオピニオンくらいでガタガタ言わないくらいの懐の深い先生でないとね。

「あなたのお金で受けた検査結果なんだから、コレ(検査結果)は僕のものでも病院のものでもないよ。」
「セカンドでもサードでも、納得できるところで手術を受ければいいよ。それでも、僕のところに戻ってきてくれたなら、僕たちはあなたにできる限りのお手伝いをするから。」

そう言ってくれた先生は、すごく自信に満ちた様子で「セカンドオピニオンなんて言うな!俺を信じろ!」といわれるよりもずっと説得力があった。

後日談、やっぱり先生は
「セカンドオピニオンもね、やっぱり自分の腕に自信がなかったらああやって言わないよ。」
なんて言ってた(笑)

とりあえず力強いパートナーをゲットできて、一安心。
私は一生ついて行くよ、院長先生(笑)

そんなこんなでどんどんスケジュールが決まって行き、手術は告知から2週間後の9月30日に決定。
しこり発見からちょうど1ヶ月で手術。まずまずじゃないかな?

入院前日には、NTT病院へ行って胸部のMRIを撮影。
これで撮った画像がないと、先生は怖くて手術できない!と力説していた。

たいていの胸部MRIというのは、うつぶせになった状態で撮影されるものが多いんだって。でも、それだと胸が潰れちゃって、手術時の胸の形と違っちゃう。
でも、札幌では札幌医大病院&NTT病院で、仰向けになった、手術時と同じ体勢をとって撮影できる装置があるって話で。

その画像を見て、私の胸の中のどこからどこまでに、がん細胞が広がっているのかを把握する。取り残しがあったら意味無いから。
そして、“乳房を温存する手術法”か、“乳房を全摘出する手術法”かを選択することになるのです。

先生の事前の説明では、
「乳首の方にガン細胞が広がっていたら、後々のリスクを考慮して全摘を薦める。」
とのことで、どうやらニュアンス的に先生の中では全摘の方向で考えているんだなーって悟ってみたりして。

でも、私としても、無理に残してしまうより、全部取っちゃってくれたほうが安心、って思ってた。
私、心配になると止まらないタイプだから^^;
1%でも2%でも、予後が良くなるような選択をするって決めてた。

胸部MRIを撮影したその日の晩に、MRIの写真を手に、手術法の説明を受けにクリニックに行った。

先生が写真をボードに透かして、
「あ、これなら温存でいける!」って言った。

理由を尋ねると、
「もっと乳首のほうに悪い細胞が進んで行ってると思ってたんだけど、運良く腋の方へ腋の方へスーッと上がって行ってるだけだから、これなら胸の外側の部分を縦に切って摘出すれば(私のシコリは、右胸の外側にあったので)、全部取らなくていいよ。」って。

私の、
「もし私が先生の娘だったら、(温存と全摘)どっちを薦めます・・・?」
という質問に、嫌な顔1つしないで
「うちの娘だったとしても、温存で行ったらいいよって言うよ。」
と答えてくれる先生の真摯な対応に、
「この先生なら、安心して任せられる気がする」って本当に感じた。

私にとっては、将来子供を産むとか結婚するっていうことのほうが、胸を取る・取らないっていうことよりも大きいことだった。
だから、取るなら全部取って欲しいとさえ思っていたんだけど、でも、全部失わずに済むとわかった時になって初めて、胸を失うことの重大さを痛感した気がする。


手術法が決まって、日程も決まって、いよいよ手術なんだなって実感が沸いた。
それと同時に、自分の病気をちゃんと知らなきゃって思った。

先生と今後色んな話をしていくうえで、やっぱり「この子は自分の病気にちゃんと関心持ってるな。」ってわかって欲しいし、“口うるさい患者”でいなきゃダメだなって思ったから。
せっかく先生と話ができるのに、わからない言葉だらけで質問タイムに終わってしまってももったいない。
何でも人任せにしないで、自分で出来ることは、自分で。←基本だよね、病気以外でも。

先生は、私だけの先生じゃないんだしね。時間だって、無限にあるわけじゃないんだし。


そうして乳がんメーリングリストに登録したり、本を買ったり、ネットで色んな人の意見を聞いたり、出来ることは積極的にやるようにした。
ネットでは、「乳がん」って検索するだけで本当にいっぱい情報があふれてくる。
そして色んな人に出会って、考えさせられることも多くなった。

ネットで知り合った闘病仲間は、すごく心強い存在!!
今も、その数はどんどん増えてきてるけど、探してみると自分と同じ年代の患者さんもいて、それだけでも気持ちがフワッと軽くなれた~!!


何だか私、頑張れるかも・・・!!












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