Mayuとあなたと。

脱毛


痛みや、吐き気は我慢することができても、脱毛だけは・・・。
長期間悩まされました。

結果的に全部の髪の毛が抜け切らず、少しだけ地毛が残った私に、「全部抜けてしまった患者の気持ちはわからない」と仰る方もいらっしゃるかもしれません。

でも、母が再発、治療により繰り返す脱毛を側で見ながら一緒にウィッグを買いに行った時の気持ち、自分の治療の時も、手で髪の毛を引っ張るとスルスルいくらでも抜けて来た時のあの恐怖感。
帽子を被らなくてはいけなかったので、着たい服が着られなかった悔しさ。

そういう思いは共通だと、言わせてください。


+++++ここからは、2005年8月14日に書いた日記をコピペしたものを掲載しています+++++

先日、ウィッグ・かつらメーカーでお馴染みの 【フォンテーヌ】 の札幌支店長さんとお会いする機会があって、色々と最近のウィッグ事情をお聞きしました。

今までも、おしゃれ目的ではなく、何かしらの治療や病気などでウィッグを買い求めるお客さんへの対応はしてきたものの、ここ数年で抗がん剤治療などで脱毛を経験し、医療用としてウィッグを買いに来るお客さんが増えたことから・・・
2年間かけて研究と開発を重ねて医療用ウィッグのブランドを立ち上げたとのことでした。

【メディケアウィッグ Rafra(ラフラ)】

従来のウィッグで、ユーザーが不快に感じていた「蒸れ」「かゆみ」「ヒリつき」「ズレ」に着目し、ケアを。

頭皮が敏感になっている治療中にウィッグを装着すると、蒸れを感じたり内側の縫い目などが擦れて痛痒かったり、そういう不快な点をできるだけカバーするよう作られたものだそうです。

私が驚いたのは、マイクロカプセル?が温度変化に反応して、25℃以上になると温度上昇をセーブすることができるのだとか。
進化しているんですねぇ・・・(笑)

今のところ札幌市内では東急百貨店のフォンテーヌさんで取扱いがあります。でも、そのうち他の店舗でも扱うようになるのでは??


そして、札幌にいよいよ直営店舗が出来たそうで、最近街をじっくり歩いていない私は・・・あんな人通りの多いところにお店が出来ているのを知らなかったです(汗)
札幌は大通のポールタウン内、すすきの寄り(元、マクドナルドがあった向かい)に美容室併設のウィッグサロンが出来たようです。

OPENは18日。

医療用ウィッグというとスペシャルサービス、万全のアフターケアで知られるS社のウィッグがありますが、今回フォンテーヌさんの立ち上げたラフラがどんな感じかな?!と、楽しみです。

入院、手術、治療で長きに渡り大金が飛んで行く病気治療において、ウィッグにポーン!と大金を叩けるかというと、皆が皆そうではないと思います。
「そもそも、病気にさえならなければ、カツラなんて必要なかったのに。」「これで●●が買えるのに・・・」と、私だったら絶対思うはず。

ある程度のラインで自分自身が満足できる「良いもの」を選ぶことができて、いつでも満足のいくアフターサービスが受けられるのなら、それに越したことはないと思います。

価格・立地条件・気軽さ(通うことを考えると)を考えて、自分のスタイルに合ったメーカーとお付き合いしていくのが一番ですね。比較も、必要だと思います。

ちなみに一応お断りしておきますが、こうやって日記に書いてフォンテーヌさんを紹介したからといって私に何か得があるとか、そういうことはありません^^;
あくまで1つの情報として、ご紹介しました。

そして、せっかくお会いする機会があったので、その方へは、

(この時は脱毛にのみ焦点を絞って話をしていました)

カツラによって感じる不快感は、ただ単に痛い・痒い・蒸れるという症状ではなく、病気そのものからくる辛さ・悲しみだと思います。

せっかく外へ出る楽しみがあっても、あるときに蒸れを感じて頭がぼーっとしたりすれば、テンションも落ちてしまいます。

そんなようなことが1つずつでも改善・向上されることによって、とても過ごしやすくなるし、どんどん外に出よう・人に会おうと前向きになれる大きな要因になり得るコトだと思います。

もっと言うと、(私なんかは特に)すごく自然なウィッグが手ごろな価格で買えるようになれば、抗がん剤治療に対してももっと積極的に考えられるようになるかもしれません。


とお伝えしました。

患者さんの声をもとに開発された医療用ウィッグ、多くの人の支えになるといいですね。


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: