海外旅行紀行・戯言日記

海外旅行紀行・戯言日記

2003.12.22
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テーマ: 本日の1冊(3748)
カテゴリ: Books
近頃、日常生活で汁椀に漆器の利用が見直されているようです。軽い木工製品に漆を施した椀は、軽くて持ちやすいだけなく温かな汁が冷えにくくて良いこと、又使用後の洗いも拭う程で綺麗に出来ることが便利と思われているようです。
漆器は元来中国からもたらされた文化でしょうが、日本でも発達し蒔絵などの独自文化を極めて、その美しさから嘗て日本を漆の国「japan」と呼び、欧米式国名の由来となった程なのですが、職人と言われる人達の激減から一時は日常生活から姿を消してしまいました。




漆芸-日本が捨てた宝物-光文社新書(更谷 富造著)

漆は日常で使う食器等の「漆器」と、蒔絵等の華やかな「漆芸品」に区別されるが、僕が歩いて来た漆の世界は後者の方だ。18年の間ヨーロッパとアメリカで、海外に存在する漆芸品を修復しながら暮らし、欧米では今も立派に宝物として扱われることを知ったのだ。

日本の伝統工芸である漆芸品が、何故大量に海外に存在しているかは、大きな出来事が三回あったことによります。最初は16世紀後半の安土桃山時代、渡来した宣教師が蒔絵を施した漆芸品に魅せられ、祭壇用具を漆で作らせ、且つヨーロッパに送ったことで人気を博し、沢山の漆芸品が輸出された。次は明治維新の頃、「文明開化」の波は伝統工芸を見放し、印籠・根付け等が見向きもされないまま日本から欧米へと流れた。最後は太平洋戦後の占領統治時代、アメリカ軍が二足三文で根こそぎ持って行ったのです。

日本人はこれまで、失ったものの重さを知らずに来た。守るべき漆芸文化を捨てた為に、自信と創作意欲を失い、保守的になりすぎ将来の販売戦略を持たなくなった。「過去のもの」と思っていた漆芸文化を「宝物」と認識して欲しい。

海外の「宝物」の修復に携わった漆芸家のサクセスストーリ自己開示なのですが、国際的な活躍で成功した人にありがちな自己弁護、他人批判、自国批判が気になって仕方がありません。しっかりと慎ましやかに日本で技術を磨いて、仕事に勤しんでいる人達は、それで十分国際的に通じる資格を有していると思うからです。
-「人間国宝」は、芸術性や独創性に関係なく一つの技術に秀でているだけで、作品に魅力が無い。
-「日展作家」は国際的に見れば井の中の蛙だ。彼等の作品には、残念ながら海外の美術館が欲しがるレベルのものは殆ど無い。
又、暮らしている町に対しても文句たらたらなのです。
-「美瑛町」は打っても響かない太鼓の様で、日本文化等どうでも良いのだろう。此処の人間にとっては都落ちの人間なのだ。

現在50才代後半で、野心満々であることが伝わって来ます。
自分の思い通りにならないことが不満でならず、成功して他人批判に終始する「成金成功者」の例に洩れないようで品格が問題の様に思いますが、どうでしょうか?





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Last updated  2004.12.19 16:38:31
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