おしゃべりしようよ

*EARTHQUAKE その後3*


校庭にプレハブ校舎を建てていただき,
そちらでの生活を再開しています。

間借り生活は,
予測できないトラブル,
やりたいことが思いっきりやれないジレンマ,
連絡調整の煩雑さ,
・・・
・・・
うまく言えませんが,これまで感じたことのない未消化感がありました。


で,プレハブに引っ越し,めでたしめでたしかというと,
そうでもなく・・・。


まずは,学期の途中という中途半端な時期での引っ越し。
子どもたちは,ふつーに学校へ来ています。
普通に勉強をし,
給食を食べ,
それなのに
「○月○日,引っ越し」
いわゆる私たちのことを管理している委員会からの通達です。

教室で使っている小黒板からマジックまで片づけ,
つくえも椅子も,すべて再び移動です。

「なんで,ひと段落ついて冬休みじゃ駄目なのさ。」
管理職も,そのあたりは掛けあってくださったそうですが,ダメでした。


1日臨時休校にして荷造りです。


保護者はただでさえ
「震災で勉強が遅れているのでは?日数は大丈夫なの?」
と不安がっているというのに・・・。



プレハブができたとは言っても,出来上がっているのは普通教室のみ。
理科室も,家庭科室も,音楽室も,コンピューター室も,図書室もありません。
追って作られるそうで,出来上がるのは2月末。
今年度,私は低学年を受け持っているので,大きな影響はありませんが,
高学年は,大変です。
「できない時期」のカリキュラムを前倒しするなど調整する必要が出てくるのですから・・・。
ただでさえ,12月から1月は,特に,理科実験が混み合う時期なのです。

「理科離れ」が言われている今,
実験で得られる新鮮な驚きや納得って大切だと思うのですが・・・。



さ・ら・に
プレハブ校舎の完成の遅れ。
そのために,
空気検査で検出されてしまった「物質」。

結局,予定通り引っ越しはしたものの,子どもたちの「初登校日」は「延期」に。

ね。おそまつでしょ。
あれだけ引っ越しを強要したのに。。。

引っ越しをした後も続く工事。
なんだか,あっちこっちで,いまだに配線をいじっています。


***************


「プレハブをつくてもらったのに,何を文句言っているのだ」
と叱られてしまいそうですが,
あまりに,「現状」を無視したお役所仕事に,がっくりしているのです。
こちらは,誤解を恐れずにいえば「血の通った,生ものの子ども」を扱っているのです。
環境が変わるたびに,不安定になる子だっているのです。

気兼ねなく生活はできるようになりました。
無理をして引っ越してよかったのかもしれません。
(ちなみに,引っ越しは,休日出勤でした。)
でも,現場の声を全然聞き入れてくれないということもわかりました。


付け加えるならば,
このくそ忙しい時期に,
「全市,一斉に集会を開きなさい。」
「復興応援の旗を作りなさい。」
そんな指令もきましたがね。

さらに,
「これらの取り組みについて,まとめて報告しなさい。」
ですって。



はぁ?
これ以上,まだやりたくもないことを「やれ」と?



お願いですから,
落ち着いた
普通の
「日常」を取り戻させてください。
子どもたちにも,私たちにも。


特別な「何か」はいりません。
普通の「日常」が欲しいのです。

                           (2011.11.20)


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: