この店は、常連客でガチガチに固められている。ママさんが1人で切り盛りしていて、多くの客がこのママさん目当てでやってくる。当然、Kさんもその1人、というか代表選手である。

今夜のお通しはワラビだった。退院祝いの乾杯はビールからだったけど、「こりゃ日本酒だな。お酒、お酒、お酒ちょうだい」と切り替える。

さすがに、ママさんのお酌は板についている。お通しもよし、お酌もよしで、一心不乱に酔っ払う。
この後、僕とKさんは3軒ハシゴ。その後は2人別れたが、僕は2軒追加。Kさんも、1度帰宅してからまた飲みに出かけたらしい。その間、僕の携帯電話にはKさんからの着信がズラリと並び、留守電には「今どこぉ?」のメッセージがイヤと言うほど連なっていた。Kさんの再入院も近いと感じた。