その10月号に、僕の知り合いのおじさんMさんが掲載されていた。

Mさんは元市役所職員で、「そろそろ第2の人生を歩こうかな」なんて言った数ヶ月後に退職。その後民間企業の社長になったが、マジメなサラリーマン生活もつかの間。「今度は大好きな魚を相手に第3の人生を謳歌するぞ」と、フナの養殖なんかを楽しんでいる。
僕の住む地方は「佐久鯉」の産地で、冷たい水で育った鯉は身が締まって臭みがないことが評価されている。Mさんは今、その佐久鯉を民間レベルで盛り上げる団体「佐久の鯉人倶楽部」の役頭という役職について、本人曰く「好き勝手に遊んでる」。
Mさんとは何かと気が合って、Mさんは手土産を抱えて年に何回かお茶のみ話に来てくれる。今回は、その「つり人」掲載の裏話だった。Mさんは、取材記者やカメラマンに色々と指示を出し、「まあまあの記事になった」と納得している。
ただ、年齢が65才なのに「御歳95才」と書かれ、「鯉も食えないゴシップ記事」と、満面のニコニコ顔で怒っている。