
参加者の中に、陶芸家の掌楽翁がいた。「おお、久しぶり!釣りやってる?」
「当然。先生は?」
「だって、かっちゃんが誘ってくれないから行くわけないでしょ」
翁は、僕のクラブの特別顧問に就任していることを未だに覚えていて、「フナやろうよ、フナ。面白いよ。特別顧問が直々に手ほどきするから」と身を乗り出す。
僕は、フナには関心があるものの、池のお偉いさんたちに会うのがイヤで、これまでずっとパスしてきた。が、
「あっ、そうだ。僕の持ってる□□作のへら鮒竿あげるよ。カッコイイよ。名作だよ。どう?」
もちろん、いただきます。へら鮒釣りにも同行いたします。こんなに早く、へら鮒の世界に近づこうとは…