死に損ないのSちゃんを伴侶として決めてくれたお相手に、「やめるなら今のうち。こんなオヤジに付き添っていてはろくなことにならない」と進言したけど、彼女はもうとっくに心を固めていた。
Sちゃんは、酒米の田植えから稲刈り、酒の仕込みまでを楽しむ「酒呑み百姓の会」というフシダラな会の代表で、「あさまおろし」という吟醸酒を作っている。その酒を持参し、みんなで目出度い人生を味わうことにした。

式のコンセプトとか、余興の中身なんかを話していると、お相手の女性の遠慮深さというか、奥ゆかしさが見えてきて、なんだかうれしくなった。
で、式は11月22日。「いい夫婦の日」だそうだ。が、「仏滅」らしい。葬式と結婚式が逆になった人生だから、ちょうどいいか。そんなところにも、お相手の女性の遠慮深さを感じたのである。アーメン。