ものごとの意味



研究室に来て、机の上で3時間くらい寝て起きたら夜だった。

先輩に
「研究室に来ている意味ないじゃん。」
とからかわれた。

僕は「いや~、眠かったんですよ~」
と答えになってない返答をした。


意味とは?

まず目的がある。
そして、それに役立つものを人は"意味"という。


金を儲けることのみが目的なら、"働いて金を稼ぐこと"が意味を持つ。
それ以外のことはいっさい意味の無いことになる。

寝ることも食べることも遊ぶこともすべてが意味がないことである。


果たしてそれでよいのか

答えはNO.

我々はいろんな目的を持っているので、一つの物差しで"意味がある""意味が無い"とは言い切れない部分がある。


人間の価値なんていうのもこれに似ている。

人間の価値を判断するときにも様々な物差しがある。
「頭がよい」「金もちである」「品格がある」「社会的立場が高い」「運動神経がよい」などとあるけど、これらは数ある物差しの中の1つに過ぎないので、人の価値を決める決定的な決め手にはならない。

だから、少し話して「つまらない人だ」と決め付ける人がいるが、相手の本質的なよさを見抜いていないことが往々にしてあり、安易に決め付けるといい友達を失うことになるだろう。


物事をする目的というのも多面的なので、たった一つ物差しで「意味がある」「意味がない」などとは言えない。

北杜夫は「人生で無駄と思えることほど後の人生で役にたった」と自分の人生を振り返って述懐している。


僕は一般人みたいに、些細なことにいちいち意味を持たせながら生きるのはやめたい。

柔道部には、こちら葛飾区亀有公園前というマンガ(当時80巻くらいでてた)のサブタイトルをすべて暗記したり、スーパーマリオの1-1面のタイムトライアルを全員で競ったりする、そんな人たちがいた。

「意味無いじゃん」って人から言われてもよい。


みんな忘れかかっていることだけど「意味の無いことはやってはいけない」という規則はないですよ。

むきになって激辛ラーメンを2杯も3杯もくったり、学祭でおでんを3万円分買い込んだり。

おでんを買い込んだその先輩が偉大な言葉を残して卒業していった。
「無駄に気づいたら終わりだよ。」


単に「やりたいから。」という気持ちだけで十分な理由だとは思いませんか?


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