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2013年02月02日
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    一年の最初の夜に


満天の星を見上げた
犬を連れた羊飼いの子が
戦場の少年兵士が
密林に沐浴する少女が
車窓に顔寄せる行商人の子どもが
大都市のストリートチルドレンが
海に還るウミガメを見つめる小学生が

僧衣をまとう小さな修行僧が
登山家に付き従うポーターの男の子が
被布に瞳しか見せない女児が
氷に閉ざされた雪原の男児が

一年の最初の夜に世界は瞬間(たまゆら)
地球のどこか一点にいることを忘れさせ
宇宙のどこか一点に浮かんでいる

その夜 星々は
忘れてしまった大切な味覚を取り戻すために
金平糖のように夜空に散って




      詩誌『樹』2013年1月号に掲載





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最終更新日  2013年02月03日 02時35分42秒
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