「転」
「実は…落ちてた紙に書いてあったんだ…勝手にメール送ってごめんなさい」そのメールを読んで私の頭ん中は、ちょっと混乱してしまった。
だって、どう考えてもありえない。
『どうしてＰＣのメールアドレスを知ってるんだろう？』
その謎を解こうとしてただけなのに、また新たな謎が生まれてしまったのだ。
「へ！？紙？？？それはビックリ！どんな紙？他にヒントは？」
「え？普通の白い紙にメモしたみたいな感じで落ちてたよ！」
だからそれは、ありえない！！って…。
だいたい道に落ちてた紙に書いてあったアドレスに、わざわざメールするヤツがいるかぁ！？
あははははははは。
『絶対に変な人だよ、これはー！』
そんな気持ちを隠しつつ返事を送る。
・・・そう言う私も間違いなく変な人だからにゃ・・・。
「それでどうしてバイク関係と解ったの？どこで？いつ？」
するとＡ児からの返事はこうだった。（←すでに呼び捨て）
「えっ？俺がバイク好きだから…バイク仲間ってゆーのは嘘だったんだよ。。」
ぷぷぷ。
何度も「えっ？」って同じコト言ってんじゃねえよ・・・。
だいたいそれは、こっちのセリフなのだ。
第一「バイク仲間」が「嘘」って何！？
そんなウソをついてもいいとでも思ってんの？？？
だんだんワケわかんなくって、イライライラ・・・・。
まったくもーっ！
「え？意味がわからない。どうして私がバイクに乗ってると？」
そう訊いたら
「それは知らなかったよ！俺がバイクとか車好きだからその仲間に聞いたって嘘ついたの。
マギーバイクのってるんだー かっこいいね☆」
と返ってきた。
やっぱり、ありえないーーーーーーっっ！！
バイクに乗ってる男はね、バイクに乗ってる女に向かって
「かっこいいね☆」
とは絶対に言わない、と思う。
じゃ、コイツはさっきまでライダーのフリをしてたってコト！？
はー・・・何だか非常に疲れてきた～。
「今日は遅いからまた明日」
そう送って、その日は終了。
パソコンと携帯でのメール交換ってのは結構メンドクサイ。
「怒ったのかな…おやすみ。」
Ａ児が本当は何を考えてるのやら・・・。
私は・・・怒ってはいないけど、ビックリしたし・・・呆れた。
『さて、どうしたものか・・・ふふふ』
あら？
だんだんと私の性格が解ってきましたか？＾＾
やばいやばい（笑）
つづく。
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