地を這う虫

2024/07/09
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カテゴリ: 新聞記事
たまたま読んだ記事です。
さっきまで、日経新聞の記事と誤解しておりましたが、ネット検索すると

(サザエさんをさがして)基地公害 今も飛行差し止め求める声

てのがありますた。日本経済新聞の土曜日版に折込の形で朝日新聞の「be on Saturday」が挟まっていたみたいです。なるほど、なるほど、 日経の記事にしては左巻き臭が酷すぎる ので記事にしようと思ったのですが、そうですか、そうですか(笑)、朝日新聞の記事だったんですな。。。 なるほど、なるほど。。。


朝日新聞Digitalの「サザエさんをさがして」の過去記事の見出しなどをざっと見ていくと、1950年代~1990年代くらいの世相を「サザエさん」の四コマ漫画をネタにアレコレ語るコラムのようですな。

で、私が日経新聞の折込版の「be」でたまたま読んで大いに気になったのは木造平屋の都営住宅??の真上を飛ぶ航空機の写真です。その詳細は後述するとして、記事全文をスキャンした画像を以下に貼っておきませうか。


サザエさんの四コマ漫画
物干し竿で干していた洗濯物を超低空飛行する軍用機(米軍機なのか自衛隊機なのか不明)の脚に引っ掛けられてもっていかれてしまうという漫画です。漫画を見る限り離陸機ですね。機首が上向いてますから。





紙面では四コマ漫画の左側に↓の文章が書かれています。 スキャナーがA4サイズなので、二回に分けてスキャンしとります。








(前略)

「防衛」という言葉を前に、最近、地元でも基地問題への関心は低くなってきているという。
「長い間、横田基地近くで死傷事故が起きていないのは偶然です」。ただ希望があるのは、日本でも最近「人権意識」がだんだん高まってきていると思えることだという。「基地公害は人権問題だからです」。そもそも横田基地、沖縄普天間基地のように都市の中、住宅地のすぐそばの米軍基地は世界中、他にないと道夫さん。「米軍は自国でそんな場所に基地を作らない。米軍が米国人に対して考える人権と、米軍が日本人に対して考える人権とでは重みが違う。そこが問題です」
(林るみ)


ケルン注:上の文章の「道夫さん」ってのは横田基地公害訴訟原告団団長の福本道夫さん(74歳)のことです。




横田基地公害訴訟についての知識は全くありません。今回は以下にコピペした日本共産党の機関誌「しんぶん赤旗」の記事をちこっと読んだだけです。

東京在住時に横田基地の近くに行ったことがありますが、そん時は米軍機の離着陸はなかったです。ベトナム戦争当時に横田基地の米軍機が一日あたりどれくらい離着陸していたか知りません。爆撃機や輸送機は戦闘機ほどうるさくはないと思いますが、民間旅客機のように騒音のことを多少は考慮した機材に比べると高騒音だったと思います。戦闘機は「機体設計・エンジン設計において騒音のことなんぞを考える余地は皆無」なので、極めて高騒音です。これは今現在の戦闘機でも同じだと思います。10年近く前に県営名古屋飛行場を仕事で訪れた際に、自衛隊の戦闘機の離陸に遭遇しました。たしか、三菱重工の整備工場が空港内あるいは空港近辺にあって、整備された戦闘機のテスト飛行みたいなものが時々行われているらしいです。詳細調べてないので、間違ってるかも・・・。で、自衛隊の戦闘機の離陸時の騒音はかなりの高騒音です。正確に書けば騒音レベルがかなり大きい(高い)です。まぁ、県営名古屋飛行場の戦闘機テスト飛行は日に何十回もあるわけもなく、多くて数回くらいじゃないっすかね。
あ~~~、余談気味ですが昔の民間旅客機って、かなり高騒音だったような気がしますね。ダスラスDC8とかボーイングB727とか、相当うるさかったような気が・・・。
なので、大阪伊丹空港でも航空機騒音訴訟がおこされていたように記憶しますな。そういう騒音問題を回避するために、関西国際空港や中部国際空港が建設されたわけですな。羽田空港も新しい滑走路は海を埋め立てて建設されてんじゃなかったっけ。


「しんぶん赤旗」の2019年3月9日(土)付けのweb記事↓

米軍横田基地オスプレイ 配備撤回へ署名提出
市民団体 危険な飛行実態訴え


から以下に転載させてもらいませう。

-------------------- 転載開始 --------------------
米軍横田基地(東京都多摩地域)のCV22オスプレイ配備の撤回などを求めて、基地周辺で活動する6団体でつくる「オスプレイ横田配備反対連絡会」は7日、CV22オスプレイの配備撤回と沖縄に配備中のMV22オスプレイの飛来に反対する1万7165人分の署名を外務省と防衛省の担当者に渡し、オスプレイの危険な飛行実態を訴えました。

 日本共産党の宮本徹衆院議員、吉良よし子、山添拓両参院議員、曽根はじめ、とくとめ道信、尾崎あや子の各都議、各地の市議らが同席しました。

 オスプレイが市街地上空で、ヘリモード(垂直離着陸)や、ヘリモードから飛行モードへの転換など、日米合意に反する危険な飛行を繰り返しているとの訴えに、両省の担当者は「米軍は日米合意を順守している」「米軍の運用に必要な飛行をしている」と回答しました。

第9次横田基地公害訴訟原告団の福本道夫団長 は「米軍が合意を守っていないことは確認している。防衛省の職員が目視確認をしているのだから、あなたたちも知っているはずだ」と問い詰めました。

 「答えは差し控える」と繰り返す担当者に、宮本氏は改めて回答を求めるとともに、国会でもオスプレイの飛行実態についてただすと述べました。

-------------------- 転載終了 -------------------




横田基地周辺、特に離着陸経路直下において過去劣悪な騒音環境にあったことは間違いないでしょう。夜間に戦闘機が離発着すれば、たとえそれが一回、二回であっても睡眠を阻害されるでしょう。これが毎日続けば慢性的な睡眠障害になるから、健康な生活を維持できる環境にないでしょうな。
だから、国は騒音被害が激甚なエリアは土地を買い上げて移転を促しているんじゃないんすかねぇ。そりゃ、先祖伝来の土地を米軍の横田基地ができたことで手放さざるをえなかった無念さ、憤りはあったでしょうよ。
ただ、第三者視点で見れば、ダムの建設によって村全体が水の底に沈んでしまう場合もあるわけで、適正な移転補償が実行されているのであれば、そこはしぶしぶでも納得するしかなかでせう。

なのですが、ベトナム戦争当時に比べたら、航空機騒音の激甚さ、酷さはかなり低減しているだろう現在においても「第9次横田基地公害訴訟」は継続しています。

上で引用した「しんぶん赤旗」の内容や朝日新聞の「be」の横田基地公害訴訟原告団団長の福本道夫氏の発言等から判断すると、「第9次横田基地公害訴訟」はもはや日本共産党主導の「政治闘争」、「米軍駐留反対闘争」、「平和安全法制反対闘争」、「党勢拡大活動」と見て、ほぼ間違いないんじゃないっすか(苦笑




で、、、、、

私が朝日新聞の「be」の「サザエさんをさがして」を記事にしようかなぁ~~て思った動機は、最初に書いた↓

>で、私が日経新聞の折込版の「be」でたまたま読んで大いに気になったのは木造平屋の都営住宅??の真上を飛ぶ航空機の写真です。その詳細は後述するとして、記事全文をスキャンした画像を以下に貼っておきませうか

なんですな。

この画像を拡大した画像、それに航空機の着陸進入経路っぽいラインを私が書き加えたものを以下に貼っておきませうか。


1967年、米軍横田基地近くの東京都昭島市堀向(現美堀町)で遊ぶ子どもたち。集団移転で街が消滅した。 っていうキャプション付きで掲載されてる写真(朝日新聞 be 「サザエさんをさがして 基地公害 今も飛行差し止め求める声」) 




上の画像に進入経路と推測できるラインを私が加えたもの



※こっちの画像は新聞を私がスキャナーでスキャンした画像を使用しています。なので、上の画像と解像度、色彩などが全く違います(汗


私は航空機オタクでも同マニアでも航空機写真愛好素人カメラマンでもなんでもありませんが、空港の航空機侵入経路直下でボンヤリ休憩したり、タバコ吸ったりしてたことは何度かありまする。
航空機の着陸は事故発生確率が離陸や巡航状態に比べると格段に高いです。進入角度は私の記憶では3度が標準だったように思います。軍用機の進入角度についてちこっとネット検索しても適当なデータは見つかりませんでした。ネット検索の途中にこういうもの↓がヒットしましたよ。

羽田空港のこれから 騒音の影響について

上のサイトによれば、

航空機騒音低減のため、通常進入角(降下角)3度のところを3.5度に引き上げることが書かれておりますな。進入角(降下角)が0.5度上がれば、滑走路からの距離が同じ場合、航空機の高度は3度よりも高くなります。高度が高いっちゅうことは地上の住居と航空機との距離が遠くなるから、騒音は低減するという理屈ですな。

まぁ、ベトナム戦争真っ盛りの頃の横田基地においても、米軍機の進入角(降下角)は3度だったとみて、ほぼ間違いないです。米軍にとって進入角(降下角)を3度以上にする理由がない。事故リスクを増すだけですからね。米軍は悪魔の集団だから(朝日新聞や横田基地訴訟原告団の立場からは)、騒音低減なんてことは全く頭にありません。着陸が深夜であったとしてもですね。

だとすれば、米軍機の進入角(降下角)は3度未満とみて間違いないでしょう。進入角(降下角)が小さくなりすぎると地上の建物と接触するリスクが高まってきますわな。空港周辺では 「制限表面」 という概念があって、その表面を超える高さの建築物は建築許可がおりないはずです。確か・・・。

どうでしょうかねぇ。
朝日新聞の「be」が使った『1967年の横田基地近くの東京都昭島市堀向(現美堀町)で遊ぶ子どもたち』の写真の米軍機(又は自衛隊機)って合成写真じゃないの???
広角レンズの歪、カメラアングル所以の目の錯覚、etc から合成写真ではないけど、航空機が地面にぶつかりそうな急角度に進入(着陸)しているように見えるだけ、ってことなのかもしらんけど、うんにゃ、そんなことなかろうもん!って、私は思いますけどねぇ。

1960年代は合成写真も許されたかもしらんけど、2024年に合成写真の疑いがかなり濃い、ヤバい写真をわざわざ「どうでもいい記事」に再掲する必要ってあるの?? って朝日新聞の林るみ記者に小一時間は問い詰めてみたいな、って思いまする。





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Last updated  2024/07/09 11:17:30 PM
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