こぐまむ日記でした。

母乳とミルク



◆わたしの考え◆

 ミルクはミルクのメリットがあり、母乳には母乳のメリットがあります。
 どっちものイイトコドリができれば最高。
 昼間は母乳で、夜2時以降はミルクでがつんと寝てくれる・・・という感じで
 併用できると一番楽ちんだな~と思っております。


 とはいえ、赤子は一人一人違う体質性質性格。十人十色。
 お産も産後の状態も、母それぞれその子その子その時で状況状態さまざまです。


 なんしか、一番大事なのは『お母さんが赤ちゃんをかわいいと思って子育てできること』だから。
 体も心も無理せず、楽していきましょう。
 『可愛い』『いとおしい』『楽しい』と感じて日々赤ちゃんと過ごすことができれば、
 母乳でもミルクでもどちらでもいいのです。


 無理におっぱいにこだわりすぎてもしんどくなるし、母乳だけでできるならそれもよし。
 ミルクだけでもちゃんと、赤ちゃんは育つのですから。

 母乳だから、ミルクだから、なんてことで、母子の関係や愛情に影響なんて無いと思います。









(以下、2004年7月作成分)
◆母乳育児に関して思うこと◆   

 現在、結構「ひとまず母乳で育てる」がはやっていると感じます。

 実際、母乳のメリットは数え切れないくらいあります。もちろん私も母乳育児には大賛成。

 Iさんは完全母乳にはできなくてミルクを しかたなく (一時期、異様に母乳にこだわっていたので)足していたのだけど、
 1年過ぎたころにはミルクのメリットの恩恵にもありがたくあずかっていました。

 母乳にもミルクにもメリットがそれぞれあるし、今では2人目は(も)母乳とミルクおいしいトコ取りでいこうと思ってます。



 現在、母乳のメリットの周知(母乳育児流行)のために
 「母乳で育てなきゃ、母乳で育てたい!」と思う母親(妊婦)たちが増え、
 実際に取り組んでいる人はかなりの割合にのぼるでしょう。
 (かなり多勢の産婦が母乳を試みるのでは?)

 しかし、母乳育児をやるには、おさえなければならないポイントがあります。
 もちろんポイントをはずしていても十分母乳が出る人もいるでしょう。
 しかし、がんばっていても母乳が少ししか出ない人もいます。
 母親自身の病気などの理由で、母乳をあたえられない人もいます。
 そして、母乳育児のために欠かせないポイントを知らないままそれに臨み、うまくいかなくて悩む人がいたり、
 できれば母乳だけでと思っていながらも、出ないわ足りないわとあきらめてしまっていたり、
 そんなお母さんたちがたくさんいるように思います。



 母乳育児(母乳だけで赤ちゃんを育てる)のためには、
 生後すぐ~1週間(長くとも1ヶ月)くらいに大きなポイントがいくつもあります。

 しかし、病院側の無知?や、協力、指導がいきわたらないことで、
 そのポイントをのがしたまま、ミルクを足しながら1~2ヶ月も経ってもあまり母乳の出が良くなかった私の場合、相当な努力が必要になりました。
 (特に精神的にかなりしんどくなってしまった・・・)

 (ポイントをはずしていても、体質や退院後にできるだけ吸わせことなどによって、
 十分な母乳の分泌が得られる人も多くいるようですが)


 母乳の十分な分泌のためには、産後初期の頻回授乳、母親の良好な体調、精神的な安定(リラックス)が不可欠です。
 そして、毎日赤ちゃんが欲しがるだけ母乳を与えることが必須です。
 安易にミルクを足してしまうと、母乳の出が悪くなってしまいます。(足した分、体は分泌しなくていいんだと、反応する)
 イライラしていたり、不安を感じていたり、疲れていたり寝不足でも、母乳の出が悪くなります。

 ほかにも、適当な栄養を十分とるのももちろん大事。オススメは和食だそうです。
 (厳しい指導には食事の質や量も大事という声も。けっこうまじめにやるのは大変かも。
 私は食事に関してはそこまで気にしてなかったけど。)


 実際に母乳をあげていると。よく寝た後や食事の後・お風呂に入っているときははお乳が張ったり(母乳が溜まる感じ)漏れたり。
 逆に夕方になってくると(一日の疲れ)、お乳の出が悪いなと感じたり。と面白いくらい、実感できました。


母乳は、赤ちゃんが吸えば吸うほど、「出なきゃ」と分泌は促進するし、吸わなければ「必要ない」と出なくなっていきます。




 しかも、母乳分泌の性質づけには、産後1週間以内が大切な時期で、
 その間に出来るだけいっぱい吸われて「必要だ、分泌しなきゃ」という方に働かせられないと、
 「あまり必要ない」という方に働いていくそうです。

 そのため、産院の理解と協力が不可欠なのですが・・・。

 逆に、ミルクを最初から足していて「あまり必要ない」と一度少ない量の分泌になってしまうと、
 それから分泌量を増やすのはかなりの苦労です。



*私が、Iさん2ヶ月~10ヶ月ころまではまっていた(異様にこだわっていたので)時に、見つけたやり方*
 「一度ミルクを沢山飲むことを覚えた赤ちゃんでも、母乳だけにできます」ってのにくいついてしまった。
 (今おもうと、そんな母乳母乳ってこだわらんでもよかったのにね)
  1. とにかく、頻回授乳。10分でも30分おきでも、赤ちゃんが泣いたら欲しがったら授乳する。
    【母親のさらなる寝不足をあおる。授乳ばかりに追われる。疲れる】
  2. ミルクはできるだけあげない(あげるとしても少量にする)
    【すぐお腹がすくからすぐ泣く。満足できなくてかわいそう。赤ちゃんも母親も休まらない】
  3. 夜中の授乳で分泌が促進される。夜寝る前のミルクは厳禁。
    【夜眠れないのはしんどいです】
 たしか、こんな感じ(↑) 今改めて調べていると、これはかなり厳しいやり方だったなと思う。
 1~3って、母体にも赤ちゃんにも心と体に負担も大きいですよね(【】部分)

 育児書などによっては、もっとやさしいやり方を紹介しているものもいっぱいありますし、
 ミルクを足したり、完全ミルクでも問題ない、という雰囲気のものも多くあります。


 あまり、母乳にこだわりすぎると(以下、実際に私がはまりこんでしまっていた穴)
 母乳がうまく出ないことが、母子の絆に対する不安につながったり
 母乳がでないことで母親としての自信がなくなったり、
 赤ちゃんがうまく母乳を飲んでくれないことを疎ましく思ってしまったり・・・。


 母乳育児でのメリット(母子の絆が深まるなどなど)が台無しですよね。


 母乳にこだわりすぎて、私のようにメリットよりしんどい思いの方が勝っちゃうようになるよりは、
 ミルクの良い面を利用したほうがずっといいと思う。


≪参考≫
WHO(世界保健機構)とユニセフが1989年に全世界の産科施設に対して
「母乳育児を成功させるための10か条」を守ることを呼びかけました。

1. 母乳育児の方針を文書ですべての医療にかかわる人に常に知らせる。
2. すべての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教える。
3. すべての妊婦に母乳育児の良い点とその方法をよく知らせる。
4. 母親が分娩後、30分以内に母乳を飲ませられるように援助する。
5. 母親に授乳の指導を十分し、もし赤ちゃんから離れることがあっても、母乳の分泌を維持する方法を母親に教える。
6. 医学的な必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖分、人工乳を与えない。
7. 母子同室にすること、赤ちゃんと母親が1日中24時間一緒にいられるようにする。
8. 赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるままの授乳をすすめる。
9. 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えない。
10. 母乳育児のための支援グループを作って援助し、退院する母親に紹介する。


◆おすすめリンク◆
みみりん助産師の妊娠出産おっぱい育児入門



以下、2008年1月作成
◆私の話◆

 2歳の時、ミルク(哺乳瓶)もおっぱいも大好きだったIさん。
 ミルクを飲むのも母の乳をまさぐるのも(さわさわ触ります。乳はでてないので飲みはしない)
 そろそろ卒業して欲しいと思ってはいるのだけど。←2歳時代に書いたことだが
 現在(4歳)でもおっぱい大好き「おっぱ~い♪」と私が着替えていたりお風呂にはいる時は
 必ず触りにくるし、
 夜寝る時も私のおっぱいを触りながら眠りにつきます。
 ほんと、卒業して欲しい。
 「5歳になったら卒業する」とIさんは言っているので、それを信じたい。
 今までなんど『おっぱい卒業』に失敗してきたことやら。

 とはいえ、昔は6歳くらいになってもおっぱい飲んでる子もいたらしいです。
 本人が納得するまで母親側が付き合ってあげられると一番いいのかな。


 さて。
 Iさん赤子時代は、
 なんだか途中から異常に「母乳」にこだわっちゃったわりにずーっと結局「母乳&ミルク」混合でした。
 結果論としては、楽させてもらってました。
 Iさんは、器用で大物(神経質でない)な性質。
 ほ乳瓶もおっぱいもどちらもオーケー。
 ミルクの種類もチクビの種類も、なんでもオッケー。
 夜も良く眠る(昼寝はしなかったが)し、環境の変化にもさほど動じない。

 ほんと、楽な子だったのです。
 (大変がってたのは、私自身が、母親になる意味もわからず、覚悟も準備もできてない子供だっただけのこと。)



 Nさんを迎える時点では、2人の子の母親になる覚悟もできてたし、
 今回はどんどん楽して手抜いて、弱音愚痴はきまくりでいくぞ~。余裕綽々。
 などと思って、誕生を待っていたわけですが。 

 Nさんは・・・・まあ、ホントにとってもとっても大変な子でした。
 何人もの人々(助産師さんや保健婦さんや保育師さんなど)に「なかなかいない大変な赤ちゃんだね」と言われ。
 ・・・・・
 というくらいとてもとても育てるのが大変な赤子でして。
 なにせ超神経質で、寝ない飲まない。
 母乳はじゃーじゃーでてるのに、ぱつぱつに張ってくるのに
 (↑助産院で産んだため、私のからだをちゃんと母乳性質にできた)
 二吸いほどちゅっちゅって吸っては口を乳首からはずし、またも一回ちゅっちゅっ
 これを2、3回したらもう吸わない。
 もちろんすぐお腹がすくので、30分~1時間もしたらまた同じことを繰り返す。

 産後1ヶ月も過ぎたら、毎日昼間はちょこまか2歳児のIを遊ばせるため外出していたのだけど、
 これまた超神経質だから、外出先では5時間たっても一口も乳首に吸い付かない。
 当然ウチに帰ってからは超頻回授乳。もちろん上記の飲み方。
 夜中はほとんど授乳タイム。まともに眠ることもできませんでした。
 そんなことを続けていて、私が大丈夫なはずもなく・・病に至る。

 で、私の病の治療薬服用のため生後6ヶ月から完全ミルクになり、2歳3ヶ月でミルクも卒業。
 (ちなみに、ミルクも少しずつしか飲めません)
 おっぱいに関しては兄Iさんの影響で「おっぱい~」とさわりたがったりはするけど
 Iほどの執着はないです。
 性質は大変なNですが、結果的にはミルクに助けてもらったわけです。




◆おまけ◆

 ところで、「母乳育児を成功させるための十か条」をまったく知らない?のじゃないかな
 と思う指導をしている産院はけっこう多くあるように思う。
 Iさんを産んだ産院は全然ダメだった。無知なまま素直にそこの指導どおりに従っていたために、Iさんの母乳育児はさんざん。
 最初からミルクを足すことにもなんの疑問もなかったし(まあそれはいいんだけど)、
 でもできれば母乳オンリーにできたらいいな~とは産む前から思っていて、
 産後1ヶ月ころから母乳に関するイロイロ調べているうちに、自分のやっていたことが、
 母乳育児にとってはタブーなことばっかしだったことにショックを受ける。
 そこから変に母乳にこだわりだしてしまったのがさらに悪い方→産後ウツの方向に流れていった・・・)。



 以下ただの愚痴です。
* Iさんを産んだ産院の様子 *
    「母乳育児を応援しています」とうたっていた。のだけどな・・・
・うまれた直後、一瞬触らせてもらっただけで(抱かせてとお願いしていた)新生児室へ。
・「母子同室はご相談ください」とあったので、希望していることを伝えたが、「同室はやめといたほうがいいよ」と、あっさり却下。
・産後、産院側の事情が慌しかったのもあるらしいが、丸3日間、ガラス越しだけだった。
    (分娩直後からその3日間、元気だった私は赤ちゃんに触れたくて相当長い時間新生児室の前に張り付いていた・・・)
・その後も入院中、赤ちゃんに触れるのは3時間後との授乳のときの45分間ずつだけ。
・退院時には、赤ちゃんが泣いても必要な運動だから泣かしておけばよい。そのうち泣き止むので、いちいち抱いたりおっぱいをあげるのはよくない。また赤ちゃんが泣いても、3時間ごと以上に授乳する必要はない。との指導
 (リズムができないと言われた→たしかに、それによるメリットもあるだろうけど・・・)
 初めての出産だったし。なんだかおかしく素直な私は、これを結構マジメにきいてしまっていた。

  部屋やご飯やおやつなどは豪華だったし、料金も良心的な個人産院でした。
 産後の母体を休ませることを第一にと思うなら、こういう考え方もいいかもしれないけど。
 でも、「母乳育児を応援しています」といっていながら、上記のような指導は間違ってるよね。
 とはいえ、出産直前まで産院を決めきらなかったくせに、産院にちゃんと聞いたり調べたり、自分で勉強もしてなかった私がアホです。
 今ならずうずうしくいろいろ聞いたり自分の希望を伝えたりできるけど、その時の私にはそいういのができなかったのね・・自業自得というか、ようはあまちゃんやったわけですね。



(2004年7月作成。2008年1月改定)


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