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ほしはひかるのかな????
その12 喫茶室こんとん 月のした
「喫茶室こんとん」
、に投稿したものをまとめています♪
分類のしかたは、喫茶室こんとんにあるままです。
・お日さまのした
・月のした
・雨の日・曇りの日
・白手帳
という分類になってます。こちらにあるのは「月のした」です。
目次↓
「夕闇」
「空虚なかけら」
「花 蝶 光」
「雨はやがて」
「秋の一日」
「しろい」
「おやすみ」
「手で光を遮って」
「潮騒」
「スノウ」
「黒」
「昨日から来た」
「流れ」
「hidarli
「みみのあな」
「星座」
「エス」
「するり」
「星」
「読書」
「風」
「うなり」
「薔薇の飴細工」
「ガラス」
「妙です」
「DOUSITE」
「深夜」
「星」
「立方体」
「嵐」
「ザラメ」
「サッカリン」
「海へ」
「オートマティック」
「妄想畑」
「偏光スミレ」
「エ(空)ダ」
「血」
「瑠璃と碧玉」
「星月散歩」」←ここまでしかUPしてません。がんばろう・・・
「ペーパーフラワー/ペーパーバッグ」
「ガリガラ」
「黄昏」
「かもしれない」
「ウエストヤード」
立つ
夕
Kの女
手紙
手を
指を洗う
黄金のボタン
オリオン
焦
星のあかり
言わない
ジーナ、
影
うつくしい日々
泥の中
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「夕闇」
色よく仕上げた
シルクスクリーン
朱色です
シグナルも
染まりました
次第に紫へとうつろうのですが
もう消しましょうか・・・・
星明かりでは
道に迷う言い訳ができるでしょう
池には月が・・・・
何千何万の
池に
月が
何千何万の
人が
月を見下ろし
もうお帰りなさい・・・・
星明かりでは
遅れてしまった言い訳ができるでしょう
待つ人へ
どうか迷わぬよう・・・・
(2004.5.11)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「空虚なかけら」
私の空虚なかけらが
海を満たし
空を満たし
世界を満たす
かけらほどの空虚が
私を満たし
誰かを満たし
同時に誰も満たされることはなく
誰も私の空虚を埋めることがなく
誰も私の空虚に触れることもない
誰も私の空虚を感じることもなく
誰も私の空虚を犯すことはしない
私の空虚なかけら
かけらほどの聖域
そこから生まれ
そこへ還る
私のほむら
私の燃え殻
私の洪水
私の枯渇
私の激情
私の
空虚
(2004.5.22)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「花 蝶 光」
厳密にふちどられた花の輪郭に
激しく舞い落ちる蝶
その花粉
その鱗粉
を
光の手が受け止め
絡まる
花と蝶の生命
蝶の舌が
刃物のように突き刺さる
痛みに耐える花
静かに見守る光
例え
花が嵐に
引き千切られようとも
蝶が蜘蛛に
きつく縛られようとも
絡み合ったこと
痛みを
忘れはしない
厳格に淘汰された花の存在に
許されて舞い飛ぶ蝶
請われて手を差し伸べる光
薄緑の花弁は沈黙を守り
遠くでは春雷が轟く
厳密にふちどられた花の輪郭に
蝶はいよいよ激しく舞い落ちる
(2004.6.31)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「雨はやがて」
雨はやがて
銀のベールとなり
彼女の瞼を覆うだろう
肘や
流れる髪も
雨はやがて
銀の妖精となり
彼女の指に
バラの蔦をからませるだろう
香や色も
雨はやがて
銀の匙となり
彼女の唇に
命の言葉を含ませるだろう
愛と祈りを
雨はやがて
銀の合図となり
うつむく人に
空を仰がせるだろう
月や星も
全て包み
雨はやがて
止み
そっと目を開いた彼女の瞳に
青々とした若葉を
見せてくれるだろう・・・
(2004.9.28)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「秋の一日」
秋の一日に
ひっそりと首をかしげ
ほっそりと樹は痩せた
ふっくりとパンは焼け
ゆっくりと食べられた
とっぷりと日は暮れて
こっくりと夜が深まり
こっそりと葉は落ちて
くったりと眠りにつき
ほっくりと夜に抱かれ
ひっそりと星は瞬いた
(20054.11.16)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「しろい」
しろい
君
振り返り
振り返る
その
しぐさ
すがた
かたち
しろい
雪は
降り積もり
降り積もる
その
結晶
すがた
かたち
忘れえじ
忘れまじ
しろい
記憶は
いつか
こときれる その
とき
うずくまる
しろい
肩に
せめて
手を
添えていて
くれはしまい
か・・・
はたりと
手は
落ちて・・・・
のちは
しろく
しろい。
(2004.11.27)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おやすみ」
漆黒の小枝に星が濡れて光っている
夜はカラの箱を逆さに振って
もう何も入っていないことを確かめる
月ははぐれてしまった兄さんを今日も探す
あたしの兄さんは、どこ?
甘いドロップスをくれた兄さん
遠くに呼ぶ声が
流星の兄さんは妹を探して
もう長いこと飛んでいる
妹に、お話を聞かせてやらなきゃあ・・・
夜は無言で箱の蓋を閉めて
朝は金色の留め金を ぱ ち ん と
きっといつものように
妹を、寝かしつけてやらなきゃあ・・・
まだだいぶ、時計の粒は残っているけど
月はすっかりうなだれて
小枝の星は、泣いて育っているように見える
夜はカラの箱を逆さに振って・・・
(2005.4.18)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・
「手で光を遮って」
手で光を遮って
とおくを見た
それだけの仕草が
別れの合図だった
眩しかっただけなのに
遮っただけなのに
それが合図になってしまった
また会えるという約束は
心の中では
果たされている
毎日
眩しいというだけで笑えた
あの頃
言葉はまったく足りなかった
今もまだ探している
今もまだ
また会えるという約束は
心の中ででは
果たされている
毎日
言葉を探して
何か話して
さようならと言う
くっきりと鮮やかな真実が眩しい
肉体にはもう会えないということ
(2005.4.24)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「潮騒」
潮騒を背に駆け出した
逃げるため
潮騒は
追いかけてくる
こない
くる
目を閉じるのは
許されない
許される
ない
振りほどいた手は
自分のもので
ある
ない
ある
潮騒を聞いた耳は
疑われている
いない
いる
潮騒を背に駆け出した
逃げるため
足
あ
と
だ
け
は
くっ
き
り
と
曖昧なものを
あざわらう
ように
ような
たぶん・・・
(2005.5.16)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「スノウ」
君はスノウ
まるでブルー
雪のようにはかなく
海のように深い
君はスノウ
まるでブルー
小さなスノウドームを手に乗せて
雪はくるくる手のひらで舞う
ドームの中は
海に浮かぶ氷の島
それから小さな女の子
ツリーの下で星を見上げる
白いツリーの上にブルーの星
星がきらめく
雪はくるくる
君はいつまでも雪や氷や海を
瞳いっぱいに見つめる
君はスノウ
まるでブルー
僕を見ることはある?
(2005/05/31)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「黒」
お前の流れる黒髪を
俺の手でなでつけて
漆黒のリボンをあげよう
お前が嫌いな黒
お前がパウダーミルクを買うんなら
俺は炭火で煎りすぎたブラックコーヒーだ
お前が白い薔薇を切るんなら
俺は黒いリボンをかけてやるよ
俺は結べるようになったリボンで
お前を飾ってやる
お前が嫌いな黒で
月よ、鋏でちょん切ってくれ
俺の俺の俺の黒い俺の俺
の
黒い
お前の嫌いな
黒い
俺を
好きだと
お前が言わないうちに
(2005/06/05)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「昨日から来た」
昨日から来た君は
花びらのようなまぶたを閉じ
(僕が触れる前に
それは散ってしまった)
目を開いた君は
またゆっくりと
まぶたを閉じた
蝶が羽根を休めるように
君の唇から
微かに昨日の歌が漏れる
(生まれたばかりの雛鳥は
びっしょり濡れていたっけ)
君はたった今生まれたかのように
目を開き
再び閉じることはなく
(涙がひとつぶ転がり落ちた)
ふらりと起き上がった君は
ド、シ、ド、レ、ド・・・
とたどたどしくピアノを弾く
それは哀しいけど
(オパールの指輪がはまった君の指
ほとじゃない)
君は立ち上がり
回転ドアをくぐりぬけ
三日月のようにほっそりと
美しい足取りで
夜の街へと
漆黒のカーテンを
やさしく引くために
踏み出してゆく
ド、シ、ド、レ、ド・・・
(星が鳴っていたのは
多分、君のせいなんだろう)
(2005/06/22)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「流れ」
小川に素足を浸してみる。
天の川のことを考える。
かつて魚であったことを思い出す。
夢だ 夢だ と
呟いた。
草の葉を口に咥えたことを
覚えている。
広いなあ 広いなあ と
呟いた。
「明日でもよかったのに・・・・」
横たわるのは
自分の死体だろうか
「ここで休もうか?」
魚のヒレが濡れて光っている
魚の目は涙をためて・・・・
狼の喉いっぱいに溢れる温かい血
ウサギの目は恍惚としていた・・・
空いっぱいの星の穴
じょうろの先の
あふれだす流れ
葉は噛み砕くとミントの味がした
星は噛み砕くとオリオンの味がした
まだそこにはいけない と
呟いた。
「明日でもいいんだから・・・・」
小川に素足を浸してみる。
「ここで、休もうか?」
とうとうと流れる
夢の後先に。
(2005/06/30)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「hidali」
ハイ ダーリン
私の左にあなたはいない
冷たい指先ぴくりと動く
ハイ ダーリン
私の左にあなたは残す
ぬるい手のひら握られたまま
ハイ ダーリン
私の左にあなたは停まる
バイバイ手のひらふってあげるわ
Hi,darling・・・・・・
(2005/07/26)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
no. 335 みみのあな
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/07/28(Thu) 23:54:20
みみのあなに
来たのね、それが・・・
あたたかかった
言葉?
ううん、ちがう・・・
ふれる程度の
風
だったかも
ささやいたのは・・・
星
月
星座を抱く宇宙
星座を抱く宇宙に抱かれて
か す か に
ああ、消えていってしまう・・・
ふともらしたの
ほし
つき
うちゅう
また
ほし
月が何か言った?
言ったのかも
言葉じゃなかった・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「星座」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/08/30(Tue) 22:36:36
星座の匂いを詰めた小瓶を
大事に手の中にくるんで
少年は丘を目指す
丘に生えた一本の木
木の根元に小瓶を埋めた
それから千年時が経ち
丘はなくなり
木は枯れた
とある少女が小瓶を見つけ
蓋を開けた
嗅いだことのない
不思議な匂い
空はとうにスモッグをかぶり
星は見えない
星座の匂いは少女の鼻腔をくすぐり
少女はある歌を思いつき
その歌を唇に乗せ
その歌は人々に愛され
口々に伝えられ
作者の名を忘れ去れらた後も
その歌を口ずさむ人は絶えず
歌う人は空を見上げる
とうに太陽すら霞んだ空を
とうに月も身を潜めた闇夜を
失われたあの光る素敵なものの名前を
知らないままで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「エス」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/09/13(Tue) 14:23:36
エスのことを覚えている
クワガタムシを飼っていた
ある日料理した
不味かったそうだ
エスのことを覚えている
左利きを隠していた
ある日バレた
町を出たそうだ
エスのことを覚えている
泣き暮らしているらしい
ある日舐めてみた
甘かったそうだ
エスのことを覚えている
毎日油をさしてやった
俺のかわいいエス。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「するり」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/09/20(Tue) 00:37:01
するりとあなたは逃げました
しろい小指の尾っぽを残し
くるりとあなたは振り返り
小さく頬で会話する
ぷらりとあなたは戻ってき
すっかりわたしを抱きしめた
ぺろりとあなたの舌ざわり
今夜も今夜でいい額
ちらりと夜に目配せし
あっというまにかき消えた
あなたのシルクの音色だけ
さらりさらりと響きます・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「星」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/09/29(Thu) 20:23:31
よく冷えた星が降りてきました
小さな子は
お椀を持ってきました
ぽっちゃりと
星は落ちました
こんやはこれで
かかさまのお熱をさげましょう
おいしいおいしい
よく冷えた星
小さな子はこくりと喉を鳴らして
がまんします
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「読書」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/10/12(Wed) 14:26:20
近頃
本を読むのが難しく
薄いレモンの輪切りを
ページにはさんだまま
旅に出ています
紅茶のプールで泳いだりします
ダージリンの香りになります
銀のスプンで白い角砂糖を
いいえそれは
白いテーブルでした
日に当たる場所で
くっきりとまぶしい白いテーブル
テーブルの端を握り
何かを訴えようと
こちらに身を屈めましたね
ストップモーションのように
本の背表紙に
身を屈めたままのあなた
本の題名は
見ないままでおきましょう
近頃
本を読むのが難しく
紅茶のポットと、テーブルと、私の煙草
ページにはさんだまま
旅に出ています
本の題名は
本当はよく分かっているのですが・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「風」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/10/25(Tue) 22:07:24
左の耳に透明なものが張り付いています
とってさし上げます
ああ、美味しい
風は雲を
連れて逃げて
「いつも上ばかり見ている人がいました。」
ほんとうの闇というものに包まれたことがありますか?
とてもやさしい闇に
星がすぐ目の前にあるのか、彼方にあるのか、分からないくらいの闇に
「地球は非常な速さで回転しているといいますよ。」
風は闇を
連れて逃げて
彼方に浮かぶたった1粒の青い青い遠い星
彼方に浮かぶたった1粒の赤い赤い遠い星
そこではどんな風が?
左の耳の透明な・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うなり」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/11/09(Wed) 16:31:40
頭の上の方で
ぶうん・・・ぶうん・・・
と何かがうなっていた
何の音かわからなかった
私は、悲しかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「薔薇の飴細工」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/11/26(Sat) 11:08:01
雪が降り始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ガラス」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/12/13(Tue) 11:32:12
割れたガラスに俺は寝転ぶから
お前は俺の上を歩くといい
ガラスは俺に食い込むけれど
お前は傷つかない
お前の足は美しいまま
お前は俺を踏んでいくが
俺は痛くない
お前の足は美しいまま
俺は何十年もガラスの上に寝転んで
いつしかガラスになっていく
俺は割れたガラスだが
お前はその上を歩くといい
俺のガラスは
やわらかいから
お前の足は美しいまま
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「妙です」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/12/26(Mon) 23:36:19
お月様が何かを背負って
たずねてこられました
お茶をお出ししますと
ふうふうと冷ましてそっとお召し上がりになります
すっかり大きく立派になって、などと
しばらく冬についての感想などを
お話しになりました
窓の外をじっとご覧になっていましたお月様
よっこらしょっと腰をあげ
紺碧の空へお戻りに
お月様が背負っていたものは何だったのでしょう
申し上げては何ですが
今夜のお月様は
妙です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「DOUSITE」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/12/26(Mon) 23:36:28
どうして赤ちゃんの手はやわらかいの
どうしてコーヒーは冷めるの
どうして裸は寒いの
どうして空は泣くの
どうして月は見えないの
どうして雪は静かなの
どうして北極熊は双子で生まれるの
どうして私の指はかたいの
どうしてコーヒーは香るの
どうして手袋をくれるの
どうして私は泣くの
どうして太陽は燃え続けるの
どうして愛は激しいの
どうしてあなたの声はあたたかいの
どうしてあなたと私はとてもとてもよく似ているの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「深夜」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2005/12/27(Tue) 22:47:30
深夜、産気づいた動物のために、飼育係は寝ずの番をしている
深夜、もたもたとコピーをするカラーコピー機、明日の打ち合わせに間に合うだろうか
深夜、あるフレーズを思いついた音楽の先生は、枕元のメモ帳に音符を連ねていく
深夜、むずかる赤ん坊は降り出した雨音に、ふと泣くのをやめる
深夜、泥棒がポケットに手をつっこみ、ぶらぶら歩く
深夜、鳴り響く電話には誰も出ない
深夜、波はよせては返す
深夜、星は・・・・
深夜、 は・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「星」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/02/02(Thu) 20:54:58
あたらしい星が
ふるさとを見つけて
ふるさとの星は
朝に寝て
夜の夢を見る
夜の星は
あなたの瞳の中
雨の日の水たまり
水たまりは跳ね
跳ねた水の一滴が
あたらしい星に・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「立方体」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/02/04(Sat) 21:01:32
誰かが
「白鳥の羽がいいよ」
と言ったので
みんなで湖へ行った
湖は広くて寒くて
白鳥が沢山いて
私たちは黙り込んだ
私と(私たちと)湖のうえに
巨大な透明な立方体が降りてきて
覆って
白い
しろく
しろに
し・・・・
ろ・・・・・
降りてきたのは小さな立方体だった
両手でそれを受け止めて
覗き込んだ
私の(私たちの)
手の中で
哀しみをたたえた
透明な立方体が
くしゃりと潰れて(潰されて)
もう哀しまなくてもいいんだよと言うように
白鳥が一声鳴いた
それは立方体の壁をひっかいた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「嵐」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/03/09(Thu) 01:05:24
嵐が去って
海岸には青や緑の
ガラスの欠片
遠くにあるのは
あれは島
あれは空
雲
星
月
あなたを欲しい気持ちは本当
多分
本当
だったらよかった
けど
もう分からない
月や星じゃなくて
ついと手を伸ばして
欠片を拾う
それだけのことだったのかも
あんなに激しかった嵐が止んで
空は
空っぽを抱えて
ただ澄んでいくばかり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「 ザラメ 」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/03/16(Thu) 21:37:41
ザラメ ザラメ
その名を呼べば
甘い夜風が
う
ょ
び
と吹く
夜のお祭り
始まって
裸電球
ぽ
と燈る
ザラメ ザラメ
あまい綿菓子
割られた箸が
つ
と刺さる
ザラメ ザラメ
今夜は雨だ
しろい綿菓子
しぼみ飴色
ザラメ ザラメ
その名を呼べば
隣町にも
甘い風
う
ょ
び
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「サッカリン」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/04/18(Tue) 22:18:46
眠り続ける彼女の爪を舐めてみた
甘い
水溶液は蔗糖の500~700倍
ほどの甘さがあり・・・・・
睫毛に朝日が震え・・・・・
美しさと言うのはない
あるのは配列・・・・・
トルエンなどから合成される
化学式はC7H5NO3S
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「海へ」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/04/18(Tue) 22:19:51
あのあおい波が沖まで連れて行くんだわ
そうよ私たち逃げるの
あそこにあかい鳥がいるわ
そそり立つ岸壁はまるで斧
こわいなんて言っては駄目
だってあんな絵本は嫌い
小鳥は飛ぶことを諦め
誰も炎に近付かない
波が連れて行って二度と
野原のことなんて思い出さない
斜めにえぐった背中の跡
のろい翼なんていらない
あおい海の深く深くまで私たちは行くの
あかい嘘や誤魔化しや甘えさえ許さない底の底の底の・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「オートマティック」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/05/17(Wed) 00:28:24
きりきりとネジを巻く
「星に願いを」が流れる
タバコを出して口に咥えて
火を点けて煙を吸って吐く
一連の無駄のない動作が
好きだった。何故か自分の
無力さを感じる。その間に
は何も考えることができない
この曲好き。
うん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「妄想畑」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/05/17(Wed) 00:33:57
妄想畑で
知り合った
青い肌した
兄さんは
東西南北
指し示し
星など見えぬと
言い張った
ほれほれあそこに
見えまする
ほらほらここにも
あすこにも
おんぼろ鍋の
底のよう
穴はひんぱん
ぴかぴかり
ふと見りゃ小高い
兄さんは
お目目をつむって
おりまする
兄さんお目目を
明けなさい
ぐいっと瞼を
開いたら
きんらんきんらん
星が出て
すっきりしたわと
高笑い
止める間もなく
兄さんは
沈む闇夜に
消えていく
小道でさらばと
投げ打った
銀糸の手毬よ
今いずこ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「偏光スミレ」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/05/26(Fri) 20:03:26
この世の中は
散り行く桜のように眩しい
きらきらと
手を振って
あらわれて光って落ちて汚れる
朝のラッシュアワーで
電車の窓がいっせいに光って
口を開けたり閉じたり
人を吐いたりもどしたり
ビルとビルの間には
白よりも白い白い細長い朝日が
道や人をすぱりと切る
この世では
様々なものが突き刺さる
すさまじい映像や音
恐ろしい言葉
悪意を持った指
視線
悪臭
口
声を
汚
孤を
虚
吐く
は、く
す
す、う
吸
う
う
うす
うす、む
うすむら
うすむらさき
小さく
うなだれた
ス スミレが
礫の間にいる
朝のラッシュアワー
遮断機が人と時とをす ぱりと切る
礫の間には
小さく揺れるスミレが
小さく揺れて
光を
受け止めて/遮って
受け止めて/遮って
受け止めて/遮って
受け止めて/遮って
揺れて
小さく
揺れて
小さく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「エ(空)ダ 」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/06/01(Thu) 11:52:21
エ(空)ダ
細かいツタ
彼女は落下する
落下する
落下す る、
堕ちて行くツボ(池)ミ
挟まれて
空間に
音だけ
挟まれて
A
A
A
哀しいA
A DA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「血」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/06/07(Wed) 22:47:25
血が流れていく
とうとうと
はるかな海へ
私たちもうこれからは
お互いの見えないものを見えないと
罵り合うのは止めましょう
そら、
青いお空に、
青い花火が
たくさん上がっているわ
海にたどり着くまで
しばらくあれを眺めていましょう
私たち抱き合って
溶けていくのかしら?
罵り合うのはもう
止めましょう
そら、
お空に、
つぐみが仲良く飛んでいくわ
もうすぐ海なのね
私たち
一度もお互いを見ることはなかったけれど
許してくれるかしら
血が流れていく
とうとうと
はるかな海へ
私たちはあそこで生まれた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「瑠璃と碧玉」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/06/15(Thu) 09:29:17
「瑪瑙(めのう)えに雫がついている。瑠璃姉さん。」
碧玉は美しい姉のまぶたに指を触れた。
さっき、露に濡れた木立を通った時のものだろう。
弟にまぶたを拭いてもらいながら、瑠璃は聞いた。
「もうどのへんまで登ったのかしら。」
「まだ珊瑚う目くらいでしょう。」
二人はあるものを見に、黙々と足を運ぶ。
しばらく行くと、行き止まりの場所があった。横へそれる細い道はある。
碧玉が説明する。
「昔、多くの恋人たちが真珠うした場所だそうです。あそこへ吸い込まれて
行って、二度と戻ってこないそうですよ。怖いですか?」
「琥珀はないわ。ちっともよ。」
瑠璃は強がって言った。
少し急な勾配になったので、碧玉は瑠璃の白い手を取って引いてやった。
ついに二人は、目的の場所へ着いた。そこにあるのは、
青金色の、二人の背丈ほどもある大きな竜の首だった。
何故それがそこにあるのかは誰も知らない。
ただ、竜の首は何百年も前からずっとそこにあるのだった。
二人はしばらく息をのんでそれを見つめた。
ふーっとため息をついて、瑠璃は言った。
「最後にこれが見れてよかったわ。」
「よかったですね、姉さん。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「星月散歩」
ふるる ◆FURUT68Mg6
2006/08/04(Fri) 21:02:39
上見上げれば
眠る星
すうすうと寝息が聞こえてくるように
風は
大人しくうずくまっている
膝のあたりに
温かく
月に照らされてほの白い道を
ひとりあるく
ひとりあるく道はひとりのあるきで少しへこむ
へこんでもへいちゃら
ひとりあるく道にコオロギちょろりと顔を出し
鳴いたりはしない
ひとりあるく道に星は寝息をかける
すうすう
月はあっちを向いている
やっぱりひとりであるいている
小さな女の子の方が気がかり
どうして小さな女の子がこんな夜道を
何かから逃げてきたのかな
お逃げ
お逃げ
嫌なことから
ちからいっぱいそっと
見つからないように
見つかりそうなら
雲で暗くしてあげよう
コオロギももう少し黙らせよう
風は温かいえりまきとなろう
月に照らされてほの白い道を
ひとりあるく
ひとりあるく道はひとりのあるきで少しへこむ
へこんでもへいちゃら
ひとりあるく道にコオロギちょろりと顔を出し
リリリ、と鳴く
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