日々のあれこれ・・半分ゲーム

日々のあれこれ・・半分ゲーム

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

氷乱

氷乱

カレンダー

バックナンバー

2024年12月
2024年11月
2024年10月

フリーページ

コメント新着

てふてふ@ Re:酒税法違反・・ですか(07/15) 酒税法43条10項 前各項の規定は、消費の直…
2015年08月17日
XML
テーマ: 腎移植(62)
カテゴリ: 腎移植
いよいよ手術日。

術着に着替える。下は普通のパンツ。
後でT字帯(ふんどしみたいな物)に履き替えるらしい。

8時前に母到着。来週には私も病院。なんて話をしてると、先生も顔を出した。

当初、「来れない」と言っていた母を見て、先生が「あれ?」って。
すると母「病院にかかる事になって」と語り始めちゃったので、焦った。
先生のかわしっぷりは流石。

「じゃ、また手術室で」と先生はすぐ帰り、入れ代わるように看護士さんが来た。

荷物一式持って移動。


後で姑から聞いたところ、寝てたらしい。

手術室のある棟、階は、やはりちょっと雰囲気が違う。
自動ドアの開閉すら、センサーではなく手動。始めてみた。

荷物を預け、いよいよ手術室へ。

中では先生たちが何かやってた。
ベッドに登った辺りで、一人一人から挨拶を受ける。

腕を乗せる台?がベッドの脇から出てきて、何だか変形ロボみたいだと思った。
血圧計着けて、酸素計るやつ着けて、点滴の針刺して
背中(硬膜外)から麻酔入れるので、横向いて丸くなるよう指示されて…
…順番はどうだったか忘れてしまった。
そして、このすぐ後すら記憶にない。


背が高くて幅の狭いベッドの上にいた。

首を横に向けるとガラスのドア。
どこかからピロピロピロピロ機械の音が聞こえる。
右腕に点滴。左腕にも点滴。
足元ではエアーマッサージャーが膨らんだり萎んだりしてる。



うとうとしたり、目が覚めたり。それを何度も繰り返しているからか、
記憶の順番もあやふや。

手術が3~4時間、麻酔を止めたら5分で目が覚める。
と事前に聞いていたので、最初に起きたのは多分昼前だろう。

看護師さんに案内されて、母と姑が来たが…
それが最初に起きた時だったか、もっと後の事だったか解らない。

看護士さんと話ししたのは覚えてる。
左腕の点滴は動脈に刺さってるので気をつけて。
背中(麻酔入れたとこ)から痛み止め入れてる。痛かったら言ってね。って。

そういえば、切った割りにはそんなに痛くない。 切った割りには
腹部全体が重く、鈍く痛い。動くともっと痛む。
腕も少し。点滴が漏れてる訳ではないみたいだけど何で痛いんだろう。

レントゲン撮った記憶もある。
まさかレントゲン室まで連れて行かれるのかと思ったが、取り越し苦労。
機械の方がやってきた。
私は寝たままの体勢。背中に板を入れられて、パシャッと。
板を入れる為に身体を持ち上げるが少し辛かった。

血圧、体温、酸素濃度は、結構頻繁に計った気がする。

熱は8度台。

その所為か、熱が篭るような感覚。

喉も乾く。
お水を頼むと、吸い飲みで持って来てくれた。

吸い飲みを使うのは始めて。
どうにか少しだけど身体を起こし、口をつける。
最初の一口が妙に美味しかった。

正面からごくごく飲んでた所為か「ごふっ」ってなったりもしたが、
やがて、寝たまま横を向き、頬の内側に水を溜めるように飲む。
という芸当を身に着けた。

この、ちょっと身体を起こした時に、背中がすーっとした。

身体を戻すと、また熱が篭る。

しかし…寝返りうつのも一苦労…というか出来なかった。
腹に力が入らないよう、ゆっくり横を向くって難しい。

口に出したのか察してくれたのか、
看護士さんが、身体の向きを変えてくれた。
背中には支えの三角クッション。

ちょっとマシに。
…またすぐ熱は篭り始めて、苛々してくるけど。

熱が上がったのか、汗ばんできた。
ナースコール。空調を下げてもらう。

寒いくらいになっても、背中に篭る熱の感覚は変わらず。

とにかくそれが気になり、苛々。
寝返り打とうにも、思うように動けない、動けば腹が痛い、腕も痛い、

苛々が積もって、
泣きたい気分になってきたり、
やっぱりやらなきゃ良かった、と思ったりもした。

背中だけでもどうにかしたい。。
とはいえ、頻繁にナースコールってのも憚られる。

何とか方法はないかと探り、
多少痛いものの、何とか自分で寝返り出来るようになった。

まずゆっくりゆっくり身体をずらし、クッション外す。
なるべく腕だけを使って、クッションを反対側へ。
背中に差し込みながら、少しづつ横向く。

実際は、斜め上向くくらいが精一杯だけど、
向きを変えてる間に多少は熱も逃げる、位置も少しはズレる。
それだけでも、さっきまでよりはマシ。

今のうちに寝よう!寝れば時間も経つ。
そんなことばかり考えていた。

足にも熱が篭る。
それに、だんだんと膝付近が痒くなってきた。
血栓防止用靴下の所為か、マッサージャの所為か、
素足との境目がむずむずする。

看護師さんに相談すると、
「短時間なら」とマッサージャー外してくれた。

足が涼しい!
寝返りも打ちやすくなった。
一応血栓予防になるかな?と、気付いたらグーパー運動。

しばらくすると痒みも収まってきた。
これなら眠れそう。

急に目が覚めた。
「あ゛ーーーー」「ヴあ゛ーーーー」
苦しげと言うか悲しげと言うか…そんな叫び声が聞こえてくる。

何となく、バイオハザードが頭に浮かびました。
それにしちゃ叫び過ぎだけどね。

しばらくすると先生が来た。
旦那の手術も終わったらしい。というか、叫んでるの旦那らしい。
噂に聞く麻酔後のせん妄ってやつかと思って聞いたら、
「痛いんだろうねー」って…。

「もうおしっこも出たし、順調だよ」そんな話をして去って行った。

…その話をしてる間も、後も、叫び声が…。
「痛い痛い!」「ぎゃー!」「無理無理無理」って
言われてみれば旦那の声だわ。

多分、背中にレントゲンの板入れるところだろう。
あまりにも痛そうで、聞いてるこっちが怖い。怯えてしまう。

さっき、やっぱやんなきゃ良かったって思ったけど…
旦那も今頃そう思ってるんだろうな…

しばらく「うー」「あー」聞こえていたが、いつの間にか静かになっていた。
多分、移動やレントゲンが終わって、落ち着いたんだろう。

こっちは少し寒くなってきた。
ナースコールして相談。空調を上げてもらう。

うとうと…目が覚めると汗ばんでる。暑い。
水のおかわりを貰ったついでに、空調を下げてもらう。

…うとうと…目が覚めると、今度は寒い、

この繰り返し。
結局、数時間ごとに上げたり下げたりしてもらってた。一晩中。

夕方だったか夜だったか、舅姑が来た。

その時に話を聞いたが…
旦那、移植腎が邪魔で、背中から痛み止め入れられないんだって。

…それは…叫ぶわなぁ

今は眠ってるらしい。
何故かホッとした。

姑らも早々に帰り、1人。
ここからが長かった。

たまにうとうとしても、1時間2時間で目が覚める。

起きてる間はホント暇。
テレビもないし本もない。聞こえてくるものと言えば機械音くらい。
本を読むのは難しいとしても、テレビか何か音が欲しかった。
MP3プレーヤー持って来れば良かったな…許可されるかは知らんけど。

起きてるところばかり目撃されてるのか?
看護士さんが「ラジオでよければ」と持って来てくれた。
良くわからない洋楽とトークだったけど、嬉しかったなぁ。

…の割りに、その看護士さんが誰さんなのか、解らない不義理

1時間だか2時間だか過ぎ、消灯時間。
歯磨きするかどうか聞かれたけど、身体起こしたくないので断った。

もちろんラジオは片付けられ、足のマッサージャーも再装着。

また長い長ーーーい暇な時間の始まり。
多少うとうとはするけど、長くは眠れず、寝たり起きたり。

この時間があれば、まだ聞けてないCD聞けたなー、とか
夜間灯のオレンジに照らされる廊下って、何だかホラーだな、とか
意外と音や声がする、シーンとはしてないもんなんだな、とか
そんな事ばかり考えてた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年09月30日 22時14分33秒
コメントを書く
[腎移植] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: