雛祭りの飾りつけ
飾リ付けですが、2月の中旬ごろから遅くとも一週間ぐらい前までが一般的です。この飾り付けが少しくせもので、地方によっては男雛と女雛が反対になるケースがあります。 一般的には向かって左が男雛、右が女雛となりますが、関西では向かって右が男雛になります。
それぞれ地方により違いがありますので、その地方の人形店などに聞けば間違いないと思います。雛祭りが終わったら、片付けますが、 昔からよく「早く片付けないと婚期が遅れる」なんて言い伝えもありますが、人形の為にも出来るだけ晴れた日を選んで片付ける方がいいそうです。
4日が晴れていれば一番ですが、それ以外でも出来るだけ早く片付けてあげましょう。
菱餅はなぜ三色?
菱餅がなぜ三色なのか、お教えしましょう。 一番上が紅、これは「桃」を表しています。真中に白、これは「雪」です。下が緑、これは「草」を表しています。
3月はちょうど、桃が咲き、雪が残って、地面から草がはえる季節なのです。そんな季節の情緒を表現していたのです。
七段飾りが意味するもの
七段飾りは「結婚式」の様子を表現しています。
金屏風の前の女雛は娘の将来の花嫁姿、男雛は花婿さん。三人官女は巫女(みこ)さん、五人囃子は理想的な家族数を表したもの。下の段に並んだお道具は、お嫁入り道具のミニチュアです。
京雛と江戸雛の違いは?
大きな違いは、顔にあります。
京頭(かしら)は、おっとりとした品があり、細面で端正な顔立ち。江戸頭は、案外ふっくらとしたお顔で、切れ長の目に、やさしく愛らしいのが特長とか。
お雛さま選びのポイント 昔から、お雛さまは母方の実家が贈ることが多いと言われています。ただし、どちらにとっても可愛い孫のこと、婚家と実家の両方が負担することも増えているようです。そこで、お店に行く前に、お雛さま選びのポイントをチェックしてみましょう。予算や飾る場所など、人形以外の要素も無視できません。
●まずは予算を決めます。
●人形は手作りが基本です。家電製品のように同じ人形はほとんどありません。着物の柄や仕立て・顔、全体のバランス、お道具の造りなど、何店か見比べて、お気に入りを探しましょう。人形の世界にもブランドがあります。あまり惑わされないように。
●部屋のどこに飾るかを、前もって決めておきましょう。床の間や畳の上に飾る場合は、五段飾りや七段飾りのような見栄えのある大きなものでもよいでしょう。整理ダンスやサイドボードの上を利用する場合は、親王飾りや小さめな三段飾りのようなコンパクトサイズが適当です。家具と同じで、店では意外に小さくみえるので、要注意。 置き場所の空間サイズを測っておくと良いでしょう。
●忘れてならないのは、収納スペースです。お雛さまを飾るのは、1年のうち、せいぜい1カ月程度。最近は、雛人形はもちろんのこと、屏風・ボンボリ・お道具まで、すべて飾り台に収納できるタイプが人気です。
● 早めに買いに行きましょう。
いいものはすぐ売れるというのは、お雛さまも同じ。店員さんの話では、お雛さま選びのピークは1月後半とか。2月初旬の土日が最後のかきいれどきだそうです。
二女、三女が生れた時は?
おひなさまは、それぞれの子どもの幸福を祈るものなので、本来は別々に揃えてあげたいですね。でも、予算やスペースがない時は、二女、三女の記念になるような人形を求めて、長女のおひな様と一緒に飾ってあげましょう。
お雛様の飾り方・時期 節分(2月3日)を過ぎてから2月中旬にかけての、大安や友引などよい日を選んで飾ります。飾り方は上の段から順番に飾ると、手際よく美しく飾ることができます。左右中央のバランスを取りながらきれいに配置していきましょう。
最上段=お内裏様とお雛様
左右の位置は、地方によって多少異なります。関東ではむかって左が男雛、むかって右が女雛、京都や伝統的な飾り方ではこの逆となりますが、どちらが正しいということはありません。土地の習慣や伝統、家庭に合わせた位置で飾りましょう。
二段目=三人官女
両端の官女は立っていて、真中の官女は座っています。むかって左から 銚子、三方、長柄の杓を持っています。
三段目=五人囃子
むかって左から太鼓・大皮・小鼓・笛・謡の順で飾ります。
四段目=右大臣と左大臣
むかって左が右大臣(若い方)、むかって右が左大臣(年を取っている方)となります。
五段目=三人仕丁
むかって左から台傘、沓台、立傘を持っています。それぞれの表情は「怒る」「泣く」「笑う」。 (京都風は箒、熊手、ちりとりを持っています。)
六・七段目=調度品
御所軍や御駕籠,、貝桶などの婚礼調度品を飾ります。道具類や附属品はセットによって内容が異なりますので、パンフレット等を参考にして飾りましょう。
飾る時の注意点
飾り付けを始める前に、まずは念入りにお部屋のお掃除を! お人形の顔に直接手を触れないようご注意!手の脂や汗・ハンドクリームなどが触れることで、お人形の顔や手に変色したシミができてしまうことがあります。爪にも注意が必要です。気になる場合は、手袋を使うようにすると安心ですね。

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