| 食について |
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| 現代人に関心の薄い食品。
野菜をとれば健康生活には十分!といわれますが、調理法によっても栄養が逃げているのをご存知でしょうか?まぁこれぐらいは大方分かっているでしょう。しかし、野菜自体にも問題があります。 現在は、見た目で売れる時代。
曲がったキュウリよりもまっすぐのキュウリ、泥がついて葉っぱがついた大根より白くて葉っぱがもう切ってある大根...
悲しい現実ですね。農家は利益を上げるために農薬を使い、自分達で食べる分は農薬を使わないだとか... ちなみに、年中取れて旬がなくなりつつある野菜一つをとっても、収穫する季節で栄養の含有率が変わってきたりします。さらには、西洋種があふれて日本種のものがなくなろうとしている時代でもあります。さらにさらに、過去の数値を見ても栄養含有率自体が下がってきています。 そして、なんでも調味料付けの世の中。科学調味料で味付けされた、まがい物のおいしさ。化学調味料に慣れ親しんだ私たちは、調味料なしの天然物の味だと、薄い味だとかおいしくないだとかで敬遠されてしまう。 なにより、 現代人の成人病や、疲れやすい・いらいらする、そして子供達のキレルと言う行動 は、幼い頃よりの添加物摂取によって、大切な栄養分を吸収することなく外に排出されているといった要素にある。 本物が消え、造り物が横行する今の世の中。 そのなかで、様々な食について目をむけ、素人ながらの研究をしてみたいと思います。 かくいう私も、皆様の中の一人です。偉そうな能書きをうたいながらも化学調味料を好み、普通に売られているものを買って食しています。しかし、幼い日に畑でもいだキュウリやトマトの味、忘れられないですね。大根の葉っぱを塩もみにして、ご飯にのせてかきこむうまさ!その気持ちを子供にも伝えたい、そう思っています。 食 という文字は「 人 を 良 くする」と書きます。今の世の中の大半は「 人 を 悪 くする」かもしれないですね。でも少しの工夫や注意によって裂けられる事もたくさんあると思いますよ。食の本 食について考えさせられる、実に興味深い本を見つけました。それは、水上勉さんが書いた「土を喰ふ日々~わが精進十二ヶ月~」です。著者が子供の頃に禅寺で修行中に教わった食に対する考え方を元に、軽井沢で住ながら自分の家の畑や周りの山などで取れるものを料理して食べることが書いてあります。精進料理とは、肉や魚などの生臭物を使わない料理ではなく、食材の価値を引き出しおいしい料理を作る努力こそ精進であると説いています。確かに「精進」という言葉は、努力するという意味です。しかし、精進料理は寺で出される場合が多いので、どうしても「生臭物を使わない料理」という意味になってしまいがちですね。 この本は、とてもおもしろく読む価値ありです。 |


