サイボーグ023

サイボーグ023

第1話 上海空港



関空から全日空(NH155)で上海へ。
ワイン付きの機内食を味わってご満悦。
ワインをおかわりして、すっかり上機嫌で上海空港に到着。

ところが・・・到着ロビーに現地係員がいない。
30分待っても現れない。
行程表に書かれた電話番号にかけようにも、
中国の硬貨を持ってない。
というより、円しか無い。

困ってうろうろしてたら、
みるからに、胡散臭そうなおじさんが寄ってきて
「どうしましたか?」。
通常なら「プーヤオ(不要)」と言って追い払うんだけど
状況が状況なだけに事情を説明したら、
テレフォンカードを売ってくれた。
ありがたかったけど1500円(100元)もとられた。

それを使って何とか電話したら、
日本人らしきおっさんが出て
「今行ってます」だって。
蕎麦屋の出前じゃあるまいし!
おっさん、中国人に同化しちゃったのね。

なにしろ、おじさんは
中国の国内線で美人のスッチーに
おつまみを放り投げられた経験を持つ。
それ以来、中国に
サービスなんて言葉は存在しないと思ってる。

やっと現れた現地係員、高校生みたいな女の子で、
「お疲れさま、こちらへ」って言うなりすたすた歩き始めた。
謝りもせずにいったいどこ行くの?
腹がたつけどついていくしかないじゃん。

ねえねえ、おじさんはウルムチへ行きたいんやけど・・・。



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