サイボーグ023

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第7話 高昌故城


同じく有名な「高昌故城」(こうしょうこじょう)。
何が有名か?って、
それでは、おじさんがうんちくを披露しましょう。

高昌故城は後漢時代に駐留部隊が置かれてたところで
5世紀に高昌国王の麹文泰(きく ぶんたい)が都を築いた跡なんです。

で、有名になったのは、
西遊記で知られる玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が
インドに向かう途中、
国王の願いを受け経典の講義をするために
1か月滞在した所なんです。

当時は繁栄してたんですが、
玄奘がインドからの帰国の途中、
約束通り立ち寄ったところ
高昌国はすでに滅びた後だったという
悲しいおまけもついてます。

到着したので車を降りると、
市場風の大きな屋根の下に、にぎやかな声が聞こえてきました。
たくさんの子ども達が遊んでるんです。
観光客慣れしてるのか、別段珍しそうな素振りもなく、
子ども好きのおじさんの方がキョロキョロ見てしまいました。

それにしても中国に来ていつも思うのは
「この子等、いったい、いつ学校行くんかいな?」
ほんまに不思議。

歩いて入り口に着くと、そこにはロバ車が待っています。
これに乗って中を回るということ。
こりゃあ、らくちん、らくちん。

れんがを積み重ねただけの建築物はかなり風化しており、
あちこちで修復の跡が見られます。
1.5km四方もあるということで、
見渡すかぎり草木もない廃墟の遺跡の間を
ロバ車はゆっくりと巡り、所々で下車観光って感じ。

う~ん、廃墟は黙して語らず。
城跡好きのおじさんにはこたえられない風景です。

が、暑いの嫌いなおじさんにとっては耐えきれない暑さです。


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