サイボーグ023

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第16話 スバシ故城


ようやく見えてきました。
今日の最後のみどころ「昭帖厘(スバシ)故城」。

南北に通る涸れた庫車(クチャ)川をはさんで
東側の東寺跡と西側の西寺跡が残る遺跡です。

おじさんが降りたのは西側。
時間的に遅いからか、よっぽど人気が無いのか、
おじさん達以外誰もいない。
傾いてきた夕陽が遺跡の濃淡を際だたせ、
寂寥とした背後の土色の山並みと相まって、
当時にタイプスリップした感じがする。
故城好きのおじさんにとっては、
垂涎のシチュエーション。

岩山を削って建てたのか、
土壁を積み上げたのか、
たくさんの建造物が点在する。
高台から対岸の東側を見ると、
スバシ大寺(東寺)が遠望できる。

ひとつひとつの壁、階段、通路、入口に接し、
おじさん大興奮。
おそらく、今回の旅行で一番の感激。

中国のいいところは、
こんなすばらしい遺跡なのに、
じかに触れることができること。
ある意味「こんな管理でいいの?」って感じで、
徐々に人為的に風化破壊されていくんじゃないかって危惧します。

とにかく、「早くホテルに帰ろう」って
言ってた自分が間違ってました。
ほんとによかった。

名残惜しくてなかなか帰ろうとしないおじさんなのに、
ガイドのワンさんと故城嫌いのNさんが
眼で「早く!」って威嚇します。
渋々車に乗り込みクチャ市内へ。

ホテルに帰ってきたときは、
すっかり陽が暮れかかって、8時頃。
ご存知のとおり、時差の関係で8時に間違いありません。

ホテルの夕食は珍しくバイキング。
もちろん中華料理だけど、
ちょっと新鮮に感じるから不思議。
ビールも格別おいしく感じる。

今日は朝が早かったからか、
シャワーを浴びたら、
ビールがよく効いてzzz....


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