シングルママは大忙し

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我が愛しきモノ;物;者(道具編:その1)

絶叫!? Mac好きの悩み...



私がパソコンに出会ったのは社会人になってから。社会人1年生、新入社員として入社したその会社にはMACがおいてありました。

そもそもの私の仕事は『電算写植オペレータ』。バックエンドとフロントエンド。それぞれにシステムフロッピーをドライブに入れて...なんていうコンピュータの起動作業を毎朝会社に着くと一番にやっていたのでした。

私が入社した当時は電算写植からMACでDTP(Desk Top Publishing)への過渡期。
当時のMAC、欧文はそれなりに進んでいたけれど、日本語や私の専門のアラビア語はシステム的にも遅れていた。(そう私、最初に使ったOS、実はアラビア語なのです。)
当時は電算の精緻な組版に感動しMACの『60%位まともに出来てりゃOK!』のようなアバウトな仕上がりが大嫌いでした。こんなんで本当にいいの~~、という仕上がり。突き出しインデントの頭だってバラバラで全然『突き出し』になってないじゃん!!なんてこともしばしば。

そんなことを言っていても世の中がMACでDTP!なんて時代に突入するなか、流れについて行かないわけにもゆかない。そして使いはじめたMac。

これが使ってみると可愛いのです!
まだ当時はシステム6の時代ですからね。起動の時の「にっこり笑って」立ち上がるすがたにラブリー!なんて思ったりして。システムエラーの時には『爆弾』マークが画面に出てきてフリーズ。出したくないけど、出て欲しくないけど、なんだか見ると嬉しくなっちゃう爆弾マークでした。ウィルスに感染すれば恐~い『死神』が感染を知らせてくれたり。時には「泣きながら」立ち上がり、SAD MACでちゃまずいって!、『どうしたの。何処の具合が悪いの?』なんて思わず話し掛けちゃたり。そう、なんだか話し掛けたくなっちゃう存在なのです。
二日も三日も続けて徹夜で仕事なんてした時には、「いい加減、休ませろ!!!!」と言わんばかりに『ブチっ』っと突然画面が....
その後、ウンともスンとも言わず立ち上がらない。「お願い!この仕事が終わったら休ませてあげるから!」なんて真剣にお願いすると、その直後に何ごともなかったように起動してサクサク動作したりして、本当にマシンなのかぁ~~~っという行動をしてくれるMAC。
職場の先輩に「まぁ、ハードディスクの1つや2つ壊せば使いこなせるようになるよ」なんて言われ、その教えを『忠実』に守り、壊しながら覚えたMAC。私の仕事には欠かせないパートナーとなりました。もう手放せない存在です。

昔はシステムエラーが多くて頻繁にフリーズしていたけれど、最近のOSではあんまりフリーズしなくなってきましたね。寂しいような嬉しいような..いや喜ばしいことです。

そう世の中Mac、Macな時代が一時期あったのです。パソコンの本を買いに言っても『for Macintosh』なんて書いていなくてもMac用の本が沢山。
ウィンドウズ95が出た時だって『Macにはかなわないわね!』なんて思っていたけれど、あ~~~っと言う間に世の中Windowsの時代がやってきた。まぁ世界中のシェアを考えれば自然なことですが。もう今では本屋でも大型電器量販店でもそうちょっと大きなスーパーの家電売り場でもWindowsがズラリ!
「このソフト面白そうだなぁ~」なんて思っても『Macintoshには対応していません』なんてものも普通にある。悲しいことに...
「いかんなぁ~、やっぱりWindowsもやっておかないと時代に乗り遅れるかも...」なんて思いつつも、「でもやっぱりMacが可愛いし」なんて後回しにしてきた。
一応Windowsも持っているのです。我が家にはMacとウィンドウズが同居。モニタとプリンタは共有してますからね。何かと不具合も多いのです。
ソフトウェア的なことはWindowsでもMacでもどちらでもいいんですけどね、ハード的なことになるとWindowsはからっきし、お手上げなのです!
ハード的なトラブルが起こると、アタフタと詳しい友人に「教えて~~」と電話をかけまくる。その度にやっぱり覚えなきゃ、とは思うんだけど...やっぱり気が進まないのぉ~~

でも、近ごろじゃOSはWindows限定でお願いしますなんて仕事もよくくるし、いい加減、真剣にやらねばなぁ....
MACの仕事も最近ほとんど無いしなぁ....手放すかぁ...
でもなぁ...

実は今使っているMACを手放せないもう一つ理由があるのです。
私が最後に勤めていた会社を辞める頃のこと。
出産ギリギリまで会社勤めをしていた私、会社を辞める一ヵ月くらい前に社長から呼び出しが....
社長「知っているとおもうけど、うちの会社は退職金制度がない会社でね...」と切り出す。会社に入社して一年程で辞める事になってしまったので退職金なんて貰おうなんて全然考えていなかった私は、なんだろう急に...と思った。
社長「退職金制度がないんだけど、君は仕事をよくがんばってくれたので、『報奨金』を出そうと思うんだ」
私「えぇ!!う、受け取れないです.....」
社長「いや、いいんだよ。本当に良くやってくれたから」
私「いやぁ......」
キャリア思考だった私。その言葉だけで十分です。仕事をほめていただければ...でも頂けないです....
社長「で、報奨金なんだけどMACでいいかな?」
私「えぇ!!」(げ、現物給付?)

というわけで我が家にやってきたMAC、実は私の退職金。
「君の好きなの買っていいから。そのかわり周辺機器はだめだよ。本体だけね。」という社長に、「本当に好きなの買っていいんですね。」と繰り返し念を押し、購入したMAC。当時の最上位機種・最高スペック。なにしろ4、50万しましたからねぇ....

そういうわけで、簡単に手放すわけにはゆかないのです!


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