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2016.05.18
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うちの夫によく聞かれんです。
ミュージカルの実況CD聞いてると、「それ、音楽じゃなくない?っていうか、なんで芝居なのに映像ないのに楽しめるの?」って。
それでずっと考えてたんだけど、ミュージカルって音楽が良くないと成立しないし、一曲一曲を切り取ったものでも、もちろん面白いんだけど、
お芝居の感情の高まりとしての歌だから、セリフ含めて全体的流れを聴いていた方が楽しめる。
2時間半かけて、それ自体が1つの音楽なんだよなー。

はい。前置き長くてごめんなさい。
「1789」見てきました。宝塚版は観に行けなくて、映像を全体的にでも、断片的に何度か観たのみです。
一回しか見てないので、ダブルキャストは 小池徹平、夢咲ねね(赤根那奈)、花總まりの組み合わせ。

観てから死ぬほど後悔。なんでどんなに無理しても宝塚版を、生で観なかったのか。

ロミジュリも同じ事言って、やっぱり面白かったってなったのに、判断ミスでした。太陽王がやっぱり好きじゃないからさ・・・つい・・・。
これ、ミューじゃなくてコンサートだろって作りが特徴のフレンチミュージカル。歌う人と踊る人が明確に別れてるしさ。ショーの場面繋ぎっぽく感じちゃって。
(そういう意味ではロミジュリは、もともとストーリーがしっかりあるものなので、事情が違うと思う。)
多分1789もオリジナルはそうなのかな。けど、今回はしっかり私たちの慣れてるアングロサクソン系ミュージカルの文脈にはめ込みつつ、
フレンチミュージカルの現代的な音楽、印象的な激しいダンスを取り入れてミックスしていて、良い潤色されてました。気になるとこもあったけど。

[あらすじ]
1789とは、フランス革命の起きた1789年のこと。
フランスの地方農家の出身で、役人に父親を殺され、土地を没収されたロナンがその年にパリに出てくる。そこで、革命を志す若き代議士ロベスピエールらと出会い、仲間となる。
一方そのころ宮廷では、時の王ルイ16世の妃、マリー・アントワネットが暇を持て余し、
スェーデンの貴族アクセル・フォン・フェルゼンとの恋に身をやつしている。ポリニャック夫人、そして王太子ルイ・ジョセフの養育係オランプが密会を手助けしていた。
その姿を、王位を狙う王弟アルトワ伯と秘密警察が追っている・・・。

やがてその大きなうねりは「武器をとれ、たちあがれシトワイヤン!」という煽動と共にフランス革命へと流れ込んでいく。

[感想]
・音楽めっちゃ良くて、ダンス死ぬほどカッコイイ件
・長身イケメン揃いの中で主役がちっちゃい問題について考えてみた件と、はすっぱな役作りの件もちょっと
・お花様が神がかってた件

・逃れられない「ベルばら呪縛」の件

いつもと書き方違くない?とお思いでしょうが、色々やってみたい時もあるんだ。

・音楽めっちゃ良くてダンス死ぬほどカッコイイ件について
最初に書いたけど、フレンチミュージカルって、
歌は歌手、ダンスはダンサーって役割分担されてるのもあって、音楽は本当に気合いが入っている。
1789はフレンチポップって感じでしょうか。打ち込みバリバリで。新しい作品なのもあるけど、全然クラシックじゃなくて、そこがいい!
ストーリー聞かなくても音楽だけとして楽しめる。
ほとんど全ての曲がお気に入りですが、あらすじにもあえて入れちゃうぐらい、カミーユの「武器を持て」が良かったです。新曲ですね。
かっちり型の決まったミュージカルじゃないから、こうやって新曲が足されていく所も、面白く楽しいところだよねー。

宝塚版は途中生オケも使いつつのようでしたが、今回東宝版では、潔く録音対応。
あ、これ、東宝版のプロモ映像。
http://youtu.be/sn_oI93Ifk4
楽天って動画入れられないのよね・・・。

ダンスはかなりアクロバティック。みんなバク転できるのか・・・!オリジナル映像も何本か観たけど、そっちに近いかな?
かえって、女の子だけであそこまで迫力あるダンスシーン作り上げた宝塚凄いなとか、贔屓目で思いつつも。
プリンシパルキャストも、髪振り乱してすっごい踊ってて、迫力あったなぁ。ロベスピエール古川が本当良かった。
テニスの王子様たち今まで小バカにしてて本当すみません。
小池徹平くんはダンス技術はともかく、身のこなしが軽やかで(すみません、小さいのもあって猿っぽいと思いました)、
跳躍力があるので、見ていて気持ちが良かったです。


・長身イケメン揃いの中で主役がちっちゃい問題について考えてみた件と、はすっぱな役作りの件もちょっと、について。

小池徹平くん、ご存知のようにかなり小柄なんです。仲間の元テニスの王子様たちイケメン軍団は180越えだろーなー、という感じで。
あと敵役のイケおじさん、岡氏と吉野氏も。
最初このバランスの悪さが、微妙に感じてたんだけど、後から振り返るとあれが良かったのかも。
まず、ロナンは貧しい農家の出身なわけで、そんな成長しないだろうと(笑)。それから、彼はバスティーユの跳ね橋の縄を切るためによじ登るんだから、
小さくて身軽でって徹平くんの持ち味は、まんま設定の説得力となる。
正直、1人オーラが違うという感じでもなく(笑)、でもきちんと真ん中力はあるわけで、やっぱり主役なのね。
歌とか、上手いという感想もチラホラ見かけますが、それ、徹平くんの歌をあんまり聞いたことなくて、期待値低かったからでは。
わりとWaT 好きだったので、いつもこんなもんでしょ?っていう(笑)。特に絶賛する程じゃないとう意味で。
それと、今回の音楽は全体的に普段ミュージカルやってる人より、
徹平くんや、ソニンはかなり有利な感じだったと思うんだよね。
わかーるわかるよきみのきもちー。

一方気になったのは、話し方。なんか、妙にイキがってる風だったような・・・。
それがまた、子供っぽさに拍車をかけちゃうんだけどさ・・・。
それこそ田舎生まれの無学な農民の役作りなんだろうけど、力強さとは違うような気分。ただ、はすっぱな感じというか。
恋愛パートも微妙に苦手ですかね?恋の歌ばっか歌ってたのに!
でも、身長問題気にしてたのに、案外ねねちゃんとの相性は良くって、それはねねちゃんが、かなり力強い役作りだったのもあるんだろうが、身長全てじゃないなとも思った(笑)。


・お花様が神がかってた件について
まぁ、ファンのいうことは話半分で。
出てきた瞬間から舞台がぱぁぁぁって明るくなって、わー!お花様っ!!て涙出そうになりました。
エリザベートであの頃のオーラが完全復活して、そして、今回さらに増したっ!
歌もこういうアップテンポなリズムで歌うようなの苦手だったと思うのに、凄く上手くって。
プロモ映像は初日すぐのものだと思うのですが、私観たのは千秋楽直前。
もうね、全然違う。この1ヶ月でどれだけ進化してるんだこの人は。
個人的には、「ただ1つ手に入らないものはあの人のハートだけ」のとこで、なんとかして、「ポリニャックぅ」って言い方が好き(笑)。可愛すぎるっ。
そして、この一言で、なーんも考えてない無邪気だけど、無知な王妃って滲み出てる。

ただね。これは脚本問題なんだけど、前半は良かったけど、後半。急にヅカバラになっちゃった。
「私はフランスの王妃ですから」的な何処かで聞いたことあるぞってセリフが(笑)。
そういう意味で、次回エリザベートは仕方ないにしても、もうそろそろ宝塚延長戦みたいな役は一旦お休みしてもいいのかな、と。
ここまで光を放てるんだからもっと色々観たい!!
お花は、大人の女性がなぜか若い頃から似合うんだから、そっち方向も。仮面のロマネスクみたいなの・・・。


・ついでにソニンがまた進化してた件について。
なんなの、ソニン。凄いんですが。
モーツアルト!の時も思ったけどね。哀しみややり切れなさとか、そういうの、表現させたら天下一品だなぁ。観てる方に物凄い訴えてきて来るんだよね。揺さぶりがハンパない。
歌上手いのは知ってたけど、前よりダンスもだいぶ鍛えてきたなー。
お花が高貴なら、ソニンは庶民なんだけど、2人とも群を抜いてるとこは同じ。
そして、2人とも今年の菊田一夫演劇賞なんですよー。納得だわ。

最初の「叫ぶ声」はやや歌詞が聞き取り辛かったかな。あとはずっと良かったけど、パン屋襲撃事件の時はもう、格好良すぎて最高だったです。


・逃れられない「ベルばら呪縛」の件について
宝塚版は仕方ない部分もあるのかなって思ったけ東宝版も変わらずベルばら。
特にマリー・アントワネットの位置付け、やたら比重の重いフェルゼン。アバンチュールって言ってたのに、
後半急にベルばらになって、純愛みたいになったり、亡命断ってるし!しかもルイ16世と鉢合わせして、「あなたが一番待っていた人じゃないのか」とアントワネットに聞いてるし。
まんまベルばらやん。

ギロチン開発の件とか、錠前作りが趣味とか、これもオリジナルでは出てこないそうで。
とすれば、ベルばらの影響なのはもう疑いの余地はない。(史実だから、というよりは、ベルばらでよく知られてる感が、半端ない)

全体的に宝塚をそのまま外に持ってきちゃったって印象が、他の作品に比べて強いかもしれない。
そのためにイケメン長身揃えたようにも思えちゃう。

東宝だから客層被るのもあるんだろうけど、日本の、狭く小さな演劇界においてベルばらの影響たるやとも思った。もはや呪縛。
宝塚版は座付きの演出家であるイケコがどう思おうとベルばら方向になるのは仕方ないんだけど、
まさか外にそのまま持ってくるとは思わなかった。

フランス革命を描くに当たって、作り上げられたベルばらにおけるアントワネットのイメージがいかに強いか、っていうのもあるかな。

ちなみにアントワネットが処刑されるのはバスティーユ陥落の数年後なので、運命を受け入れようと決心して去っていく時点で、今後を予感をさせるようなギロチンの音が響いているだけ。
アントワネットの処刑に向かうシーンは、ベルばらが秀逸過ぎるので、そこまでの高揚感は無いけれど、変わりにヅカばらには無い、人権宣言が胸を打つのでまぁそこが違いといえば違いなのかな。

きっと再演あると思うし、ベルばら呪縛に(あえて突っ込んでいってるんだろうけど、)囚われない作り方をして欲しいなぁ。


今回、長くなってしまったけど、それだけ書かずにはいられない作品で。本当に気に入りました。
今後も楽しみです。





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Last updated  2016.05.18 14:19:18
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