Leisurely jet turbine ＿

第８２話〜第８４話

ホワイトマウンテンのＡランクのレースに挑戦するスタストら一行。
ホワイトマウンテンのＡランクは、Ｂランクと同じブルルンマウンテンだ。
その前に、パーツショップでちょうど所持金でＨＧスタッドレスが買えたので購入。
これで、所持金の残りはわずか５０Ｇとなった。
パーツを強化し、万全の状態でレースに挑む。
３、２、１、ＳＴＡＲＴ！！
ゴオオオオオオオ！！！
ジェットタービンを使用し、スタートダッシュに成功。さっそく順位を上げていく。
第１コーナーを抜け、トンネルへ。
スタート直後のこともあり、ここは混戦となり抜きにくい。
続いて一般ルートと氷の池ゾーンの分岐。
スタストは以前に走ったことのある経験から、ここは氷の池ゾーンを選択。
しかし同様に、ここではほとんどの者が氷の池ゾーンを選択している。
それでも広く開けた空間ゆえ、ここはジェットタービンで飛ばしていくチャンスだ。
雪の積もった部分で車体が跳ねるが、ウイングセットの機能を使いカバーする。
ゴオオオオオオオ！！
ビッグフットジョー「あぁ！？貴様は！」
スタスト「あのときの小心者か。」
ビッグフットジョー「舐めやがって。俺の実力を見せ・・・、」
そう言ってる間にも当然スタストはジェットタービンを使用。
ビッグフットジョーはあっという間に後方へ消えていった。
ビッグフットジョー「・・・は！？」
氷の池ゾーンを抜けるときつめの右コーナー、そしてコース一周だ。
この時点でスタストは７位まで浮上している。
２周目、第１コーナーとトンネル区間をクリアするが、この間は特に周辺に誰もいなかった。
続いて氷の池ゾーンに入り、ジェットタービンで加速。
ここでスタストはジェームズを抜いて６位に浮上する。
さらに目の前には、シルベスタ、カーサ、ブラック、ホワイト、グレイの上位５台が見える。
最終コーナーで競り合う上位陣。
ブラック「オラオラ！このイン側は俺のモンだ！！」
シルベスタ「うわ、強引に入り込まれたか。」
ホワイト「ハハハ～、ついでに僕も通らせてもらいますよ～。」
シルベスタの内側に入り込んでブラック、ホワイトが前へ。
しかしシルベスタは立ち上がりにジェットタービンを使用する。
ゴオオオオオオオ！！
ブラック「させるかよ！オラ！！ブロックだ！！」
シルベスタ「むむ！！」
３台が争っている間に、その前方ではトップにカーサ、続いてグレイが走って行く。
グレイ「よっしゃ、今のうちだな。」
スタストも最終コーナーの立ち上がりからジェットタービンを使い、勢いよくホームストレートへ。
一気に集団を追い抜きにかかる。
ブラック「また一台増えやがったな！上等だ！オラ！！」
スタストがブラック、ホワイト、シルベスタの集団をかわそうとしたとき、ブラックが暴走気味にスタストの進路へ進入！
スタストはブラックに追突し、一気にスピードダウンした。
スタスト「ぐわ！やってくれる・・・！」
ブラックはずいぶんと荒っぽい走り方をするタイプのようだ。
しかし、ここでブラックのブロックが外れたシルベスタがジェットタービンを使用。集団からの抜け出しを図る。
ホワイトはそのシルベスタを追っていく。
ホワイト「やりますね。でもこれからですよ！」
ここでホームストレートを抜け、斜面に差し掛かり、右コーナー。
ここは飛ばしすぎると一気に外側へ流れてしまう危険な区間であるため、しっかり減速する必要がある。
よって、シルベスタ、ホワイトはここで減速。
ホワイトが後ろからプレッシャーをかけるが、丁寧なライン取りで前を譲らない。
・・・と、ちゃんとした競り合いのはずだったのだが、そこにブラックが後ろから突っ込んできた！
ブラック「オラ！まだまだだぁ！！」
ブラックはシルベスタをイン側からタックルし、シルベスタを外側へ吹き飛ばした。
シルベスタ「ななな！」
それでもスタストとしてはここはチャンス！
いざこざでタイムロスとなっている３台をかわし、前に出た。
今のうちに後ろとの差をつけておきたいところなのだが、ここから続くのはトンネル区間。
ここは道幅が狭い区間ではあるためあまり飛ばせない。
やはり勝負は氷の池区間だろう。
後ろからブラックらが迫ってきている音が聞こえるが、氷の池区間までしのげるか・・！？
トンネル出口付近、ブラックがスタストに後ろからタックル！
しかし、ここは大きなダメージとはならず、体制を保ったスタスト。
スタスト「よし！耐えきったぞ！」
ブラック「ちっ！！仕留めそこなった！！」
トンネルを出るとともにスタストとシルベスタはジェットタービンで猛加速！
ブラック、ホワイトと、ある程度の差をつけることに成功した。
さらに、ここで前方のグレイにも追いつく。
グレイ「もう追いつかれたか。」
氷の池を抜け出す地点、スタストは勢いを殺さないドリフト走行で一気に仕掛けていく。
グレイを内側から素早くかわし、あっという間にグレイの前へ。
グレイ「やるな・・・！あんなに上手く抜けるとは！これは（以下略」
残すは最終コーナーだが、１位のカーサとは少し距離があって届きそうにない。
ここは後ろにのみ警戒し、守りの走りでクリアする。
グレイ「ここでもチャンスはもらえな（略」
最後のホームストレートは、残る燃料でジェットタービンを使う。
グレイ「おいちょっと待った、なんでさっきから俺の発言は略されて（ry」
スタスト「確かになぜか発言が省略されているな。」
グレイ「どういうこ（ry」
シルベスタ「うーん、多分、ブラックやホワイトと違って口調が普通だし、特に目立つ特徴も無いのが原因じゃないかなぁ。」
グレイ「なんだっ（ry」
スタスト「ああ、確かにシルベスタの言う通りだね。」
グレイ「（ry」
こうして、このままゴール！
シルベスタも最後のストレートでグレイを抜いたため、１位カーサ、２位スタスト、３位シルベスタの１２３フィニッシュだ。
賞金は２０００Ｇ。これで所持金は２０５０Ｇだ。

第８３話

ホワイトマウンテンのレースで入賞を果たしたスタストら一行は、ピーチタウンへと移動した。
もちろんここでもＡランクのレースに出場することが目的だが、他にもやるべきことがある。
ようやくファイトに頼まれていたＶジャンプを入手することができたので、渡しに行かなくては。
ファイト「おお！Ｖジャンプを持ってきてくれたのかい？ありがとう！」
スタスト「遅くなりました。」
ファイト「これまで楽しみで眠れなかったからね。これで眠れるようになるよ。」
うん・・・？
はてさて彼はいつから眠れずにいるんだ・・・？
ええと、Ｖジャンプを持ってくるよう頼まれてからどれくらい経ったか・・・、いや、細かいことは考えないことにしよう。
さて、用は済んだのでレースに参加することにする。
今回のコースはピチピチサーキットⅡ。
これまでのピチピチサーキットがベースとなるコースだが、少しだけ違う部分があるようだ。
スタストはスターティンググリッドについた。
３、２、１、ＳＴＡＲＴ！！
ゴオオオオオオオ！！
スタストはジェットタービンでスタートダッシュ。
しかし、ここはホームストレートがかなり短い。
すぐさま道幅の狭いシケインに入り、混雑のため順位を上げにくい。
そのすぐ先にあるヘアピン、ここでなんとか内側のラインを確保する。
そしてヘアピンの立ち上がりがジェットタービンを使うチャンス。
ここで一気に飛ばしていきたいところ・・・だったが、先に見えるコースが右に大きくうねっている。
これまでのピチピチサーキットでは長いストレートが続いていたのだが、ここがピチピチサーキットⅡの従来と違うところのようだ。
ここを抜ければ、従来のピチピチサーキットのコースに戻り、右に大きく曲がってコース一周。
従来のピチピチサーキットと変化がつけられているとはいえ、コースの全長は短い。
ジェットタービンを使えるだけ使っても燃料は余りそうなので、どんどん使っていきたい。
一周目を終えた時点でのスタストの順位は９位。
２周目、始めのシケインは１周目と違って混雑が緩和されており、飛ばしていくチャンスだ。
ヒトミ、キャメロンを抜き、７位へ浮上。
続くヘアピン、立ち上がりでは当然、惜しみなくジェットタービンを使用。
ここでアンジェリーナを抜いて６位へ浮上する。
続く右へ大きくうねる区間だが、ここのジェットタービンの使い方が難しい。
あまり飛ばしすぎると上手くクリアできないし、かと言って低速区間というわけではないので、全くジェットタービンを使わないというのは勿体ない。
スタストはバランスよくジェットタービンを使ったつもりだったが、いまいちキレがない。
もう少しうまく抜けられるようになりたいところだ。
最終コーナーからホームストレートにかけて、ユマ、ベルベットを抜いて４位として３周目。
ペースは悪くないが、この高速短距離コースの残り１周で１位になれるだろうか・・・？
前ではカーサ、ピーオー、シルベスタが競り合っている。
スタストはシケインで飛ばしていこうと思ったのだが、前の２台の走るラインに邪魔され、少し詰まってしまう。
続くヘアピン、ここでピーオーがイン側をしっかりと死守。
ピーオー「ここは譲らないぜ！」
シルベスタ「外側に追いやられたか・・！」
スタストは、この流れに乗ってシルベスタをかわそうとする・・・が、ヘアピン内側に入れたものの立ち上がりが微妙だった。
立ち上がりはジェットタービンでカバーできるのだが、ジェットタービンを使えるのはシルベスタも同じ。
スタスト「少し攻め焦った・・・！」
シルベスタ「・・・よし！」
１位カーサ、２位ピーオー、３位シルベスタ、４位スタストのままヘアピンを過ぎる。
右にうねるゾーン、ここでピーオーがカーサを後ろから突いてプレッシャーをかけた。
すると、進入角度がずれたカーサは、カーサらしからぬコーナリングミス！
理想のラインとは大きくずれてしまう。
カーサ「あわわ～！！」
一方のピーオーは、上手い進入角度でこのセクションを高速クリア。
ジェットタービン無しであのスピードか・・・。
シルベスタも同等のスピードで追いかけ、それをスタストが追う。
その勢いのまま最終コーナーに入っていく・・・これはもう間に合わないか？
最終コーナーの立ち上がりにはジェットタービンは使えるが、ホームストレートが短いため影響は薄い。
このまま仕掛けるポイントは無くゴール！
１位ピーオー、２位シルベスタ、３位スタスト、４位カーサ、５位ベルベット・・・となった。
賞金は１６００G。
これで所持金は３６５０Gだ。

＿意味不明な付録１８＿
ビーステ「よし、ようやく付録来たな。しばらくサボりやがって。」
トニー「我々は最近、付録じゃないと登場機会が無いですからね。」
シルベスタ「そういえば本編に登場してないな。もはやライバルキャラの座をピーオーが奪いそうな勢いだぞ。」
スタスト「それで、今回のゲストは誰だ？」
シルベスタ「今回はこいつだな。」
ビッグフットジョー「この俺がゲストだ。泣く子も黙るビッグフットジョー様の登場だ。」
スタスト「ああ、お前か・・・。」
ビッグフットジョー「まったく、いつも言わせておけば好き勝手言いやがって。今日は俺の実力を皆にわからせてやりに来たんだ。」
ビーステ「ほお。」
ビッグフットジョー「まずな、俺は熊と戦う戦闘能力ももちろんだが、レースだって並の実力じゃねえぞ。８２話ではあっさり流されたが、あのレースに出場してるってことはＡライセンスを持ってるってことなんだからな。」
シルベスタ「確かに、Ａライセンスを持ってるってことは、アーノルドやモンド、ジャックよりかは格が上ってことになるな。」
ビッグフットジョー「そうだ。そんなやつらと一緒にされちゃ困るぞ。」
スタスト「そうは言ってもその登場シーンがあれじゃあなぁ・・・。」
トニー「説得力がありませんよね。」
ビッグフットジョー「何か言ったかよ？・・・まあいい。それだけじゃないぞ。俺は持ってるパーツの量も凄いんだ。ほら、これが熊と戦うときに使うライトだろ。それとこれが・・・、」
トニー「ところで、ビッグタイヤはちゃんと持ってるんでしょうね？」
ビッグフットジョー「！？」
ビーステ「そうだよな。ビッグフットを名乗ってるんだから、当然持ってるよな。」
ビッグフットジョー「・・・・（汗」
スタスト「まさか持ってないってことはないよな。」
ＧＴ－Ｓ「そうだよねぇ。」
ビッグフットジョー「・・・・・・・・（滝汗」
シルベスタ「・・・仕方ない。今回の付録はこの辺で終了ってことにしてやろう。」

第８４話

フジシティへと移動したスタストら一行。
ここはさっそくレースに参加することにしよう。
コースはＢランクと同じ、チャキチャキタウンだ。
舗装路と悪路の両方があるためタイヤの選択が難しいが、悪路を警戒してＨＧオフロードを選択した。
３、２、１、ＳＴＡＲＴ！！
ゴオオオオオオオ！！
ジェットタービンでスタートダッシュを決めたスタスト。
始めの直角右コーナーでは内側に入ることを意識し、順位を上げていく。
ここから、橋を渡り、鳥居のあるゾーン。
スタート直後の混雑により走りにくい区間だ。
オフロードゾーンに入り、コーナーを抜けていくとお濠へジャンプ。
この辺りまでくるとだんだん混雑が解消されてくる。
水中ではスピードダウンとなるが、要所でジェットタービンを使いカバーする。
しかし、周りにはスクリューを装備している者も多く、それに比べるとここでは少し劣ってしまうか。
お濠を抜けると、長めのストレートが続く。
ビッグフットジョー「あ！お前は！」
ここはスピードを出しやすいため、ジェットタービンを使っていくチャンスだ。
スタストはここで一気に順位を上げる。(高速で何台も抜いたため、具体的に誰を追い抜いたかは把握できなかった。)
ビッグフットジョー「な！？俺様を認識しやがれ！ビッグフットジョー様だぞ。」
GTーS(管理人)「でも、こんな役回りならむしろ認識されてない方が幸せだろ。」
ビッグフットジョー「うっ・・・今にみてろよ。」
それでも、この先には右の直角コーナーが待ち受けるため、ここではしっかり減速しなければならない。
直角コーナーでは舗装路になるため、ＨＧオフロードのスタストはグリップ力も低めで、素早くクリアするのは難しい。
めりはりをつけた走りが重要になってくるか。
この直角コーナーを抜ければ、ホームストレートとなり一周。
この時点でのスタストの順位は９位だ。
２周目、ここで前方にユマ、アンジェリーナが走っている。
スタストは始めの直角コーナーで追い抜きにかかろうとする・・・が、素早く切り込めず、失敗する。
やはり直角コーナーでしかけるのは厳しいだろうか。
この後の緩やかなゾーンで今度こそユマ、アンジェリーナをパスして７位へ。
ここからオフロードゾーンに入る。
ＨＧオフロードを装備しているためオフロードゾーンが正念場かとも思えるが、ＨＧオフロードを装備しているからといってがっちりとグリップできるわけではない。
さらに、周りの走りを見た感じからして、どうやら他の多くの者が履いているのもＨＧオフロードのように思える。
そのため、このゾーンでリードできるかといえばそうでもなさそうだ。
とは言え、お濠の中ではスクリューを装備している者に劣っている以上、お濠以外ではジェットタービンでこちらが有利に進める必要がある。
スタストはお濠に入る前になんとかキャメロンを抜き、６位とする。
お濠の中では、我慢の走りを強いられる。
この辺りまでくると、スタストのチーム以外は全員がスクリューを装備している。
後ろからの追い抜きを阻止するのが精一杯で、前を走るミスＡ、ミセスＴには距離をつけられた。
お濠を出た後のストレートと最後のホームストレートでジェットタービンを使いカバーだ。
３周目までに、ミスＡ、ミセスＴを抜いて４位へ浮上した。
ここで、１位のミスターＱ、２位のカーサ、３位のシルベスタが前に見える。
直角コーナーを抜けた緩やかな区間で、カーサがミスターＱを攻め立てる。
しかし、絶妙に抜ききることができないカーサ。
ミスターＱ「相手の追い抜くスペースをギリギリ与えないのは、俺の得意技だ。」
カーサ「ううう～・・・。」
そういえば、ミスターＱは前にもそんなことを言っていた気がする。
カーサが詰まっている間に、シルベスタとスタストも背後に迫る。
鳥居のある区間では、コースが絞られるため、相変わらずカーサはミスターＱの前に出れない。
スタストとシルベスタも前に詰まり、手を打てずにいる。
ここで、お濠の区間へ。先ほどと比べて道幅が解放的になった。
ミスターQがそのままお濠に飛び込む中、スタスト、シルベスタ、カーサはジェットタービンを使用。
ミスターQ「なに！？上から越された！」
推進力のある飛び込みで、3台ともミスターQの前に出ることができた。
ミスターQはスクリューを装備しているためここからの水中区間はミスターQが有利だが、もうレースは終盤であることを考えると、残りの燃料でこちらも水中でジェットタービンを使う余力がありそうだ。
特にカーサは燃料がずいぶん残っていたらしく、どんどん前へ行ってしまった。
お濠を出た後の区間で、スタストとシルベスタが競り合う。
最終コーナー、イン側にいるのはスタスト。
シルベスタ「ちょっと位置が悪かったか。」
テンポ良く最終コーナーもクリアしてゴール。
１位カーサ、２位スタスト、３位シルベスタ、４位ミスターQ・・・、
賞金は2000G。これで所持金は5650Gとなった。

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