再出発日記

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2017年04月02日
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5月7日まで岡山県立美術館で開かれている 「THE 世界名作劇場展」 を観た。絶対観たいとは思わなかったのだが、過去「ハイジ」に救われた経験もあり(行って気がついたが、ハイジは名作劇場の作品ではなかった)、その流れで「赤毛のアン」は好きだったこともあって、前売り券を買った(900円)。


岡山会場限定ラスカル缶バッジ(1000枚限定)がついているのに惹かれたということもある。(←こういうのに弱いんです)


「フランダースの犬」や「あらいぐまラスカル」など、1975年に始まり、40年間の仕事を公開。その間に作られたシリーズは26作。

背景美術がすごいのは知っていたが、それ以上に驚いたのは、キャラデザインや設定の細かさ。

アニメは、マンガとはまた違った文法で作られている。マンガのように数人の職人たちが一回だけの絵を描くのではなく、何十人もの職人たちが、何千枚ものセル画を描くために、そのための技術が、今は世界では少なくなった手描きアニメの技術が、極限まで洗練されて残っている。実物を観るとよくわかる。むしろこれは、浮世絵から続く、日本の職人たちの専売特許かもしれない。

というようなことを思ったのであるが、しかし、普通つい買ってしまう図録にも食指が伸びなかった。いま全国を回っている途中だそうだが、アニメ作家希望者以外では、キャピキャピのファン以外は得る処はないかもしれない。しかし観客は多かった。かつてなく多かった。

元ジブリなのだから当然かもしれないが、「この世界の片隅に」の片渕須直監督や「耳をすませば」の近藤喜文監督が数作監督していたのは知らなかった。関修一という人の設定画が多かった。

ホームページより

1975年に創立された制作スタジオ・日本アニメーションは、「フランダースの犬」や「あらいぐまラスカル」などで知られる『世界名作劇場』シリーズ(全26作品)のほか、数々の人気作品を世に生み出しています。


遠藤政治
「あらいぐまラスカル」
設定画(部分)

魅力的なキャラクターと心温まるストーリー、綿密な世界観で作り上げられた『世界名作劇場展』シリーズは、今もなお名作アニメとして人々に親しまれていますが、その制作の背景には豊かな表現力と確かな完成度で高い評価を得た「職人」たちの存在がありました。

本展では『世界名作劇場』シリーズを中心に、貴重な設定資料や原画のほか、映像や立体物など約300点を一堂に展示します。アニメーションの礎を築いた「職人」たちによる制作過程にスポットをあて、日本アニメーション40年の軌跡とともにご紹介します。





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最終更新日  2017年04月02日 21時53分11秒
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