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2021年07月11日
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カテゴリ: 洋画(12~)
6月に観た映画3段目。



「アオラレ」

最初の五分で、社会的テーマは出尽くしている。単なる煽り運転の批判映画ではなくて、格差社会のストレスがあらゆる処に噴き出て、犯罪やその他酷いことが増えていると、ニュースでたくさんの事例が出る。

そして、この「お話」もその事例の一つなのだ。相当酷いとは思うが。

もっと煽り煽られてのシーンが続くかと思いきや、サイコ野郎の復讐の仕方がかなりえげつない。スマホが相手に渡ったら、もう何をされてもわかんないということですな。彼の場合は、時間がなかったから、既に自分の命はどうでもいいと思っているから、こういう暴力形態になったが、万が一彼に時間があれば、もっと陰惨なことになっていたろう。

ラッセル・クロウは役づくりで太っているのでは無い、と思わせる存在感だった。だって最近主演がないし、あんな風になってもおかしくはない、という絶妙なキャスティング!

彼は見事な役づくりをしていた。名前は与えられていない。説明はないが彼の行動と持っている薬とかで推理すると、以下のような男だろう。
小さな頃は順調だった(もしかしたら、IT産業?)。秀才で顔も良く、ラガーマンで、大学時代は有名だった。しかし、持ち前の性格の悪さと「社会のせいで」会社を首になり、妻からも離婚される。妻子は郊外に家を持つ男と結婚する。男はその時からぶくぶく太り出す。悪いことに病気が見つかる。末期癌だった。最早妻子の家族を道連れにしようと決意する。それは呆気なく終わった。そのあと、どうしようかと迷っている時に、後ろからカーフォンで鳴らされる‥‥。

終始、緊張しっぱなしで、予想以上に面白かった。

(STORY)

(キャスト)
ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン、ジミ・シンプソン、オースティン・マッケンジー
(スタッフ)
監督:デリック・ボルテ
脚本:カール・エルスワース
製作:リサ・エルジー、マーク・ギル、アンドリュー・ガン
撮影監督:ブレンダン・ガルヴィン
プロダクションデザイン:フレディ・ワフ
編集:マイク・マカスカー、スティーヴ・ミルコヴィッチ、ティモシー・ミルコヴィッチ
衣装デザイン:デニス・ウィンゲイト
音楽:デヴィッド・バックリー

上映時間  90分

2021年6月15日
MOVIX倉敷
★★★★




「戦場のメリークリスマス」
観たと思っていたが、勘違い?ほとんど何も覚えていなかった。

英国から観た日本、日本から観た英国を、戦争という異常事態の中で戯画的に描いたのか?
ハラとローレンスが最後のお辞儀をする場面は、斜め上から映している。未だない角度である。
いくら日本軍でも、あんなハラキリばかりはやっていないだろう。あんなにみんな英語喋らないだろう。46年時点で、ヨモイ大尉はすぐに戦犯として処刑されている。そんなことないだろう。
ローレンスの回想とセリアズの回想の意味が今ひとつわからない。誰にも人生には赦してもらいたい過去があるということか。ヨモイのそれは2.26に参加できなかったことであろうが、それとどうリンクするのかわからない。
そもそも、セリアズはどういう仕組みで俘虜収容所に入ってきたのか、仕組みがわからない。
4kで、服の目地一つ一つが見えた。一方で、花屋敷の花がひとつも鮮明でないのは、日本人撮影者じゃなかったから?よく考えたら、女優が1人も出ない作品は珍しい。ヨモイは最初からセリアズにラブラブだけど、セリアズの頬のキスは弟にするようなキスだろう。
事故前のタケシの顔が素晴らしい。
ひとり過去になんの後悔もない、案外知的な男として登場した。

(解説)
後世に多大な影響を残し、人々に鮮烈な印象を与え続けた鬼才・大島渚監督。今回の上映は、2023年に大島監督の作品が国立機関に収蔵されることから、最後の大規模ロードショーとして企画された。『戦場のメリークリスマス』(1983)は、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也など、本業が俳優ではない顔ぶれをメインキャストに迎えて描く、ジャワ島の日本軍捕虜収容所を舞台にした異色の戦争映画。本作で初めて映画音楽を手掛けた坂本による「Merry Christmas Mr. Lawrence」は、映画を観ていない人も知る名曲として、広く愛され続けている。4Kのデジタル修復版。

(ストーリー)
1942年、ジャワ。山岳地帯の谷間レバクセンバタに日本軍の浮虜収容所がある。まだ夜が明けきらない薄闇の中日本軍軍曹ハラは、将校宿舎に起居する英国軍中佐ロレンスを叩き起こし、閲兵場に引き連れて行く。広場にはオランダ兵デ・ヨンと朝鮮人軍属カネモトが転がされていた。カネモトはデ・ヨンの独房に忍び込み彼を犯したのだ。ハラは独断で処置することを決め、万一の時の証人として流暢に日本語を操るロレンスを立ち合わせたのだった。そこへ、収容所長ヨノイ大尉が現れ、瞬時にして状況を察した彼はハラに後刻の報告を命じて、軍律会議出席のためバビヤダへ向かった。バビヤダ市内の第16軍拘禁所にある法廷では、英国陸軍少佐ジャック・セリアズの軍律会議が開廷された。ヨノイは魔に魅入られたかのように異様な眼差しでセリアズを凝視する。セリアズはレバクセンバタ浮虜収容所へ送られてきた。ヨノイはハラに、セリアズをすぐに医務室へ運ぶよう命令する。そこへ浮虜長ヒックスリが連れてこられた。ヨノイは彼に、浮虜の内、兵器、銃砲の専門家の名簿をよこせと命ずるがヒックスリは、敵に有利となる情報を提供するわけにいかないと拒否する。ある日、ヨノイの稽古場にハラが現れ、気合の鋭さに浮虜が怯えているため、ロレンスが面会を申し入れていると告げる。そんなロレンスに、ヨノイは唐突に、自分は二・二六事件の3ヵ月前満州に左遷されたため決起に参加できず、死に遅れたのだと語った。そして、その場でカネモトの処刑をいい渡した。処刑場にはヒックスリ以下浮虜側の上級将校も強制的に立ち会わされ、ハラがカネモトの首を切り落とした瞬間、デ・ヨンが舌を噛みきった。「礼を尽くせ」とヨノイは命ずるが浮虜たちは無視する。激昂したヨノイは、収容所の全員に48時間の謹慎と断食の〈行〉を命じる。無線機を持ちこんでいたという理由でロレンスとセリアズは独房入りとなった。壁越しに話をする2人。ロレンスは、たった2度しか会わなかった女性の思い出の中へ。セリアズは、耳許に内向的だった弟の歌声を聞く。衛兵の長靴足音が聞こえ、2人は司令室に連行された。そこには酒で上気し「ろーれんすさん。ふあーぜる・くり~すます」と笑いかけるハラがいた。ハラは2人に収容所に帰ってよいといい渡す。ヨノイの命令で、浮虜全員が閲兵場に整列させられたが、病棟の浮虜たちがいない。病人たちをかばうヒックスリに、激怒したヨノイは再び「兵器の専門家は何人いるか」と問う。「おりません」とヒックスリ。ヨノイは「斬る」と軍刀を抜いた。そのとき、浮虜の群からセリアズが優雅に歩み出、両手でヨノイの腕をつかむと、彼の頬に唇を当てた。後ろに崩れ落ちるヨノイ。ヨノイは更迭され、新任のゴンドウ大尉が着任した。閲兵場の中央に深い穴が堀られ、セリアズが首だけ出して生き埋めにさせられる。ある夜、月光の中からヨノイが現れ、無残な形相となったセリアズの金髪を一房切り落とし、どこへともなく立ち去った。時は流れ、1946年、戦犯を拘置している刑務所にロレンスがやってくる。処刑を翌日に控えたハラに面会にきたのだ。ロレンスは、ヨノイから日本の神社に捧げてくれとセリアズの遺髪を託されたことを告げる。クリスマスの日の思い出を語り合う二人。やがてロレンスは出口へ向かう。その瞬間、収容所で何度も聞かされたあの蛮声でハラが「ローレンス」と怒鳴る。そして、振り向いたロレンスの眼前に「めりい・くりすます。みすたあろーれんす」と告げるハラの笑顔があった。

出演
デヴィッド・ボウイ セリアズ
坂本龍一 ヨノイ
北野武 ハラ
トム・コンティ ロレンス
ジャック・トンプソン ヒックスリ
内田裕也 拘禁所長
三上寛 イトウ憲兵中尉
ジョニー大倉 カネモト
室田日出男 ゴンドウ大尉
戸浦六宏 軍律会議通訳
金田龍之介 フジムラ中佐

監督 大島渚、脚本 大島渚 ポール・マイヤーズバーグ、原作 ローレンス・ヴァン・デル・ポスト、製作 ジェレミー・トーマス、撮影 成島東一郎、美術 戸田重昌、音楽 坂本龍一

2021年6月20日
シネマ・クレール
★★★★



「キャラクター」
イオンシネマ1デイパスポート一作目。
予想と違った。
誰もが予想するやり方の裏をかいたのかもしれないが、だとすると真相を隠すやり方は、どうなの?

マンガはキャラクターを作れば、売れるのか?長崎尚志はそういう作り方をしたのか?私は彼に言いたい。

これ、続きを作らないとみんなモヤモヤするタイプでしょ?
絶対おかしい!

【ストーリー】
もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?その顔をキャラクター化して漫画を描いて売れてしまったとしたら?登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描いたダークエンターテインメント。漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)。高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族……そして、彼らの前に佇む一人の男。事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始める。山城に欠けていた本物の【悪】を描いた漫画は異例の大ヒット。山城は売れっ子漫画家の道を歩むのだった。そんな中、漫画「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生。そして、山城の前に、再びあの男が姿を現す。「両角って言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから。」交わってしまった2人。山城を待ち受ける結末とは……。

【公開日】 2021年6月11日
【映倫情報】 PG12
【上映時間】 125分
【配給】 東宝
【監督】 永井聡
【出演】 菅田将暉/Fukase(SEKAI NO OWARI)/高畑充希/中村獅童/小栗旬

2021年6月22日
イオンシネマ岡山
★★★






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最終更新日  2021年07月11日 10時37分24秒
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