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今回は”歳月(下)”を読み終えたので記事にしておきます。
明治維新期の佐賀藩・江藤新平の生涯を描いた小説です。
【あらすじ】
征韓論に破れた西郷らと同時期に下野した江藤新平は佐賀に戻り、
政府相手に反乱(佐賀の乱)を起こす。
しかしあっという間に制圧されてしまい、江藤は薩摩、土佐を
蜂起させようとするが失敗し、やがて政府に捕獲され梟首となってしまった。
【下巻の文面一部抜粋】
友人であり最後には政敵に近い存在になった大隈重信は、
「江藤には非常の才略がある。とくに非常の雄弁をもち、非常の討論家であった」と、
のちかれの類のない能力をたたえたが、そういったあとつねに声を一段ひくめて、
「しかし江藤は群衆心理というものを知らなかった。
ひょっとすると物事の筋の正しさを追うあまり、
人間というものの何たるかを見忘れるところがあったかもしれない」
といった。
要するに江藤新平は、大久保という敵に対する想像力をいていた。
大久保の背後にある法律だけを見、大久保という人を見ず、さらに江藤のおもうところ、
大久保もまた江藤のように法律と道理に服する人間であろうと思い、半ばはそうじていた。
【感想】
人間、誰でも得意なこともあれば不得手なこともあるんだな〜。
脱藩後、佐賀藩に許されて直前に飛び込んだ維新とその後の司法卿への栄達。
だが時勢の渦に巻き込まれたか、あえなく転落してしまった。
うまく立ち回ることが出来たなら、今頃は逆賊ではなく、
維新司法の立役者となっていただろうに・・・
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