飄々草は風の中

飄々草は風の中

新聞読者からの声援


《新聞読者からの声援》


 当の学校ではなかったことにされてしまった投稿でしたが、
各地から新聞社経由でたくさんの励ましのお便りをいただきました。
 やはり、内容のせいか、小学校の教師、障害児をお育て中のお母様方
からのものが多かったようです。

 そのなかの一通。。。
掲載後のトラブルを心配してくださり、息子にだけでなく、
新聞社の担当者にまでお便りしてくださった、
千葉の小学校の先生のお便り、
長男のお礼の返信、母のお礼を載せてみました。


     《K先生のお便り》

 突然のお便りを出してごめんなさい。
今日の●●新聞「声」の記事を読みました。
○○さんの勇気に感心し、
学んだことを生かそうとするまじめな姿に心を打たれました。

 私は小学校の教員をしています。
私の勤めている学校でも総合学習で福祉を進めています。
○○さんの考えと同じで福祉の学習を通して
お互いの立場を学んで理解すること、健康な人間は素晴らしいのと同様に
障害のある方ももっとすごいということを感じ取ってほしいと願っています。
 ○○さんは福祉の学習で学んだことを
生活に生かしたいという思いがあったのですね。
でもクラスの中では逆のことが起こってしまいました。
 ●●新聞に投稿するには、
勇気と決断に相当の力が必要だったことでしょう。
 新聞には○○さんのフルネームのほか、
小学生、仙台市、11歳まで載っていました。
掲載されると何小学校の6年何組かすぐわかってしまいます。
でも、●●新聞の皆さんに○○さんの勇気と熱心な姿が
伝わったからだと思っています。
 私にも小6の男の子がいます。
ですから、○○さんのおうちの方の気持ちだけでなく、
同じ教員として担任や校長先生の立場も理解できます。
 新聞に載ったことで友達に何か言われるかもしれません。
おうちの方が何か言われるかもしれません。
失礼なことですが担任の先生はどう思われてるかわかりませんが、
記事を読んで私みたいに全国には、○○さんを応援する人が絶対います。
わかってくれる友達も大人も必ず出てきます。
 ○○さんは「自閉症」という病気まで知らせています。
知らせる勇気もものすごいと思います。
そのうえ、相手の気持ちがよくわかる子どもです。
 ○○さんの持っている「勇気」と「やさしさ」は宝物です。
その宝物を下さったおうちの方が一番の応援団だと思います。

 学校での出来事は残念なことですが、この新聞掲載されたことで、
福祉の学習がより深く学べるような気がしています。
どうか強い気持ちでがんばってほしいと思います。応援しています。



     《長男の返信》

 K先生へ

 先日はお手紙ありがとうございました。

 その後のクラスは全く相変わらず、変化がありません。
それでも、他のクラスの人、塾の先生、他のクラスのおかあさん、
弟のクラスのおかあさんなど、いろんな方から感想をもらいました。

 僕は新聞に掲載される事によって、
全国の人がどう思ってくれるか気になりました。

 K先生は投稿をするのに「勇気」があったからこそできたと
おっしゃってくれましたが、
僕は、本当の所はそういう事を考えずに送りました。
「訴えていきたい」それだけの願いを僕はぶつけたいという感じでした。
今 先生方の間で、少し話題になっているという感じらしいですが、
学校ではなにも変わりません。

 僕はクラスで学級新聞を書いています。
その中でもたびたび福祉について書いています。少しずつ歩んでいます。
 僕はこれからもいろんな所で訴えていきたいと思います。がんばります。
 本当にお手紙ありがとうございました。

                  2003年11月1日


     《母のお礼文》


 ○○の母です。
 この度は、暖かい励ましのお手紙をありがとうございました。
親子共々、大変嬉しく読ませて頂きました。

 残念ながら無反応な自分の学校の先生方に
がっかりしていた息子は、とても力づけられたと思います。

 親は、何もしてあげられません。
だからこそ、真っ直ぐ現実と向き合おうとしている子どもの前に
立ち塞がることだけはしたくないと思い、
今回の投稿を黙って見ていることにしました。
そうして、よかったと思います。
これだけ力強い声援を頂いたのですから。

 私どもが親として息子に望む事は、
まず自分が自分を好きになり、幸せになってほしいということです。
自分が幸せでいられるならば、残った心のゆとりで、
周りの人たちにも優しくできるでしょう。
そして、自信を持って自分の信じる道を進んでほしいと思います。

 子どもはどんどん親を超えていきます。
親だからといって、うかうかしていられません。
これからも、共に成長していかなければと、肝に命じているところです。

 お忙しいなか、本当にありがとうございました。

                         平成15年11月















































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