飄々草は風の中

飄々草は風の中

嵐、ふたたび


    《嵐、ふたたび》


 小学校でのつらい日々を過ごし、中学校に進学。
以前の同級生もいるが、以前のことを知らない他校の卒業生も
同じ位の人数がいる。
 入学以後、よく長男が言ったのは、
自分が卒業したK小学校より、隣町のM小学校の卒業生のほうが、
ずっと大人だということ。
話す内容も、生活態度も、いやでも比べてしまうが、
K校出の子供たちは、呆れるほど幼かった。。。

 小学校時代、
「○○君は、クラスメイトの何歩も前を歩いているようなもの。
大人過ぎて、本人もつらいだろうけれど、
だんだんと、まわりも大人になって年が進むごとに
対等につきあえる友達が増えていくと思いますよ。」と
言われたことがあった。
その頃 長男は、本当に傲慢に
「あいつら頭悪すぎ!!」
「イジメてるつもりでいろいろ言ってくるんだろうけど、
あんまり馬鹿すぎて呆れてしまう。」と言っていたっけ・・・
まあ、それで嫌がらせの数々も掻い潜ってこられたのだけれど。

 他校から来た子たちと仲良くなり、
それなりに一目もおかれるようになり、
「中学になってからは楽しい!」と言っていたので
母としてもホッとしていた秋。。。
今度は弁論のテーマにまた弟のことを書き、
なんと、文化発表会の弁論の部、一年生の代表になってしまった。。。

 母の本音・・・「おとなしくしていればいいものを・・・」
ここからまた、怒涛の三年間が始まってしまったのだ。

 上級生は、好意的に見てくれ、「お前、すごいよ。」と
知らない先輩にも声をかけられたという。
他校からの同級生からも、感激した。。。と言われた。
けれど、おもしろくないのは、槍玉に挙げられた小学校のクラスメイト。
その一派の攻撃がジワジワ、広がっていってしまったのだ。
 応援はしてくれても、拘わりたくないのは正直なとこ。
また、攻撃も小学生の時よりは高度になっていき、
長男の思春期の時期でもあり
うっとぉしい日々の始まりとなったのでした。。。

 でも、この弁論のおかげで、二男は五年生の時から、
中学の先生方に憶えていただき、
入学した時には、校長先生以下、いろんな先生方に
「待ってたよ!」と迎えられる贅沢さ。
長男は、見事に外面のいい、先生受けのよい生徒を
演じてくれたのでしたぁ~~~

 二男の中学での居心地のよさは、
長男の汗と涙の日々の上になりたっているのだと、
キモに命じて、感謝しろよ~~~~、二男!!!


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