続々・交通事故のお話(完結編)


加害者からの連絡、1回目は当日の夜。
運転手の若いお兄ちゃんが・・・反省してます・・・って感じアリアリの影のある声で。
病院に行くこと、明日人身届けをすることを話した。はいはいと丁寧な対応だった。
私はちょっと可愛そうになって、「そちらは大丈夫?」と言ってしまった。
その人の精神的ショックも相当なものだと思ったから。
後遺症が残ったり、死者が出るような事故ではなかったからいいようなものの、
その子の人生は今までとは少し違う方向を向くんだろうなと思ったよ。

2回目の連絡は警察から帰って、幼稚園のお迎えに行ってる時にあった。
運転してたのは若いお兄ちゃんだったけど保険は勤め先の会社名義だったみたいで、
そこの社長さんからの電話だった。
「えらいすんませんなぁ。うちのもんがご迷惑かけて~!」と大阪のおっちゃんらしく
フランクな話し方だった。
携帯にかかってきたので、長くはしゃべれなかったが、その話し方にちょっと安心した。
子どもと一緒に病院に行ったこと、今日人身届けを出してきたこと、もし今後
体調が悪化したらその時は又届けますってことなど、冷静に言えた。
その社長さんは「ナンでもゆ~て下さい。こっちでいいようにさせてもらいますから。」と優しかった。
警察の対応とは違い、アタタカミがあったので、余計に心にひびいたのかもしれないわ。

・・・でも、連絡があったのはこの2回で終わり(笑)
まぁ、お見舞いに来てもらうほどの怪我でもないし、ちゃんと保険手続きしてくれたので
その後困ることはなかったんだけどね。

[Ⅷ]病院で初診の時、すごいお金がかかったって言ったけど、その後は相手側が手続きをちゃんとしてくれたので
2回目の診察でもフリーパスだった。
病院側も気の毒そうに優しく対応してくれるのでかえって申し訳ない気がしたくらい。
相手の保険会社から連絡があり、書類の手配をした。かかった医療費、診断書代の領収書も送ることになった。
その保険会社の担当の女性はなんとも言えないくらい、心地いい対応をしてくれる。
慣れてるのはもちろんだが、マニュアルだけでない、人間性の良さが電話対応にも表れる。
それにひきかえ、私の入ってる保険会社の事故担当にはちょっとがっかりした。
(搭乗者傷害保険の請求をしたの)
実は私はもと、この会社にいたOLだった(笑)
事故担当部署ではなかったので、専門的には詳しくなかったがお客さまからのそんな
電話応対もしたことがある。
ほんとに浅い知識だけだったが、未経験ではなかったのだ。
そのOBをガッカリさせる対応に悲しくなった。

相手方の会社の担当があまりにも良過ぎた為に、余計目についたのかもしれないけどね。
電話すると言ってしてこない。こっちにも都合があるので、電話を入れると研修に行っててしばらく帰らないと言う。
・・・念の為に言っておくが、代わりに出てくれる人達は普通だった(笑)
私の担当だけがたまたま「頼りない」と思うことにした。・・・
連絡が取れなくなるなら、その旨をちゃんと伝えるべき。代わりの人にわかるようにしていくのが
常識です。
やっぱりココでも大きな事故と小さい事故の区別があるのかもしれない。
そんなこと、思いたくないけど。

警察のイヤな対応をせっかく忘れかけてたのに、この担当者のおかげでまたモヤモヤが湧き出してきた。
これも事故の後遺症なんでしょう。普通の生活を過ごしていてもふと事故のことを考えてしまう。
車を運転しててもイヤな気持ちになる。
賠償とかなんとか言うよりも早くこんな気持ちに決着を着けたかった。
全部手続きが終わったら、この事故関係の書類をびりびりに破いてゴミ箱に捨ててやる~っ!って
毎日思ってたよ(笑)

[Ⅸ]そんな時に出会ったHPがある。そこは素人でもわかりやすいようにいろんな保険の解説をしてくれている。
営利目的とかじゃなく、個人的趣味で集めた情報を公開してるの。
会社を辞めてずいぶん経つし、事故の詳しい事に自信がなくなってた私はそこの掲示板におじゃましました。
まわりはもっとひどい事故に遭われた方達の相談でいっぱい。でも私のささやかな疑問に
とっても優しく冷静に答えてくれる。
管理者のきーみんさんだけでなく、常連の方からもアドバイスをいただき、心から感謝したんです。
前に書いた警察のことも愚痴らせていただいたわ。
その後、リンクを申し出て快く了承していただきました。
お気に入りのページにも入ってますが、コチラです↓
「きーみんのよくわかる!自動車保険」
http://www.j-hoken.net/
コレを読んで下さってるみなさんには必要のない相談であって欲しい。
でも、もしご家族やお知り合いいで何か困ったことがあったら、コチラを訪ねてみられるのを
お勧めします。
ココを紹介する為に、このお話を書いてるようなもんです(笑)
それだけ、あの時には私の心の支えになってくれたのよ~。

[Ⅹ]請求手続きは私の担当者の頼りなさを覗けば、まぁまぁ早くに進んでいったと思う。
でも、落とし穴は交通事故証明書だった。
昔は請求者自信が郵便局で手数料を払って取り寄せていた。(大昔?! 笑)
今は保険会社が取り寄せてくれる。だから私も何も考えてなかったけど
あまりの決済の遅さに問い合わせしたところ、交通事故証明があがらないということだった。
そのことについて、私のア○担当者は「ほんとにちゃんと届け出しましたかぁ~?」と言ってくれる。
「あんた、アホちゃう?」とつい言いかけてしまった。
少しはそういうこと知ってる私でも、カチンとくるんだから、普通の一般の人なら
そんなこと言われてどう思う?
もう、その場で契約打ちきってるでぇ~!!!・・・と思った。
前に書いたけど、その人だけが変わってるんであって、周りの人は普通(だと思いたい)だから
堪えたけど、ほんとに腰が抜けそうだった(笑)

当然、相手側の保険会社とも同じ話をすることになる。
そのお方は「被害者が何名もいる場合、診断書が揃うのを待って届け出警察が手続きするんですよ。
それが遅れてるんですかね~
それにしても遅いですよね。私もずっと気になってるんです。証明待ちで決済できないし。」と親身になって考えてくれた。
そこまで説明してくれたら私でもよくわかります。ホントにお世話になります~。
・・・で、次に頭に浮かんだのはあの、私をボロボロに傷つけた警察官が書類手続きをサボってるってことぉ~!?です。
その丁寧なお姉さんも「おかしい、遅過ぎます!」って一緒に怒ってくれた。(笑)
じゃあ、私が一度届け出した立場で警察に聞いてみようということになった。

でも、なんせ前のことがあるので、電話するのがイヤになってきた。
きーみんさんの掲示板でも相談させてもらったけど、やっぱり遅過ぎるとなって
結局、警察は辞めて直接証明書を発行してる「交通安全センター」に連絡することになった。
事故日などで簡単に調べてもらえた。そしたら、その日に発行してることがわかったのだ!
私はルンルン気分で相手方の保険会社に連絡した。「うわぁ~良かったですね~!
届いたらすぐにこちらの手続きもしますね!お世話かけました!」と
慶んでくれた。
・・・それに引き換え、私の担当は・・・
「あ~そうですかぁ。今日ですか・・・。番号、聞きましたか?」
ととぼけた返事。
「番号なんているんですか?もう送ってくるからそれでいいんじゃないんですか?」と
言ってやった(笑)
はぁ~。最後までこれかぁと情けなくなったわ。
会社の体質もあるだろうけど最後は人間性の問題よね。
今回は怪我や車の修理どうこうよりも、いろんな人間性が見えてとっても辛いことが多かったです。

さぁ、これで交通事故のお話は終わり。みなさん、長い間お付き合いいただき
ありがとうございました。
事故直後は思い出すのもイヤだったので、書く元気はなかったけれどこうして完結させることができたのも
応援して下さったみなさんのおかげです。
事故のこと、知らせてなかったのにココを見て心配して連絡をくれた古い友人もいました。
心配してくれたり、一緒に怒ってくれて、どうもありがとう!
この車社会、どんな災難が襲ってくるかわかりません。
加害者にも被害者にもならないように、みなさんもどうぞ気をつけてね。
お互い楽しい毎日を過ごしましょっ!   (完)


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