完全なる神は
完全なる神は完全なる神は見えざる神でなくてはならない。見える神は有形であり、有形の神は極限された神である。人あるいは云わん、本体は見えざる神であっても、全能の力により、一部を見える姿として現わし人に見せしめらるることは可能にあらずやと。神はそんな浅薄な細工までして姿を人に示す必要がないのみならず、一部を示したのみでは、既に分かたれた一部であって、絶対完全無限の神ではなく、すなわち神を示さざる神、神ならぬ神である。神は己の真ならざる姿を、人に示すことを望み給わぬであろう。完全の神すなわち真の神たる第一条件は、無限の完全と、見えざることである。
(宇宙倫理の書 巻二 P.79より）
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