Lake Moraine ~Book Cafe~

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2010.10.10
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i久々の石田衣良の作品 
 作者が池袋ウエストゲートパークの石田衣良という
 作家買いで あらすじを読まずにに古本屋で買っておいたもの、
 昨日 同僚との月に一度のお楽しみランチ
 お出かけのお供と バッグにいれたのでした。

~ 旧型のデスクトップPCからでは
  なんとアフィリエイトの画像がでない~ 後で入れよう

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
学園都市を震撼させた9歳の女の子の猟奇殺人。犯人は、13歳の弟のカズシと判明。殺人現場に残されていたサイン“夜の王子”はカズシなのか?「本当のぼくは、どこにいる?」という弟の心を解明しようとする14歳の兄の闘い。感動のミステリー。


 あらすじにあるように 題材は少年犯罪


汽車にゆられながらお気楽に読むのに適した内容では
なかったのですが、そこは石田衣良作品
 訴えてくるところはしっかりありながら
 現実味がありそうで、でもファンタジックな着地点を
 もってくるので 読みすやすく 悪く言うと焦点がうまく
 ずらされてしまったような気がしました。

13歳の少年による小学生の女児の殺害事件

少年法によって
 被害者家族はもちろん  加害者の家族にも
「なぜ」被害者が殺されたのか、
    ことの全容の一切が閉ざされている中

 自分の弟が「なぜ」このような殺人を行なったのか
 その気持ちや犯罪に向かってしまった心の動きを
 理解をしてやれるよう 『真の理由』を探ろうと決心をし、 
 自分の得意な植物観察とフィールドワークの過程を
 応用して 事件の真相を追い求めていきます。


マスコミ報道の加熱や
事件の余波をうけ変容していく町、学校
ニュースで読み知った部外者の立場の存在も含め
大半のものが知りたいと願う「理由、真相」

それは 自分と その犯罪者を「隔てる」ものであると
認識したいがためである思うのですが

 主人公ジャガの
 血をわけた兄弟であり殺人を犯し弟と
 「隔たった」存在となるためではなく
 「理解し、よりそっていく」人となるために
 「理由」を追い求めていく姿には
  胸があつくなりました。

お話の方は
 信頼のおける友人の助けを借りて
 事件の資料を整理し 弟の生活を追っていく中盤は
 「もしかしたら犯人は、、」という期待もふくらませつつと
 ミステリーの醍醐味も味わえましたが、

 終盤、真相に迫るにつれ ジャガに対するいじめや中傷は
 ひどさをまし 彼の友人達にも危害がおよびますが、、
 ちょっと そこまで用意周到な人物が 
 その程度の妨害で 矛を収めたりするのかとか

 そんな 虫のいい お願いを あっさり受諾していいの~
 というか 新聞記者というより大人の山崎が 
 どういう思考回路で それで 納得するの~
 などなど(ネタばれになるので、、、)

なんか こうすごく大事なこと、深く考えることを
 じっくり描いていたはずなのに
 物事のおさまりを
 ファンタジーワールドで終わらせてしまったような気がしました。

 だからこそ 読後感もそれほど重くなく
 寝る前に読み切ったのに うなされるような夢も見ずに
 すんだんですが、、、、、、

 本編より
  「この世界で一番恐ろしいもの、それは顔のない人が押すチャイムの音だ。
   だってそれは一つの家族が壊れ、 中略  
   僕たちの家族が、もう二度と元のように戻れないことを知らせる音だから。」


















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最終更新日  2010.10.11 01:51:50
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Re:うつくしい子ども by 石田 衣良(10/10)  
ふゆゆん  さん
同じような環境にあっても
犯罪を犯す人とそうでない人の違いは何なのだろうか?

と常に心悩まされている私としては
同じ家庭で育ったのに
全く違うのは遺伝のせいなのか、
第何子かにもよるのか・・・とか
とても疑問が多いのにまだ解明出来ないです。

余りに残酷な内容なので、
少し読みやすくしたために
生ぬるくなっちゃったんでしょうか。

こう言うテーマのものは
本気で書いてもらった方がスッキリしますか?

家庭は外側から見ても全く解らない、
と思っています。
(2010.10.11 03:03:56)

石田 衣良のベストワン  
りぶらり  さん
はじめまして。りぶらりと申します。
石田衣良って,ラストに向けての疾走感はバツグンなのですが,反面どうしてもご都合主義が目立ちます。さらに都会的な恋愛小説を書くことで楽を覚えたのか,最近ちょっとなあ,という印象です。

この作品は,まだ少しはゴツゴツしていた当時の作品で,ご都合主義はあるのですが(たしかにファンタジーですよね),社会に訴えようとする気概にあふれていますし,決してイージーな結末ではないので,個人的には石田衣良の一番のお気に入り作品です。
(2010.10.11 14:04:53)

Re:うつくしい子ども by 石田 衣良(10/10)  
くまさん555  さん
面白そうな本ですね!
でも、Lake Moraineさん的には、あとひとつな感じですか?
ファンタジーで終るんでしょうか?
ラストが気になります
(2010.10.11 19:38:22)

ふゆゆんさんへ♪  
Lake Moraine  さん
>同じ家庭で育ったのに>全く違うのは遺伝のせいなのか、
>第何子かにもよるのか・・・とか
>とても疑問が多いのにまだ解明出来ないです。

そうですね。そこを個性と言うのかもしれませんが、
そうそう分析したり、解明できるものではないと思います。

この本の主人公は まさしくその同じ環境の中で育ち
はたからみれば、弟がああなら兄だってと、、扱われる立場にあって 自分の自我を保ち、かつ 弟を深く理解するため、加害者の
家族という立場を踏まえて 前にすすんでいく姿が感動的でした。

>余りに残酷な内容なので、>少し読みやすくしたために
>生ぬるくなっちゃったんでしょうか。
それもあるかもしれません。本当に深刻な出来事なので
物語としてどう決着をつけるかという部分で
ものの見事にきれいに収めたというのが 読後直後は
すっきりと読めるのですが 後から考えていくと、、、と
なってしまいました。

>こう言うテーマのものは
>本気で書いてもらった方がスッキリしますか?

 「告白」みたいなのはまっぴらごめんです。
今作は ぬるいというのとも違うのです。 うつくしくある意味
残酷にまとまったお話であるゆえに それはどうかなっと 意地悪な心もでてきてしまうのです。

(2010.10.12 00:09:03)

はじめまして  
Lake Moraine  さん
りぶらりさんへ
ご訪問&コメントありがとうございました。

>社会に訴えようとする気概にあふれていますし,決してイージーな結末ではないので,

そうですね。辛口に書いてしまいましたが ただ辛辣な方向に
むかうだけではなんの救いにもならないことを きちんと踏まえて
いて ではどうするのかという ひとつの可能性を問うっていった
作品だとおもいます。 ただ「夜の王子」の父の言葉とそれが
そのとおりというのがどうにも、、明らかにしたからといって
誰も幸せにならないのとなんとか納得させました。

石田作品 最近のものは読んでませんが 14TEENなど私も
好きです。
(2010.10.12 23:32:48)

くまさん555さんへ♪  
Lake Moraine  さん
ことの真相のゆくすえにちょっと不満と言うか納得が、、、
でしたが 読後感は悪くなく少年犯罪について色々考えることも
しっかりしていました。
 ファンタジーというか ことのなりゆきはしっかり現実的では
あるのですが そんな収まり方いいの?と納得いかなかったり、
一方ですっきりおさまりすぎるような印象もあり ファンタジー
という言葉を使いました。 (2010.10.12 23:42:29)

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