インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

●レユニオン島ってどこ?(la Reunion?)



そう思われる方も、たくさんいらっしゃるでしょう。

レユニオン島は、インド洋の真ん中、レユニオン島はマダガスカルの東約800km,モーリシャスの南西約200kmのインド洋に位置する火山島です。この島は、フランスの世界中に4つある、海外県(departement d'outre mer DOM) の一つです。

ちなみに他の3つは、マルティニーク、グアドループ、そして仏領ギアナで、いずれもカリブ海、ないし大西洋に面しています。その他、フランスには、海外領土、特別自治体として、ニューカレドニア、マイヨット、サン・ピエール・エ・ミクロン、ワリス・エ・フトゥナ、フランス領ポリネシア(タヒチが、有名)、フランス領南極・北極地方があります。

18~19世紀、フランスは植民大国で多数の国々を占領し、その自然資源である砂糖、バニラ、農用地などを奴隷制度で利用してきました。その後、同制度は1848年に廃止されましたが、フランスは自国の文化、宗教、そしてフランス語もそこに輸入していったのです。

フランスは海外県や海外領土のおかげで、ヨーロッパ大陸の枠を越え、地球のあちこちに広がっていきました。レユニオン島も、その一つです。


レユニオンの位置


<レユニオン島について>

総表面積は 2512平方km
人口 約70万人、これは、海外県の中では最多の人口です。
この島は、1946年3月19日より、正式にフランスの海外県になりました。
日本と-5時間、フランス本土とは+三時間(フランス冬時間)の時差があります。





小さな島なのですが、高い山があるために、気候は二分されています。島の南東側では、南貿易風のため雨が多く、風下の北西側では、反対に、雨の少ないサバンナ気候といわれています。

一方で海岸部は熱帯気候に属し,標高3069mのピトン・ド・ネージュや、いまでも活動し、二年に一度くらいに、大きな噴火をするフォルネーズ火山があります。


レユニオンの地図



とても小さな島なので、現在、快適な道を通って、島一周に7時間、かかりません。ただし、道が込んでいなければ!島をぐるりと取り囲むように、海沿いを一周する国道が建設されたので、島一周は簡単です。特に、島の西、サン・ドニからサン・ピエールまでは、4斜線の大きな道路が建設されています。


サンドニから、次の町に行くのに作られた絶壁断崖にへばりつくように海岸沿いの道は、「フランスで一番高くついた道路」と言われています。

海と断崖に挟まれた道はとにかく美しく、圧巻です。

補)地図はお借りしたもの。(ラ・ポールではなくサン・ポール(Saint Paul)、サン・タンドルではなく、サン・タンドレ(Saint André)です。)


県庁所在地は、島の北に位置する、サン・ドニ(Saint Denis)市です。

サンドニの町

(サンドニ市についての日記は、コチラ。 「●植民地時代の名残をのこすサン・ドニ市と車の運転(レユニオン島)」


レユニオン島は赤道より南、南半球に位置するので、北半球の日本、フランスとは逆に季節が巡ってきます。こちらの12月は真夏の始まり、一年でも雨の多い雨季がやってきます。気温はサン・ドニ市の街中で30度くらいまで上がります。実際には、照り返しなのか、湿度のせいか、もっとあがっている気がします。


一番、気温の低いといわれる8月でも、平均最高気温は、サン・ドニ市で26度。やはり常夏の島です。真夏になると、海のそばは太陽が照り付けると、かなり暑くなりますが、それでも35度くらい。赤道から、近すぎもせず、遠すぎもせず、快適な気候です。



さて、このHPをはじめた12月中旬の今は、雨季の始まり、一雨ごとに温度が上がってくるのを感じます。雨といってもこちらの雨は、サラサラと情緒豊かには降ってくれません。スコールです。そして真夜中にまさにバケツをひっくり返したような雨が、時々思い出したように降るので、その激しい雨音にゆっくり眠るどころではありません。屋根を突き破って、水滴が部屋に落ちてくるのではないかと、気が気ではなくなってしまうくらいです。


本格的に雨が降るようになってくると、果物、野菜のお値段が少々上がってきます。市場のトマトのお値段が気になるところです。

それでも、雨に呼び覚まされたように、たくさんの植物が緑をいっそう濃くする季節でもあります。湿っぽいのはキライなのですが、深い緑、山にかかるぼんやりした雲、色鮮やかな花を見ると、やっぱりこの季節があってこそ、美しいレユニオン島になるのだなぁ、と思うのでした。

赤い花






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