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世界観
地球の制裁
２０２３年、地球全体を襲った大寒波世界の最高気温は－三十度以下となり、氷河期並みの低温が世界を雪と氷に包んだ。この異常寒波によって北極と南極を中心に氷河が広がり、北極は津軽海峡、南極はオーストラリアの半分までの緯度が氷河に飲み込まれ永久凍土となった。
これによる死者は、七十億人いた世界人口を半分以下に落とした。中でも特に酷かったのはヨーロッパ地方とオーストラリアで、国の存続すら危うくなってしまった。人類はパニック状態に陥り、各地で暴動が発生。自国民すら救えぬ有様では他国のことなど構っていられず、国連は形骸化した。
その後、月日の経過と共に気候は回復していったが、いまだに世界平均気温は災害前の－十度以下で、世界の三分の二を飲み込んだ永久凍土も溶けてはいない。
世界統一戦争
国連が世界連邦樹立のために始めた統一運動。
だがそれは先進国主導による一方的なものだった。
当然発展途上国や民族主義者、国家主義者の反感を買い、世界的な紛争状態に突入した。これを世界統一戦争と呼ぶ。
長きに渡る戦いだったが、現在は一応収束状態にある。だが、連邦政府が出来ておらず運動自体が終わっていないので再発可能性は十分ある。
東京戦争
２０５４年発生した新日本連合による一大クーデターによる東京での大規模戦闘。
地球の制裁後日本は憲法九条を改正、自衛隊は自衛軍として自国防衛の責務を果たしていたが、憲法と国民の脆弱性から軍事国家とはならず、それが軍人達の反感を買い、ついに２０５５年二月二十三日、一部自衛軍が新日本連合を名乗り国会議事堂含む都心を占拠する『二、二十三事件』を起こす。
その後クーデター自体は制圧したものの、東京への絨毯爆撃によって東京、特に都心部は壊滅した。
首都は大阪に移転され、東京は一部を除いて特別区に指定、封鎖された。
東京スラム
東京戦争の際に東京は完全に焼け野原となった。首都及びその機能は全ては大阪に移転、現在はコンクリートだらけの墓場と化しており、浮浪者もまともに近寄らない場所。復旧はビルの残骸などで困難を極め、また東京を失った経済的負担が強いので物理的、経済的にも今現在は不可能である。
ＢＷ（バトルウォーリヤー）
セイヴァーズの前身である白夜オーパーツ研究機関で発掘された古代兵器。いつ頃作られたかは不明だが、世界各地で発掘され、この発見によりロボット工学はさらなる進歩をとげた。
機動には魔術的概念を使用するため、ある程度魔術師の素質がなければ動かせない。
ＢＷ戦役でかなりの数失われた。
エデニウム
地球の制裁以降から世界各地（主に海底）から発掘されるようになった科学物質。実際の名称はかなり長いため一般的にはエデニウムで通っている。
実はこれが何であるかは、はっきりとはわかっていない。地球には存在しないはずの物質でできているため、宇宙から飛来したものではないかとする説が有力（メテオエンジンの由来。開発当時メテオエンジンの性能を信じていなかった科学者が揶揄してつけた名前が定着してしまった）。
燃焼を始めると電気を生み出し、その際同時に莫大な熱と特殊な磁場を発生させる（何故発生するかは不明）。
ネオ・メテオエンジン
機動兵器の動力たるエネルギー機関。エデニウムの特性を利用した発電システム。
核動力や化石燃料より地球に優しく効率的として世界各地で導入され、兵器の動力にもなる。ただし、エネルギー発生の際の膨大な熱量によって容器が破壊される可能性があるので、よほど大きく強固な炉でないと危険なのでどうしても炉自体が巨大になるため機体が１０ｍ以上に巨大化するのと、発生した磁場によって電波障害を発生させてしまうのでほとんどの誘導兵器が使い物にならなくなるのが欠点。
この発明によって長距離誘導兵器の時代は終わった。
ＡＤ（アサルトドール）
国連軍が開発した人型機動兵器。ネオ・メテオエンジンによって有視界戦が重視されるようになり、汎用性の高い兵器を求め製造され、今や軍事兵器の主力となっている。
なお、ＡＤの操縦は通常兵器と全然違い、頭の柔らかい子供のほうがいいだろうとかなりの若者がパイロットとして入隊し、反対に使われなくなった通常兵器パイロットが大幅にリストラされた。
ＡＡ（アサルトアーマー）
ＢＷを現代の技術で復元、簡略化した機動兵器。
ＢＷほどの高性能はないが、量産が可能、運用が容易なので次期主力機となる可能性が大。
ＢＷ戦役
三年前のＢＷが使用された戦い。主にセイヴァーズＶＳゲルダー教との戦いを指す。
両者大量のＢＷを使って世界をまたにかけた激戦を行い、最終決戦の東京湾戦で辛くも勝利を収めるが、かなりのＢＷがこの戦いで破壊された。
敵組織：ＳＯＦ（ソルジャーオブフォーチュン）
ＳＯＦの名が示すとおり傭兵部隊。ただし普通の傭兵ではなく、最新鋭の機体を組織内で独自に開発、量産も行い、各界の大物や多くの組織と繋がってもいるもはや傭兵というより秘密結社。ＳＯＦに入ると最新鋭の機体と高額な仕事が入るので参加するものが絶えない。すなわちＳＯＦ所属とはブランドのようなものであり、構成員１人１人に横のつながりはない。傭兵はＳＯＦに機体や仕事を斡旋してもらい、報酬をＳＯＦに何割か支払う。
組織構成は謎に包まれており、知っているのはＭｒアルセーヌのみとされている。
バイキング
世界各地を渡り歩きテロ行為を行う、要するに『海賊』である。バイキングという特定巨大組織ではなく、小さい組織が世界各地に入り乱れて存在している。通常は機動兵器を利用した略奪などが主だが、別の組織とつるんだり傭兵まがいの仕事をしたりと多岐にわたる。
ただ、国連の治安維持が行き届かない場所でのテロリスト退治などを引き受けたり、民間船の通商輸送の護衛を主とする組織も多いので、民衆から英雄扱いされている海賊もいる。
昨今どうしてだか新型機や機動兵器の数が増え、強大、凶悪化が進んでいる。
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