最期の一行 詩✳︎俳句

最期の一行 詩✳︎俳句

PR

プロフィール

nov.秋さやか

nov.秋さやか

カレンダー

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

カテゴリ

カテゴリ未分類

(1)

(50)

俳句

(3)

写真

(0)

日記

(2)

コメント新着

nov.秋さやか @ Re[1]:大樹(01/21) 坐花酔月さんへ 坐花さん!コメントいただ…
坐花酔月@ Re:大樹(01/21) 雨の朝 震えながらわたしとあなたとしての…
コトタマ@ Re:鳥よ(11/28) コトタマノマナビ
秋さやか@ Re[1]:プラネタリウム(10/28) 坐花酔月さんへ 列車のベル! そういえば…
秋さやか@ Re[1]:俳句2023(10/28) 坐花酔月さんへ ありがとうございます! …

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2025.03.04
XML
カテゴリ:

仄明るい改札を出ると
ぽつりぽつりと雨が降っていた

仕方ないので濡れて帰ろう
疲れていて走る元気もないから
諦めの歩調で
雨音に包まれる

雨音
というけれど
雨に音はないのだと
ふと思う

何かと触れ合って
はじめて音を奏でる

半透明のビニール傘
色褪せてひびの入った煉瓦
鯉のゆらめく緑青の池

触れて
流れて
落ちて

それぞれの音を奏でる
雨音は
物言わぬ物たちの声

街頭に照らされる
細かな雨粒は
無音のまま

光って
砕けて
咲いて

わたしを濡らす

言えなかった言葉
伝えられなかった気持ちを
思い起こさせて

わたしの声もまた
トタン屋根や切り株や小窓の声と
混じり合う

幾層にも
重なり合った雨音が
さびしい物たちを慰めてゆく

やさしく安らかな
雨の夜




◆いただいた評◆
さやかさん、今朝は雨音で目を覚ましました。そして、今も雨が窓に当たる音に気持ちが落ち着きます。作品、なんだか勝手にラブレターみたい、と読ませていただきました。
そういう私情を差し引いてもとても素敵なストーリー、目線の作品でした。佳作です。

何よりも素敵だったのは、「何かと触れ合って/はじめて音を奏でる」という部分です。言われてみればそうだなあと深く共感しましたし、それによって相手によって「それぞれの音」を奏る代弁者として扱っているところもとても心に残りました。さらにそれは雨だけのことではなくて、いろんなことに想像を広げて、人生観のようでもありますね。自分の声も相手の声も、響き合っていく、そういったハーモニーが繋がっていくのが雨の美しさと相まっていました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.03.04 07:49:35
コメント(0) | コメントを書く
[詩] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: