Trouble in Paradise

Trouble in Paradise

class


若い人でもとてもぜいたくに慣れています。
それに便利で選択肢があるということにも。

日本人はほとんどの人が中流意識をもってると
いわれてるけど、たんに極端な階級社会(クラス)
がないだけなんですね。

日本人にとってイギリス人のイメージは
背が高くて金髪で青い目、というのはステレオ
タイプかもしれませんが、それに近いものは
感じます。実際は欧米の街は移民がたくさん居住していて
世界の縮図のようになってますからね。
今、東京がそうなりつつあるようですが。

私がイギリスに実際に住んで感じたのは
この目に見えない「class」というものです。
ローカルの人と暮らした、というのは
やはり彼らの考え方や行動を身近に感じる
機会でもありました。

EXは私にプロポーズした時に、こういいました。
「僕には財産といわれるものがないから
何もしないで生活できる身分じゃないんだ」

その時は何て妙なことをいう人だろうと思ってました。


それから長い年月を経て、この意味がよくわかるように
なりました。つまり彼は「僕は遊んでくらせるような
アッパークラスの人間じゃない」という意味だったんですね。

彼の家庭環境はリベラルなミドルクラスだと思います。
母方は裕福な家庭の出身だったようです。
友人知人は比較的知識階級といわれる人たちが多いと
思います。割と質素な生活を好むけれど、堅実きわまりない、
そういうイメージです


ミドルクラスってなにかしら、と考える時、何かの本で
おもしろいたとえをしてました。
同じ収入を得ていたとしても、暮らし方が違うんですね。

庭や家をみただけでわかるそうで、庭にノーム人形(最近
日本でもよく売ってますよね。小人というか、妖精の人形
みたいなもんでしょうか)がかざってあったりするのは
典型的な判断基準だそうです。(笑)ギンギラギンの最新
ファッションとか、家具なんていうのは完全にNGです。
EXに曰く、「ポリエステルのシャツをきてる男なんて」と
いっております(笑)
育ちのよい人は材質にもこだわって、絶対に綿のシャツだそうで
それをアイロンをかけて着てられる金銭的余裕か、(つまり
かけてくれる人がいるという意味)
自分で管理できる時間と精神的余裕があるのが「紳士」だそうで(苦笑)
でも、テレビで某地方銀行の米人社長がそういや、綿シャツを
きてるのをみて、なるほどなあと少し感心したことがあります。


昔はミドルクラスの典型というと、大学の先生もそのひとつ
だったようで、大学教授ともなると、郊外に屋敷を構え、
人件費も安かった昔はお手伝いさんぐらいはいたそうです。
もちろん、今そんな生活は無理でしょうね。
今学者に一番ペイがいいのはアメリカ、だから優秀な研究者は
みなアメリカにいってしまうのもわかります。

時間がたてばたつほど、何気なくすごしていた過去の記憶が
方程式を解くように意味深くなっていくような気がします。









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