脳死
イギリスで英語学校にいっていた頃、授業でいきなり、「あなたはお医者様です。次の５人の患者の中から理由をあげて臓器移植の優先順位をつけてください。」というのをやらされて、びっくり仰天。私の行っていた学校はかなり実験的な授業をする学校だったようで、その他にも環境問題やら、かなりタイムリーな話題をいっぱいとりあげていた。
当時まだ日本では脳死が認められていなかったので、当然名前しか聞いたことがなくほんとに驚いた。イギリスは意外と実験的な事に寛容なお国柄で、確か心臓移植の最初の例はイギリスだったと思う。その他、美容整形や、あのクローン羊のドリーさんやら。
彼ともこの話をしたことが何度もあるが、カソリックだが合理的な教育を受けた彼は、全てにおいてイエス。私はまだその時点では多少もやもやした部分があった。でもこの頃、カードをもとうかと思うようになった。今あまり生きることに執着がないからかもしれないけれど。
ニュースにあがった男性はカードの意思表示をし、家族の同意もあったという。問題はどこまでプライバシーが守られるかということ。第一例目の時は見ていてほんとに悲しかった。あんなことに速報を流すなんてどうかしている。
2002 01/03
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