Lemonhart755

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オン・ステージ/友達




丘を登って下界を見ると 小さな世界がそこにある

人はあくせくどこへ行く 人は疲れた足取りで

しかも人は急いでいた


丘を登って下界を見ると 小さな世界がそこにある

人は命の耐えるまで   人は短い人生を

しかも人は急いでいた



丘を登って下界を見ると 小さな自分がそこにある

人は彼らの想うまま  人は彼らの道を行く

しかも人は目をつぶり



丘を登って下界を見ると 小さな自分がそこにある

俺は生まれてこの日まで 俺の道しか見ていない

しかも道はまだ遠い



丘を登って下界を見ると 小さな世界がそこにある

人と人とはそれぞれの  道が出会うとすれ違う

しかも人は泣かないで



丘を登って下界を見ると 小さな世界がそこにある

俺は急いで降りていく  俺は自分の来た道へ

しかも俺はこの足で




老人の詩              2004.11.21


喫茶店にばあちゃんと二人ではいって 渋茶を注文すること ああそれが老人

映画館にばあちゃんと二人ではいって チャップリンの映画を見ること ああそれが老人

ゴーゴークラブに興味をもって 入ってまたすぐでること ああそれが老人

セックスを知り尽くして老人になって 若夫婦の夜を覗くこと ああそれが老人


繁華街で前からくるいかした女の子に そっぽをむかれること ああそれが老人

プロレスを見に行って一番前にすわり 血をみて気をうしなうこと ああそれが老人


さて老人とは一体なんだろう その答えは人それぞれ違うだろう

ただひとつこれだけはいえるだろう 老人は僕達より時間が少ない

老人は余命いくばくも無い 若者があと三十年生きるなら

老人はあと一、二年しか生きられないだろう

この貴重なひと時を 老人は何かをしないでいられないだろう

この貴重なひと時を 老人は老年と叫んでもいいだろう

老年期は二度とは帰ってこない 皆さんこのひと時を

今このひと時をわしの老年期



何もないのです                2004.12.16


あの山の向こうに 何がある何がある

あの海の向こうに 何がある何がある

あーあ 行って見ようか


あの雲のむこうに 何がある何がある

あの川の向こうに 何がある何がある

あーあ 行ってみようか


あの人の心はどこにある どこにある

あの人の他には誰がいる 誰がいる

あーあ 行ってみようか


何かがある誰がいる 何かがあるどこにある



されど私の人生                2004.10.31


もうどうでもいいのさ  つまらぬことは考えないで

そこからの道を急ぐのさ それが最も肝心さ

長く熱い一日が終わり  振り返るときは全てが灰色に

心の中は荒れ果て尽きて 光を見ることさえ苦しみ覚える



変わる変わる目の前が  変わってそれでお終いさ

さけど私の人生は  されど私の人生は



幻の道はいくつにも別れ どのように生くべきか定かでは無し

ただひたすらにレールの上を 真直ぐに進み行けばと想うのだが

一時停車を試みてきたが 冷たい風は私の中を

狂気のごとくさ迷い歩き 果ててこの世を去るのみ



変わる変わる目の前が  変わってそれでお終いさ

されど私の人生は  されど私の人生は



夏 休 み                 2004.11.01  


麦わら帽子は   もう消えた 

田んぼのカエルは もう消えた 

それでも待ってる 夏休み 


姉さん先生    もういない 

きれいな先生   もういない 

それでも待ってる 夏休み 


絵日記つけてた  夏休み 

花火を買ってた  夏休み 

指折り待ってた  夏休み 


畑のトンボは   どこ行った 

青のとき逃がして あげたのに 

一人で待ってる  夏休み 


スイカを食べてた 夏休み 

水まきしたっけ  夏休み 

ひまわり夕立   セミの声 



面 影 橋                  2004.10.27


面影橋から天満橋 天満橋から日影橋

季節外れの風に乗り 季節外れの赤トンボ

流して上げよか大淀に 切って捨てよか大淀に


いにしえ坂からわらべ坂 わらべ坂から五番坂

春はどこから来るかしら 春はあれっきり来ない

詩を忘れたカナリヤか 歌うすべもない影法師



ともだち               2004.10.30   


やるせない思いを胸に 友達は去りました。

今日という日の来ることは 避けられぬことだったのでしょう


友達ははるかな旅路に 今一度発たないかと

手をとって震える声で 言ったけどあきらめたのでしょう


果てしなく広がる夢と 自由とが欲しかった

果ての無い長い道でも 何かしら信じていたのでしょう


今日の日は私にとっては 届かない彼でした

振り返ることすら忘れて 友達が恐かったのでしょう


汽車に乗る後姿が 友達を語っていた

幾度かこみ上げてくる 悲しみを堪えたのでしょう


傷付けることはしたくない やさしさがわかりすぎて

バカヤロウって言って欲しかった それだけを言い忘れたのでしょう




























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