** 長島便り **

2008/03/30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
3年前の4月に「余命2~3年」と言われたワタシの母、


「短く見積もって2年、だからあと○ヶ月」
と逆算していたワタシは、その2年を超えた昨年4月から
「いのちのお釣り」として毎月「プラス○ヶ月」と
足し算をはじめて、もう12ヶ月! 
母、すごーい!(拍手~!)

発病以来、心療内科にまでお世話になりながらも
孫達の成長を見届けることだけを生き甲斐に


昨年夏には「年を越せないかも」と医師に言われながらも
抗がん剤が始めて効いて、転移した脳の腫瘍をやっつけて
しっかり孫達と一緒に年を越してしまった母。

孫達が帰ってしまうと、また廃人のように淡々と
日々を過ごしていたらしいですが。。。

春にまた孫の顔を見せてやるため帰省を考えていたけれど
諸事情で叶わなくなってしまい、
母を落ち込ませてしまったらしい娘のワタシ。

もともと天然ボケ要素のある母は
最近、電話での会話が要領を得なくなってきて
自分でも混乱し「何が何だか分からんばってん、大丈夫たい」

帰省できなくなったワタシに対して怒っているから
わざと心配させようとしているのか?と昨今思っておりました。

すると、今月始めに、再び脳への転移が確認されました。
CTで確認できるだけでも5つ、どれも5センチ大の腫瘍。
主治医曰く、脳を圧迫しており、既に意識障害が出ているそう。

ワタシも「どうりで話が噛み合わない」と納得。

早速入院し、放射線治療の開始。
放射線治療は一生に一度しか施せないハイリスクな治療なため
「もう後が無い」らしい。
でも、そんなリスキーな治療を受けられるだけ
母に体力が残っている証拠なので
それはそれで、スゴイこと。

副作用として、脱毛などの他に「認知症」もあるそうで、
認知症のお年寄り相手の仕事をしている妹の話によると、
母に「お昼のおかずは何だった?」と聞くと
「スイカ」と返事が返ってくる。でも実は「シャケ」だった。
などなど「天然のボケなのか、放射線の副作用によるものなのか、
微妙に判断しにくい症状」が日々みられるそう。

ワタシも、入院中の母の携帯電話に毎日メールを送っています。
最後を「孫息子、孫娘より」で締めくくると
メールが大の苦手なばーちゃんから、ちゃんと返事が返ってきます。

「かわいい孫息子、孫娘、退院したら又デンワでお話しようね!じわまだ。」
↑こんな風に。

でも、「じはまだ」ってなんだろう?
「癌(がん)にはなったけど、痔(じ)にはまだなってない」
という意味なのか?難しいよ、ばーちゃん。

ところで、いつから病人に対して「頑張って」
が禁句になってしまったのでしょう。
毎回、どう締めくくってよいものか、
もうネタ切れで毎回ワタシはとてもツライ。

母よ、あなたはこれから、どうなっていくのでしょうねぇ。
「治療が終わったら、孫に会いにアメリカに行く」
と言っているけれど、そろそろ娘は心配です。
今、生きている事が奇跡なのに。
そろそろ「本当の話」を受け入れられるように
なってもらわないと。
そろそろ「本当の話」を誰かがしなければねぇ。。。


ゆく川の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず
澱みに浮かぶうたかたは、
かつ消え、かつ結びて
久しく留まりたるためし無し
鴨長明 「方丈記」




おまけ

↓「ランドセル姿が見られたら悔いは無い」と言うばーちゃんに、
ランドセル姿を見せてやった1歳のボク、エライ?



(昨年11月、日本のBOOKOFFにて)

ちなみに、アメリカにはランドセルが無いんだ、ばーちゃん。。。 by双子







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最終更新日  2008/03/30 11:57:17 PM


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