

この映画で印象深かったのは水の音、音楽、絵、鳩だった。音楽は独得で通常とは異なるものだった。いわゆる音符で表現される映画音楽がない。何か重く低い音が時々遠くで雷鳴のように轟いている。初めは雑音かと思っていたが、そうではなく意図されたものだ。人物の心理状況を暗示しているのだろう。前衛音楽だ。それ以外はクラシックの名曲が数曲だけ、特にシューベルトの即興曲が非常に繊細な音色の変化と表現で演奏されていたのが強く心に残った。
同じ曲を私も若い日に弾いたことがあったが、あんな繊細な音色や表現は考えもつかない。
この映画はミヒャエル・ハネケ監督が、前作「白いリボン」(2009)に続き2作品連続でカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、第85回アカデミー賞では外国語映画賞も受賞、海外映画祭でトータル51受賞、99ノミネートという秀逸な作品。
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