中3だった頃 終

~中3だった頃 終~

私がいまこうしていられるのは友達のおかげだった。
友達のAちゃんは私の異変に気づいた。
「どうしたの?」って言ってくるようになった。
最初はうざくて腹立たしかったケド。
そのうちそれがとても温かく感じた。
私はすべての気持ちを言うことは出来なかった。
最後までAちゃんを信じられなかった。

だけど…Aちゃんは私に言った。
「人を信じるのは難しいけど、それでも信じないと相手も信じてくれないと思う。
たとえ相手が自分のことを信じてなくても、私が信じなきゃ何も変わらない気がする。
だから裏切られるのを覚悟でみんなを信じようって思う。
もちろんゆりのことも。」

私の中で何かが変わった。
心が晴れていくようなそんな気分だった。
たいしたこと言われたわけじゃなぃはずなのに
たったこの単純な言葉だけで
重いものがなくなってく気がした。
確かに今だに信じきれるわけじゃなぃけど。
でも、私のことを信じてくれてる人がいるんだってわかったら
少しずつ楽になっていった。

なんかわかったような気がした。
自分が不幸でどん底にいるような思いになっても
そこで諦めちゃいけないんだと。
あきらめたら終わりなんだと。

もぅこんな時期が来ませんように。
もっと強い自分になれますように。

「Aちゃんありがとう」
今心からそう思う。


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