震災から一週間が過ぎ、失ったものの甚大さ、復興への道すじさえ見えない被災地のことを考えると頭も気も重くなる毎日です。
一筋の光が見えるのであれば、それは子供たちの笑顔であり、店先に徐々に増えてきた品物であり、子供の朗らかさと物流の復帰は私たちの土台を固めてくれる支えとなっております。
健康体で物質的に失ったものなどない私も被災地にいるだけで被災者という位置づけにあり申し訳ない限りです。
そこで私に出来ることは何かと考え看護師の仕事復帰をいたしました。
世間一般には絶好のタイミングであり、私個人的には悪いタイミングでもあり、とにかくもがきながらも自分が今出来ることを実行するのみです。
今日は被害地に住んでいる私が思うことを書いてみようかと思います。
テレビを見ていて思ったのですが、人に印象付ける悲しい映像を何度も再放映して流している無神経な放送局があります。放送された当人がこの映像を見ていたらなんて思うか。悲しみが増してしまうでことしょう。そっとしてあげてほしいと思います。
流されてしまった家から思い出の品をと探している中学生の兄弟に向かっていい大人だろう取材クルーが「復興まで何年かかると思いますか?」
「またここに住みたいですか?」と質問。
無神経すぎます。
赤ちゃんが生まれた姿は希望があり目頭が熱くなりますが、生まれたという画像を車で1時間30分もかかる実家の両親に届けて見せる必要はがあるのか。電話で連絡できるのに。
多分嬉し涙を流す両親の画像を収めて放送したかったのだと思いますが、薄っぺらい魂胆が見え見えです。
被災地の「現実」を撮影しているつもりが「絵」を撮ってしまっている。
その1時間半分のガソリンがあるのなら、亡くなった家族の遺体が安置されている体育館へ行けず困っている方々を連れて行ってほしい。
ガソリンがなくて家族が安置されているかもしれない施設に行けず、対面もできぬまま土葬されてしまうおそれのある人々がたくさんいます。1リットルでいいガソリンがほしいと泣いていたおじさんがいました。
優先的に入れてもらえるガソリンを入れた車で被災地を訪れるのなら困っている人の手助けもしていただけたらありがたいです。
手助けしてくれている報道の方々はいると期待しています。
よろしくお願いしたいです。
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