Une Fleur d'un Criminel ~罪人の華~

Une Fleur d'un Criminel ~罪人の華~

past SUMMER

夏。

「8月の空
 澄み切った青空
 見上げたあの日
 異郷の地の想い出」


大きな祖父の
小さな背中


「汗ばむ背中に
 故郷の風を感じた」


大きな祖父の手
命の暖かさ


「飛行機が無機音が
 世界を壊した」


命の重みを知る
冷たい手


「願わくば」


祖父の夏は余りにも暑く
それは命を舐め尽した
炎のアツサ


「あの人の
 あの人の想った人の
 あの人を想った人の
 血を引く者達が
 争う醜さを知らぬように」


祖父の涙は
命の重さを知る涙
熱く冷たい
夏の涙


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