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今朝、起きて、TVをつけると、大変恰幅のよい女性たちがたくさんTVに出て、喧々囂々議論している。一体何事かと思って聞いていると、何やら太った人(large people、と呼称していた)をどう呼ぶべきかを討論しているようだった。
実は、昨日、ミルトン健康相が、BBCに対して、個人的見解と断った上で、病院でも、「“Obese(肥満)”などと呼ばずに“Fat(デブ)”と呼ぶべきだ、と言ったらしい。「肥満解消は自己責任の問題であって、“Fat(デブ)”と呼ばれることによって、痩せようというインセンティブがわくのではないか」というのが彼女の主張だ。
もちろん、この考え方には賛否両論で、話は医療費高騰の問題から子供のいじめの問題まで広がり、医療関係者やらよく分からない団体の代表者やらが出てきて議論が際限なく繰り広げられていた。
ちなみにOECDの調査によると、成人の肥満比率は、米国がダントツのトップで約35%、イギリスは第4位(欧州ではトップ)の25%弱。日本は30カ国中、何と30位。29位の韓国と僅差ですが、この2カ国では5%未満でダントツで低いのです。
アメリカに住んでいたこともあるせいか、ここにいて太った人を見かけることは凄く少ないと感じている。統計は持っていないが、おそらくは、ロンドンは、他の英国の地域とは別なのではないかと思う。多分、アメリカの田舎が典型だが、車社会とファーストフードの組み合わせが肥満問題の元凶だろう。ロンドンにいれば、少なくとも、車を使うよりも歩く(駅までを含め)機会は多いし、ファーストフード以外の選択肢も多い。
さて、問題の彼らの呼び方だが、本当の問題は、食に関する教育(給食を含む)とか、もっと違うところにあるはずだとは思いつつも、それはそれで大事な問題かもしれない。前に「終戦」と「敗戦」、「被害者」と「戦死者」は違うという話を書いた。 http://plaza.rakuten.co.jp/Londonnikki/diary/201007150000/
ある事柄を、どう表現すべきかを真剣に考えるというのは、本来、無駄な習慣ではない。
でも、やっぱり、本件は、個人の思いやりや姿勢の問題だから政治家がどうこうという問題ではないように感じる。
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