我が家の「ユタ」(実話)



我が家には仲間さんて言う宮古島出身のすごいユタがいた。なんせ、ぼくの大学の合格とか、結婚相手とか、就職先とか全て当てた。そうか、その前に沖縄で言う「ユタ」について、お話しておこう。

その前にひとつだけ言っておきます。『沖縄にもユタを信じない人はたくさんいます。』と言うことで「ぼくが思うに、その人の運勢判断、将来、どう行けば、よりいいのか」てことかな。「そんなことわかれば、苦労はしないよ。」とおっしゃる方も多いと思います。

でも2者択一ともなれば、少しでもしりたいんじゃないかなあ。どこの方向がいいのか、知りたいんじゃない。そこを教えてくれる便利さから、少し、抜けなくなる危険性とか、ぜんぜん凄くないユタに人生を翻弄される危険性はとてもあると思います。ただ、我が家にはすごいユタがいた。ただ、この仲間さんというユタはもう7年ぐらい前に亡くなりました。残念です。ただ、死ぬ前にお伺いしたとき、こうぼくにおっしゃられました。

『自分の思う道を行きなさい。恐れなくていいから』ぼくはなぜか、自分が見透かされているような気がしました。それとともに救われた気もしました。「もう、自分で考えなくちゃいけない」「もう仲間さんは助けてはくれないかも」それから、しばらくして、仲間さんが亡くなったことを知りました。仲間さんは、本当のユタでした。今でもそう思っています。




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