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病ジィの院内生活。(2002年版)
(8/18)二回目の手術の詳しい説明を。右ひざの前十字の再腱と内側側靭帯の再腱の2か所同時手術であまり行なわれない大きな手術であった。前十字靭帯だけだと1~2センチぐらいの傷口だけど私の場合は内側側面に20センチの傷口と反対側に2センチの傷口があった。傷口自体の痛みは無かったが再生した腱の痛みが退院まで残った。靭帯は骨折と違い、歩けるまで約45日かかった。スポーツができるまでは、一年はかかり、スポーツ選手にとっては辛い日々である。オペが終わってから、コルセットが右ひざに着けられ、2日後には靭帯が縮まないようにひざの曲げ伸ばしのリハビリが行なわれる。これが痛い限界のところまで曲げるので結構痛い。これが一ヶ月間ある程度生活に支障が無いくらいまでひざが曲がるまで行なった。最初は情けないぐらいにひざが曲がらず「ホントに元に戻るのかなぁ?」と思うぐらい曲がらなかった。でも今は8年はたっているけど普通になっています。ときたま痛みが走るけど。(脊髄損傷でもある程度の痛みはある。)
(8/14)二回目の入院は、右膝の前十字靭帯の手術。これは全身麻酔で6時間の大手術であった。ここで全身麻酔においての記憶だがまったく無かった。麻酔をかけた後、意識がもどったときの時間は一秒ぐらいで夢も見ていなくまさに無の状態であった。今思えば死んだ後も天国地獄へ行くのではなく、暗い無の状態がずーと続くのではないかと思ってしまう。あの全身麻酔は、自分とって後々考えさせられる出来事であった。でもその後の傷口は前回の盲腸の痛みほどでのなく快適な入院生活であった。やはりあの痛みはやぶ医者によるオペのせいだな!うんうん。
(8/2)私は過去三回の入院生活をしていたが、最初の入院が腹膜炎おこしの虫垂炎で二週間入院。虫垂炎だから対したことないと思っていたが腹切りの痛さがこんなものか痛感させられた。最初は普通にお腹が痛かったので近くの開業医の内科に診療にいった。胃腸風邪と診断され薬を飲んでいたがいっこうに良くならずひたすら良くなるのを願い我慢していた。しかし痛いのが限界を超えたので市立病院にいって診察。「虫垂炎ですね。腹膜炎が併発しているのですぐ手術します。」ということですぐに手術したのがいいが担当医があまりオペの経験がない医者・・・。手術は成功だが麻酔が切れたころ、傷口が非常に痛い!!!痛み止め剤を打ってもらったが効かない。座薬も入れたがいっこうに効かず、ナースコールの連打。夜ふけて、最初は可愛い看護婦が来ていたが最後にはオニガワラみたいな看護師(婦)来て顔に懐中電灯をあて「これ以上痛み止めが出来ないから朝まで我慢してください。」とどすを利かせて・・・。今思い出しても怖い思い出でした。それから3日間痛みで寝れない日が続くのであった。もう~~~、ヤブ医者め~~~!!!
(6/24)昨日の、昼食は外食でそこでばったり、入院中のリハビリの先生にあった。二年ぶりかな?なんと赤ちゃんを抱いて。
同じくらいの歳の女のリハビリ士で、入院の時、午前中のリハビリで、色々しごかれました。普段は丁寧長の口調で話をして、ときにはぶっちゃけな話もして面白い先生であった。俺には流れ作業的なリハビリをせず、色々とアドバイスをくれたことには、今でも感謝しているリハビリ士であった。やはりリハビリは、楽しくなきゃね!
(4/8)まだコルセットをしている状態で二ヶ月がたつ頃、看護婦から「浴室でシャワー浴びましょう。」と言われ、コルセットを外し、裸でストレッチャー(移動ベット)に載せられ、浴室へ。看護婦二人掛かりでシャンプー、体洗い。三ヶ月ぶりのシャワーは気持ちいい。でも看護婦に体を洗ってもらうのは、はずかしい。まぐろを洗っている状態・・。まあ、体のアカが取れたからいいか。特に背中が痒かったのがなくなったので良かった。(でもその後も蒸暑く、あせもになって痒くなったが・・・。)
(3/6)入院していたところは、三階で窓の外は、はとの糞がいっぱい。はとが住みついている。鳥よけはあるにはあるが、はとはお構いなし。朝早くえさをとりに公園へ。それから一斉に帰ってきて、くつろいでいる。動けない頃は、よく見ていたもので、飽きない。やはりからすがいると近寄ってこない。はともなかなか、厳しい環境に住んでいるもんだと、つくづく感じたが、人間のいるところが一番安全らしい。
(2/11)バスケの仲間があるところ?からばい菌が入り、高熱を出して入院していた。今は良くなって退院。私も入院中、膀胱にばい菌が入って高熱を出したことがある。感覚があまりないので自分ではどの場所が悪いのかわからず、医者に見てもらって初めてわかった。そのあと薬で熱が下がったが、ご飯が喉に通らなかった。痛みがわからないのは怖い物である。外傷で血が出ていてもわからず、血がついているのを見て初めて気がつくことがある。腹痛でもあまりわからず、下痢が気付かず、もらしたこともある。痛いというものが重要であることは、今になってわかるものである。
(1/28)入院して寝たきりの状態でリハビリ室に行った時、この「花道」を通った。そのときは、ストレッチャーと言う移動ベットで天井を向いた状態で運ばれた。その両脇から冷ややかな目線が・・・。さすが「花道」。その後、リハビリ室の斜面台の上で貧血なっていたのは言うまでもない。
(1/23)入院中の朝のリハビリの時間。病棟からリハビリ室へ道のりは険しい。エレベーターで一階のリハビリ室へ。その途中、外来の待合室が廊下の両側沿って椅子があり、向かい合っている。その真ん中を通って行くのである。座っている人が一斉にこちらを見る・・・。それからそこを「花道」と名づけた。花道を通ったその先は、汗だくのリハビリ室。気合と根性の部屋に行く前の冷ややかな花道であった。特にコルセットをしていた時は、よく目立つ!ワンマンショー!!
(1/21)入院中の最初の三ヶ月は、コルセットを付け、それも夏の時期であせもだらけ。でも病室の帰れば二人部屋でクーラ―がよく効いて結構快適であった。コルセットを外して動けるようになって部屋が六人部屋に変わった。コルセットが取れたのでこれで涼しくなると思ったが、この部屋のクーラーが効かず、蒸し風呂状態。前にいた二人部屋の方が良かった。でもその願いはむなしく、汗だくになる毎日であった。コルセットを脱いだ意味が無い。
(1/12)通院は、週に二回で午前中、リハビリ通院。午後は市役所の公園を歩き回りリハビリ。あとの日は、近くの遊歩道を使って約二キロの道のりを歩くリハビリをした。途中途中ベンチがあるのでベンチに休みながら歩く。休んでいる時間が多かったけど・・・。その時間が5ヶ月続いた。でも同じことの繰り返しだが色々と楽しみながらやっていた。自分ながら良くやったと思う。でもがんばりすぎて、オーバーヒートして一日中寝ていたときもあった。色々あるもんだ。
(1/10)退院してリハビリ通院をしていた時、バスの待ち合わせで時間がけっこうあったので、リハビリついでに散歩していた。そのとき知らないおじさんが話しかけてきて「おう!リハビリかぁ。がんばれよ!絶対良くなるからな。自分を信じろよ。」と励ましの言葉をかけてきてくれた。その後、色々と話しているうちにその人も私と同じ様な怪我をしていたらしい。見ると普通に歩いている。やはり医者には歩けないと言われたらしい。でも自分を信じて今に至っている。「治してやるぞ!!」と言う気持ちが大切である。自分も言い聞かせて今に至る。がんばるぞ!
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『病ジィの院内生活。』(2001年)
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