booママ。の独り言

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河北新報- 11月23日のニュースより

新モンゴル高校に寄宿舎 山形・寒河江の市民6人出資

 山形市民らが創設を支援したモンゴル・ウランバートル市の私立「新モンゴル高校」に、
生徒や先生の寄宿舎として利用する「さくらんぼセミナーハウス」が完成した。
セミナーハウスには、付属の中学校や一般のモンゴル人を対象にした日本語教室も開設する計画で、同校の施設は大幅に拡充する。

 新しい建物は、鉄筋コンクリート地上4階、地下1階、延べ床面積約2000平方メートル。
今年5月に着工し、12月10日のオープンを目指して、現在、内装工事の仕上げを行っている。

 4階は生徒用の4人部屋と教員用住宅、3階と2階は貸しマンション、
1階は教員用住宅と食堂、保健室、日本語教室など。
地下は併設した中学校と駐車場となる。
工費の約5300万円は、山形市と寒河江市の有志6人が出資した。

 同高では昨年6月、最初の卒業生48人が巣立ち、
今年4月、秋田大に2人、岩手大、千葉大、横浜国大、長岡技術科学大に各1人が進学している。

 ガルバドラッハ校長は「地方の意欲のある生徒に、勉強の機会を与えたい」と説明。
教員の中には移動式住居「ゲル」やアパートの間借り生活をしている人もおり、
上下水道や給湯設備が整ったセミナーハウスは「先生の待遇改善の意味もある」という。

 モンゴルの公立学校は、8歳で入学する10年制(小学4年、中学4年、高校2年)。
政府は来年9月から11年制(5年、4年、2年)にする計画で、
今年から試行的に7歳入学を始めた。

 新モンゴル高校は、中学までの8年を終えた生徒が入学し、3年間勉強する。
「中学校を併設することで、外国に留学できる人材を早くから育てたい」とガルバドラッハ校長。

 出資者の1人で山形市の会計事務所経営、二位関賢一さん(46)は
「日本の教育制度を取り入れて頑張っているガルバドラッハ校長を支援してきた。
生徒も一生懸命。その意欲に少しでも応えてあげたい」と話している。

[新モンゴル高校] モンゴル初の3年制の高校として2000年10月に開校した。
ジャンチブ・ガルバドラッハ校長が山形大と東北大に留学していたときに計画を進め、
山形、仙台などの市民が「柱一本の会」を組織して募金活動を行うなど、多くの日本人が支援した。



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