果さなかった約束

~果さなかった約束~
『今回は子供、あきらめなさい』 神○川県立○○医療センターにて

この病院に入院していた時、見た目に私の状態はヒドイものでした。
集中治療室に運ばれて、面会もダンナと両親のみ。
点滴は四本入れていました。精神的にもどーなっちゃうんだろう?と不安で
お腹の中の赤ちゃんはいつ生まれてしまうかわからない緊迫した状態であるもののNICUでの保育器の空きがありませんでした。 

出産になった場合は帝王切開になり、
23週の子宮の壁は満周期の子宮の壁にくらべると非常に厚い為
普通は縦切りですが、横切りでないと赤ちゃんを取り出すのは難しい事
横切りの場合、
回復が遅くなるばかりか次の妊娠でお腹が大きくなった時裂けてしまう可能性があり管理入院が必要
その時も帝王切開になる事
ウテメリンの点滴を長期使用していたため、子宮の戻りが悪いことが予想され大量出血する可能性があり
子宮の収縮が遅く、出血がとまらず、命の危険があるとの事

同意書「もしもの時は、死んでも文句をいいません」←簡略するとこんなんですよね?
羊、私の父がサインをしました。

その時、母が「今回は、子供はあきらめてほしい。そこまでして子供が欲しいの?
もし、生まれても生きられないかもしれないし、障害が残るかもしれない」
と、泣きながら羊(ダンナ)に訴えたそうです。
その時私は、診察中でした。

その直後に、羊から話を聞きました。
普段は自分以外のことには興味がなく、娘にアドバイスなどをするような母ではありませんでした。
この時、ああ、私、よっぽどひどい状態なんだなぁ…と思いました。
羊は「そんなこと(子供をあきらめる)は、思いつかなかったよ」と言い
「まぁ、なるようになる」と、私は羊に言いました。







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