ちっちゃな幸せのタネ

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まーやんの宝物 小石


手のひらの上にのる位の小石がすき。
気に入った小石が見つかると、一日中持っている。
勿論家の中にはなぜか小石が飾られていたりする。

その石には呼び名がある。
「ハンバーグ」「食パン」「亀さん」「かぶとむし」「てかろんご(?)」・・・・。
なるほどと思うときもあり、???のときもあるが、とても大切そうに
ポケットに入れ、時折出してみては満足そうにまたしまう。

どこかへ置き忘れたときは大変だ。
「お母さん。しょくぱんは?」
「パン食べたいの?」
「ちがう。まーやんのしょくぱん!どこ?」
私が石君たちのことを把握している場合はよいが、知らない石のときはさあ困る。
形も色も知らない石、出し抜けに「食パンは?」と聞かれてももうお手上げだ。
ほかの事に興味が移るまでず~っと「食パンは?」攻撃なのだから。
他に興味が移ってもまだ安心はできない。
いきなり思い出しまた始まってしまう。

発達障害の子は案外、記憶力がいい。前のことでも良く覚えている。
しかしまーやんは時間の前後の観念がまだしっかりしていないため
昨日のことでも今日になってしまう。
だから大切な小石は「石の箱」の中に入れておく。
だんだん増えてしまうのが玉に瑕だが・・・。

今度、まーやんの石をならべてパパと3人で展覧会をしようね。


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