青空のように

青空のように


どうしてこんなに雨がふるの?
憂鬱な気分で出発が遅れる。

この日は27番「神峯寺」のみ。ここも遍路ころがしで別名「真っ縦」。
そうとうな登りだったが、予想ほどでもない。鍛えられたんですねえ。
お寺は広く、立派なものだった。ゆっくりお参りする。
ここは団体が次々に上がってきた。

下りも同じ道を通るのだが、途中で自転車をこいで上ってくる(!)外国人とすれ違う。頑張って!と声をかけると、ハーイ、ガンバリマースとスイスイ登っていった。やっぱ、体力ちがうよなー。

山を下ると、再び海沿い。
僕は来るまでは、歩くのに絶対音楽は必要だと思い、MP3プレーヤーをもってきたのだが、結局台風で足止めを食ったときに聴いただけで、最後まで歩きながら聴くことはなかった。
しかし、頭のなかで音楽が鳴っていることは多く、それも同じ歌がずっと繰り返し流れている。
この日、頭から離れなかったのは、岡林信康の「自由への長い旅」。
海沿いの国道をひとりで歩いてる状況で、この歌が浮かんでくるっていうのはできすぎとも思うが、ホントに1日じゅう頭に渦巻いてたんだからしょうがない。こいう歌詞です。

 いつのまにか私が 私でないような
 枯葉が風に舞うような 小船が漂うような
 私がもういちど 私になるために
 育ててくれた世界に 別れを告げて旅立つ
 自由への長い旅










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