I歯科医院の高楊枝通信。

I歯科医院の高楊枝通信。

α-TCPの入手法と根管治療の応用法

なるべく多くの歯科医師に使っていただきたいので一回で終わる根管治療法に必要な材料を公開します。

ここで使用しているα-TCP-Bは​ 太平化学産業 ​で取り扱っています。

https://www.taihei-chem.co.jp/chemical_products/phosphates/calcium-phosphate-salt/post-4902/

これに3MIXを添加して使うと局所的な抗菌剤として使うことができ、アレルギー反応を抑えつつ歯牙内部の殺菌ができます。
また硬化のスピードを変えることができます。精製水で練ると硬化は遅く、50%クエン酸水で練ると硬化は速くなります。

ーーーーここから再掲ーーーー

40代女性、右上1、Per、唇側GA+フィステル

https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/?ctgy=52

この歯は神経が失活して(死んで)いたが、原因は外傷性ではないと思う。単にCR充填が上手くいかなかった。露髄に気がつかなかったとか?漏洩が長く続いたとか?よく分からない。
以前はCR壊疽と言ってCR充塡後歯髄が知らない間に死んでしまう症例が続出していた。CRの主成分のBisGMAだったか、これの未重合成分に細胞毒性がありこれが原因だったのだと思う。今は改善されているが、歯科材料業界は口を拭って黙っている。
CR壊疽と漏洩の違いは前者は全く症状がないが、後者は治療直後から痛みや沁みる時期があり、症状が治まったと思ったら、いつの間にかフィステルができてる。

処置方法だが、まず既存のCRを除去して再CRするところから始める。























ここからが根管治療なのだが、口蓋側から歯髄腔にアクセスし根管内部を超音波洗浄するだけだ。根尖確保とかアピカルシート形成などは必要ない。α-TCP2回法で根管充塡するだけだ。充塡と言っても緊密に充塡する必要もない。これだけの処置なので、通常の自費の根管治療の1/10の費用と時間で済む。これは近未来の歯科軍医時代に戦場では普通に行われている処置だった。

根管処置が必要な歯は終わったので、
もし患者の許可が出れば、処置の1週間後と2週間後の経過報告をアップしてみようと思う。

では時系列でどうぞ






















© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: